株式会社マーキュリアホールディングスのプレスリリース
株式会社マーキュリアホールディングス(以下、「当社」といいます。)の子会社である株式会社マーキュリアインベストメント(以下、「MIC」といいます。)は、当社グループの戦略株主である伊藤忠商事株式会社(本社︓東京都港区 代表取締役社⻑︓石井 敬太)と共同で、不動産・物流業界の変革に挑戦する企業の支援を目的とした「マーキュリア・ビズテック投資事業有限責任組合(通称:BizTechファンド)」(以下、「本ファンド」といいます。)を組成しております。この度、本ファンドにてテクノロジーを活用した不動産買取再販事業(*iBuyer事業)を展開する株式会社すむたす(以下、「すむたす社」といいます。)に出資を⾏いましたのでお知らせいたします。
現在BizTechファンドの累計出資会社数は17社となります(投資先⼀覧は下記ご参照)。
*Instant Buyer(インスタントバイヤー)からなる造語で(諸説あり)、近年米国にて注目を集めている新しいビジネスモデル。売主候補の価格査定依頼に対し、AIで即座に不動産価格を査定し拘束力のある買取オファーを提供します。
すむたす社がターゲットとする「中古マンション+中古戸建て市場」は首都圏で*約1.36兆円、全国で**約8兆円の巨大市場です。当該市場は、不動産の売り手と買い手によって成立しますが、iBuyerは売り手目線で課題を解決するアプローチです。従来の不動産売却では、売り手が各種情報を準備したうえで仲介会社等にコンタクトする以外に方法が無く、フリマアプリなどのオンライン完結型の売却方法に比べて取引着手のハードルが非常に高くなっています。また、不動産売却にあたっては、買い手の予定が優先される複数回の内見対応や値下げ交渉への対応が必要であることに加え、買付け申込が入った後にも買い手のローン審査が行われるなど、売却価格実現(現金化)までの間に売り手が受ける時間的・心理的負担の重さが課題となっています。
*公益財団法人東日本不動産流通機構「首都圏不動産流通市場の動向(2020年度)」より、 2020年度中古マンション成約件数×成約価格平均
http://www.reins.or.jp/pdf/trend/sf/sf_2020.pdf
**国土交通省「新たな住生活基本計画の概要」及び「住生活基本計画(全国計画)」より、既存住宅流通の市場規模の長期的目標
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001392091.pdf
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001392092.pdf
【すむたす社の事業概要】
すむたす社はアメリカで拡がりつつあるiBuyer事業をわが国において展開しています。具体的には、すむたす社の自社メディアである「*すむたす買取 (https://sumutasu.jp/) 」を通じて、売り手のニーズを受けて自らが不動産の購入者となることにより、仲介会社を通じた不動産売却に比べて、シンプルで便利な体験を売り手に提供しています。
「すむたす買取」では、査定依頼のあった対象物件の価格を、AI等により算出し、最短1時間で価格拘束力のある買付証明書を売主に提出します。引渡までのリードタイムは最短2日です。売り手は、「すむたす買取」を利用することで、従来発生していた、複数の購入希望顧客の内見対応や価格交渉、売主側での清掃やリフォームといった時間・手間をかけることなく不動産を売却することが可能となります。また、「すむたす買取」では、すむたす社が直接の買主となるため、一般の取引において発生する売り買い双方の仲介手数料が発生しないことも特徴の1つです。
*2018年10月より提供し、ユーザーからの査定依頼累計金額は3,500億円、累計件数は10,000件を突破(すむたす社より情報提供)
【すむたす社の提供価値】
居住用の不動産売買は住宅ローン借入を前提に取引されることが一般的です。もし、結婚や子供の成長といったライフステージに合わせて、より高額な不動産を購入したい場合には、その時点で所有している不動産の売却目途をつけ、新しい物件購入のための住宅ローン与信枠を空けておく必要があります。しかしながら、上記「出資に至る背景」で説明の通り、現行の商慣習では、不動産売却の完了までに多くの時間・手間・コストがかかるが故に、ライフスタイルに合わせた住まいの買い替えを見送る世帯が相当数存在すると考えられます。
すむたす社の提供するiBuyer事業は、不動産売却に伴う売り手の心理的・時間的負荷を軽減するだけではなく、売却価値を簡便・迅速に確定させることで、ライフステージに応じた不動産買い替えを促進し、ひいては我が国の中古不動産市場の流動性を底上げする可能性を有するものと期待しております。
我が国の労働生産性は長らくOECD主要7か国の中で最下位の状況が続いており、テクノロジー導入等による生産性改善について関心が高まっています。米国と比較し、IT資本投入水準が各産業の中で最も低いと言われる日本の不動産・物流(運輸・倉庫業)業界は、デジタル化による生産性向上が最も期待されているセクターの1つです。MICは、不動産・物流業界において、次世代技術やユニークなアイデア・ビジネスモデルによる業界革新を目指す企業に対する成長投資を行い、ハンズオンの支援で企業価値の最大化を図るとともに、業界の活性化や生産性向上に貢献して参ります。
以上
【株式会社すむたすの概要】
<会社名> 株式会社すむたす
<本社所在地> 東京都中央区日本橋3丁目9−1 日本橋三丁目スクエア 2階
<事業内容> テクノロジーを活用した不動産買取再販事業
<代表者> 代表取締役 角 高広
<Website> https://sumutasu.co.jp/
【株式会社マーキュリアインベストメントの概要】
<会社名> 株式会社マーキュリアインベストメント
<本社所在地> 東京都千代田区内幸町一丁目3番3号
<代表者> 代表取締役 豊島 俊弘
<事業内容> 投資助言業、投資運用業、第二種金融商品取引業
<Website> https://mercuria.jp/
私たちは「ファンドの力で、日本の今を変える」をミッションとし、事業を行っています。
※本リリースに関するお問い合わせ先
株式会社マーキュリアホールディングス
事業企画部
<Tel> 03-3500-9870
<Mail> info@mercuria-hd.jp
<Website> https://mercuria-hd.jp/