ネオファースト生命に対して新契約・収納保全・保険金給付金支払業務向けBPOサービスを提供

株式会社NTTデータのプレスリリース

株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)は、ネオファースト生命保険株式会社(以下、ネオファースト生命)より、契約者・受取人等のお客さま向けサービスにおいて生命保険会社のコア人財が従事する業務(以下、生保コア業務)に分類される新契約・収納保全・保険金給付金支払業務向けBPOサービスを受託し、2022年4月時点で名古屋、沖縄の2拠点にてサービスを提供しています。

背景
保険業界は、取り巻く環境変化により、これまで以上にお客さまのニーズに応える保険商品の開発・サービス品質の向上が求められており、その実現のためには迅速で柔軟性のある事務体制の構築が必須となっています。それに伴い、これまで社内リソースでの実施が一般的だった生保コア業務も、近年アウトソーシングへのニーズが急増しています。

ネオファースト生命では、お客さまのニーズに即した新商品の提供や、経営者向け保険の提供を通じ、年々保有契約件数が増加しており、継続的な成長を支える戦略の1つとして事務体制の強化を掲げていました。
こうした状況を受け、生保コア業務における事務サービスのアウトソーシングを提案し、採用となりました。

目的
アウトソーシングの受託に際して、ネオファースト生命から提示された目的は、主に以下の3点でした。

1. 持続可能な事業運営
 ・将来的な件数増に伴う業務のオーバーフローを回避するため生産性を向上する
 ・サービス品質の維持のため事務拠点が被災した際の業務継続性を確保する

2. 繁閑に強い柔軟性のある体制構築
 ・月曜日と週末の業務繁閑に対応できる柔軟な運用体制を確保する
 ・保険業務にかかる専門性・先進技術によって品質および生産性を向上する

3. 外部リソース活用による競争力の強化
 ・取扱件数の増減に対応した柔軟なコスト構成とする
 ・社内リソースがより高い専門性が求められる業務に従事する時間を確保する

特長
今回のBPOサービスの特長は以下のとおりです。

1. 複雑な保険業務の一連のプロセスを受託
書類の不備解消など、定型化が難しい工程を含め、アウトソーシングする範囲を限定せず一連のプロセスを包括的に受託することで、保険会社の業務をより効率化できます。また、NTTデータが保険業務を深く理解することで、高品質で安定した運用と生産性の向上につなげ、保険会社内で実施する場合と同等の「高品質な事務」と、アウトソーシングのメリットである「生産性向上」の両立を実現しました。

2. 商品・システムを理解したコンサルタント人財の活用
企画段階から保険実務経験のある複数のNTTデータのコンサルタントが参画し、多様な業務内容を理解し綿密な移管設計を行うことで、保険会社側も安心できる安定的な事務移管プランを策定しました。

3. 緻密な育成カリキュラム
保険実務経験のあるコンサルタントが綿密かつ実効性のある育成カリキュラムを作成しました。さらに、事務のマニュアル化を推進することで、未経験者の業務習得の短期化を実現しました。

4. 業務繁閑に合わせた体制構築とコスト削減
多様な勤務時間のパートタイマーを積極採用することで、業務繁閑に合わせた体制を構築し、柔軟性に優れたセンター運営を可能としました。

5. 再生可能エネルギーを使用した既存BPOセンターの活用
NTTデータのニアショアBPOの中核拠点である、既存の名古屋BPOセンター、沖縄BPOセンターを活用することで初期投資を抑制しつつBCP体制が強化できる運用体制を実現しています。両センターは自家発電設備を有し高いセキュリティーを備えており、沖縄BPOセンターは2022年12月(予定)から100%再生可能エネルギー利用を目指しています。

                   図:BPOのサービスイメージ

今後について
これまでに培ったBPOの構築から運用に至るまでのノウハウを生かしてデジタル技術の進化に合わせたBPR(注)を実施し、品質・効率ともに優れたアウトソーシングサービスを提供します。このことにより、生命保険会社の経営戦略を長期にわたってサポート可能な信頼できるパートナーとして、業容拡大、ビジネス環境の変化を、事務・ITの両面から支援していきます。

注釈
注) BPRとは、Business Process Reengineeringの略です。ビジネスプロセスを見直し抜本的に設計しなおすことを指します。

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