未来社会を創る人材集団育成プロジェクト「地域デザインアカデミー」の開講 ~山形県鶴岡市で地域発の社会価値創造人材を育てる取組み~

損害保険ジャパン株式会社のプレスリリース

2022年6月27日
損害保険ジャパン株式会社

未来社会を創る人材集団育成プロジェクト地域デザインアカデミー」の開講 山形県鶴岡市で地域発の社会価値創造人材を育てる取組み

 損害保険ジャパン株式会社(取締役社長:白川 儀一、以下「損保ジャパン」)は、地域のステークホルダーと共に、社会価値創出の担い手を育成するための人材集団育成プログラム「地域デザインアカデミー」を2022年7月から開講します。

1.背景
 SDGsの浸透等を背景に、企業は本業で「創造性」と「イノベーション」を発揮して、サステナビリティの実現に貢献することが社会から求められています。一方、社会課題は多様化しており地域ごとに課題は様々です。地域の社会課題解決に取り組む上では、現地の課題を捉えながら取組みを進める必要があるものの、先進事例などのノウハウが地域をまたいで共有されにくいという課題があります。国が目指す「活力ある地域社会」の実現のためには、地域内外の多様な人材の活躍やアイデア創発による関係人口の創出や拡大、地域資源の活用などによって地域内経済循環の形成が必要です。

 損保ジャパンでは2021年9月に本社(東京都新宿区)のサステナビリティ推進部の鶴岡分室(山形県鶴岡市)を立ち上げました。今回のプログラムは、鶴岡分室を起点に慶應義塾大学先端生命科学研究所(以下「慶大先端生命研」)をはじめとした「鶴岡サイエンスパーク」等の協力のもと、全国各地から自治体や企業等を受け入れ、地方創生のリーダー育成から地域での社会価値創出に資するアクションまでを目指し、「地域エンゲージメント=地域を支え合う力」を生み出す場として「地域デザインアカデミー」の開講に至りました。

【参考】
・損保ジャパンは山形県鶴岡市で慶大先端生命研と2018年に民間企業で初めて包括連携協定を締結し、バイオとビジネスを融合した企業イノベーター人材の育成にアカデミア・ローカル・ビジネスが協力して取り組んでいます。
https://www.sompo-japan.co.jp/-/media/SJNK/files/news/2017/20180309_1.pdf?la=ja-JP
・2021年5月からは損保ジャパン、慶大先端生命研、早稲田大学オープンイノベーション戦略研究機構「科学技術と新事業創造ファクトリー」の三者で、イノベーター人材育成プログラムの開発にむけた調査・研究を行うことを目的とした共同研究を行っています。
https://www.sompo-japan.co.jp/-/media/SJNK/files/news/2021/20210609_1.pdf?la=ja-JP

2.プログラムの概要
 慶大先端生命研を起点とした取組みは「地方創生の成功モデル」とも言われており、牽引する所長の冨田勝氏や、慶大先端生命研発の地元スタートアップ企業等との交流を通して、社会課題起点のマインドや未来思考の発想、ビジネスプロセス等を学びます。また、早稲田大学ビジネススクール准教授の牧 兼充氏によるレクチャーの他、鶴岡の先進的なケース教材を使ったワークショップなど、参加者が地域の社会課題に対してチームで解決策を検討するインタラクティブかつ実践的な内容となっています。
 プロジェクト参加者は損保ジャパンの社員だけでなく、自治体や地元企業からも参加を募ります。プロジェクトでは地域の課題をテーマに参加者同士が学び合い、異業種混合チームでアプローチ案を考え、自地域での課題解決に向けたアクションプランの設計までを目指します。SDGsに代表される社会課題解決に向けては、パートナーシップが重要であり、ビジネスモデルや価値観の異なる参加者同士で創り上げることで持続可能な地域づくりを目指します。
 第一弾は、行政機関・荘内銀行・損保ジャパン山形支店から参加者を募り、2022年7月に開催します。今後、他の地域からの参加者を受け入れ、鶴岡発の「地域の社会価値創造人材育成モデル」を広げていきます。

3.今後について
 損保ジャパンは、社会価値と経済価値の創出を目指すなかで、社会価値創出を担う人材の育成を重要な項目と捉え、全国の営業拠点と自治体等との連携協定をはじめ、多様なステークホルダーとのパートナーシップを持つ損保ジャパンの強みを活かして地域の未来社会をつくる人材育成を目指していきます。
 地域で抱える課題に対してあらゆるステークホルダーを巻き込みながら解決に向かえる人材を育成することで社会に価値を提供し、パートナーシップという損保ジャパンの強みを活かして「活力あふれる地域社会づくり」に貢献していきます。

以 上