三井住友カード株式会社のプレスリリース
西武バス株式会社(本社:埼玉県所沢市、代表取締役社長:塚田 正敏)、三井住友カード株式会社(本社:東京都江東区、代表取締役社長:大西 幸彦)、レシップ株式会社(本社:岐阜県本巣市、代表取締役社長:杉本 眞)QUADRAC株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:高田 昌幸)、ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:スティーブン・カーピン)は、2022年7月25日(月)から、西武バスが運行する一部の「空港連絡バス」において、三井住友カードが提供する公共交通機関向けソリューション「stera transit」を活用し、「Visaのタッチ決済」による実証実験を行います。なお、空港連絡バスにおける今回の実証実験は、埼玉県で初の取り組みです。
Visaのタッチ決済とは、Visaのタッチ決済対応カードやスマートフォン等を機器にかざすことで、決済をスピーディに完了する仕組みです。今回の取り組みでは、所沢駅などから羽田空港を結ぶ【所沢羽田線】、川越駅などから羽田空港を結ぶ【川越羽田線】(6月29日現在運休中)の羽田空港へ向かう西武バス車両にレシップが提供するキャッシュレス運賃収受器「LV-700」を設置し、Visaのタッチ決済での乗車が可能になります。これにより、ICカードにチャージしたり、残高を気にすることなく乗車が可能となり、スムーズにご利用いただけます。
また、今後は所沢駅などから成田空港を結ぶ【所沢成田線】での実証実験も予定しています(詳細については、時期が定まり次第、西武バスのホームページなどでご案内予定です)。
Visaのタッチ決済は、世界500の公共交通機関に導入されており*、一般的な乗車方法として認知されています(*2021年年次報告書による)。また、近年、国内においても新しい乗車方法として利用が拡大しています。今後次第に回復が期待される域外交流人口や観光客にとって、旅行の際に便利で安心していただける環境づくりの一環として期待されています。
今後、本格導入を目指し、お客さまのご意見を伺いながら、対象路線拡大などについて検証を進めてまいります。
この機会にVisaのタッチ決済にて西武バスをご利用いただければと思います。
<概要>
Visaのタッチ決済専用機器を設置した西武バスの空港連絡バス対象路線において、Visaのタッチ決済機能のあるカードやスマートフォン等を乗車時にかざすことで、運賃精算を行うことができます。なお、対象路線以外ではVisaのタッチ決済のご利用はできません。
【実証期間】 2022年7月25日(月)~2023年7月末(予定)
【対象者】 Visaのタッチ決済対応カード(クレジット、デビット、プリペイド)やスマートフォン等を
お持ちの方、およびその同伴の方
【対象路線】 《所沢羽田線》 《川越羽田線(6月29日現在運休中)》 《所沢成田線(予定)》
※空港に向かう、西武バスが運行する便(バス)のみ対象(空港発の便、同じ路線でも
共同運行先が運行する便は対象外)
※《川越羽田線》の運行再開時期、《所沢成田線》の運行再開時期および導入開始時期は
西武バスのホームページなどで日程が定まり次第、別途ご案内予定
【イメージ】
【Visaのタッチ決済乗降履歴確認方法】
交通事業者向け決済及び認証のプラットフォームを提供するQUADRACのQ-moveサイト(https://q-move.info/)にアクセスいただき、「マイページ」の会員登録手続きの後ご覧いただけます。
【各社役割】
西武バス株式会社 | バスの運行、旅客案内 |
三井住友カード株式会社 | キャッシュレス決済導入支援、steraプラットフォーム提供 |
レシップ株式会社 | キャッシュレス決済用端末およびシステムの開発・提供 |
QUADRAC株式会社 | 交通事業者向け決済および認証に関するSaaSプラットフォーム(Q-move)提供 |
ビザ・ワールドワイド・ジャパン株式会社 | Visaのタッチ決済に関するソリューション提供・認知プロモーション |
<Visaのタッチ決済について>
Visaのタッチ決済は、日本を含む世界約200の国と地域で展開されている国際標準のセキュリティ認証技術を活用した決済方法です。対応の端末にタッチ決済対応のVisaカード(クレジット・デビット・プリペイド)または、スマートフォン等をタッチするだけで、サインも暗証番号の入力も不要※で、スピーディかつ 安心・安全にお支払いが完了します。ご利用頂ける店舗は、コンビニエンスストア、ファストフードレストラン、スーパー、飲食店、ドラッグストア、書店、百貨店、商業施設など、日常生活における利用シーンがますます拡大しています。国内のVisaのタッチ決済対応カードの発行枚数は、7,100万枚、ご利用可能な端末数も100万台を超えており(2022年3月末現在)、公共交通機関では、既に世界500の公共交通機関で導入、国内においても多くのプロジェクト(本件を含む)が進行中で、幅広いシーンで拡大しています。
※一定金額を超えるお支払いは、カードを挿し暗証番号を入力するか、サインが必要となります。
<stera transit について>
決済プラットフォーム「stera」は、キャッシュレス導入に際した課題を解決するため、三井住友カードが、GMOペイメントゲートウェイ・GMOフィナンシャルゲートおよびVisaと共同で構築した事業者向け決済プラットフォームです。
「stera transit」は、「stera」の決済プラットフォームと国際ブランドの非接触決済「タッチ決済」を活用した公共交通機関向けソリューションです。現金・事前チャージの必要がないという消費者の「利便性向上」に加え、「感染症予防対策」「インバウンド受け入れ環境の整備」「地域のキャッシュレス決済促進」など、交通分野にとどまらない幅広い効果も期待されます。また、「stera transit」の技術は、MaaSやスマートシティの認証基盤としても活用できます。今後も、全国各地で導入を予定しております。
<西武バス空港連絡線について>
西武バスは乗合バスとして、西武沿線を中心とした路線バスや、上越・信越・関西方面への高速バスのほか、石神井公園駅・和光市駅・所沢駅・川越駅といった東京都や埼玉県の各地から羽田空港へ、また大宮駅や所沢駅などからは成田空港へ空港連絡バスが乗り入れております。
空港までは着席の上乗り換えなしでアクセス可能で、東京都西部や埼玉県南部といった西武沿線を中心に、たくさんのお客さまにご利用いただいております。(6月29日現在羽田線の一部と成田線は運休中です)
<キャッシュレス運賃収受器「LV-700」について>
「LV-700」は、レシップが提供する多様なキャッシュレス決済手段に対応可能な運賃収受器です。クレジットカードなどのカード決済だけでなく、FeliCaやQRコード決済にも対応できるため、今後の様々なキャッシュレス決済への拡張性も期待できます。小型で防滴性能を備え、耐久性、メンテナンス性に優れていることから、バス車両内の設置において、乗客の利便性、事業者の運用、維持管理が容易となります。レシップは、バス用運賃箱において国内シェア約60%の導入実績があり、「LV-700」は既に運用されている運賃箱をはじめとした運賃収受システムと連携できることを特徴としています。既存の運賃箱を介して「LV-700」の操作を行うことができるため、導入に関する現場の運用負担を少なくすることができます。