2019年の世界ナンバーワンのアントレプレナーが決定

EY Japanのプレスリリース

EYが実施するアントレプレナー表彰制度『EY World Entrepreneur Of The Year(以下、WEOY)』が、2019年6月8日(現地時間)、モナコ公国のサル・デ・エトワールで開催され、米国を拠点とするUptake Technologies, Inc.(以下、Uptake社)のCEOであるブラッド・キーウェル(Brad Keywell)氏が、世界ナンバーワンのアントレプレナーに贈られる「EY World Entrepreneur Of The Year™ 2019」を受賞しました。同氏は、47の国と地域から選ばれた57人の各国の「アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー」代表を含む、モナコでの受賞を目指した全世界761人の参加者の中から選ばれました。19年におよぶWEOYプログラムの歴史の中で、キーウェル氏は米国代表者として3人目の受賞者となる栄誉に輝きました。米国からは過去、2013年にチョバーニ社(Chobani, Inc.)のハムディ・ウルカヤ(Hamdi Ulukaya)氏が、2005年にハイゼンガーホールディングス社(Huizenga Holdings, Inc.)のウェイン・ハイゼンガー(Wayne Huizenga)氏が選ばれています。

キーウェル氏(49歳)は、予測分析ソフトウェアのプロバイダーであるUptake社を2014年に創設しましたが、それ以前にも彼はグルーポン社を含む6社の起業に成功し、6社総額で60億米ドル超の市場価値を生み出しました。創業以来Uptake社は、従業員数50名規模から750名規模へと急成長を遂げ、評価額20億米ドルに最速で達したスタートアップ企業となりました。同社は現在、多くの企業にサービスを提供し、人工知能(AI)を活用してオペレーションのデータから事業価値を生み出すことによって、企業の生産性と効率性の向上をサポートしています。

WEOYの共同審査委員長で、Nixon Energy Investments社の会長兼CEOのジム・ニクソン(Jim Nixon)氏は、次のように述べています。

「審査員一同、キーウェル氏に今年度のWEOYを授与できますことを大変光栄に思います。私たちが感銘を受けたのは、彼がこれまでに設立した各企業が、非常に高い価値を生み出していることだけに留まりません。常識の型を破ることへの彼の情熱、そして着実にゴールに近づいている次世代のアントレプレナーをサポートしようする彼の強い思い、それらも私たちを感服させました。」

Uptake社CEOであるブラッド・キーウェル氏は、受賞にあたり次のように述べています。

「アントレプレナー精神とは、型を破る人になる、ということだけではなく、同時に、型を作る人となること、そして目指している場所に、より簡単に、より直接的に到達する方法を見つけることでもあります。世界の産業界にディスラプションを起こす、データ収集と予測分析の革命は、まだ始まったばかりです。私は、この新しく、そして必要不可欠な分野で、世界の最も差し迫った経済的・社会的課題のいくつかに長期的かつ持続可能なソリューションを生み出していけるように、努力を続けていきます。このような表彰を受けて、大変光栄に思うと同時に身の引き締まる思いです。」

EY会長兼CEOであるマーク・ワインバーガーは以下のように述べました。

「キーウェル氏の情熱と好奇心、そして起業という道のりを愛する心が、これまで5つものユニコーン企業を創業するに至った原動力となり、これらの企業の従業員は今では世界で何千人規模となっています。彼のリーダーシップを最もよく表しているのが、周囲の人々にポジティブなインパクトを与え、ほとんどの人が道半ばであきらめてしまうような難題をも克服しようとする強い意志です。キーウェル氏はWEOY受賞に最もふさわしい人物であり、彼が歩む起業の道のりはこれからもずっと続いていきます。」

EYにおけるEOYの責任者ブライアン・ピアース(Bryan Pearce)は次のように述べています。

「キーウェル氏の価値創造における素晴らしい実績と共に、同氏の慈善活動がもたらした波及効果、そして次世代アントレプレナーへの支援によって、彼はまさにWEOYの模範となる受賞者であると言えるでしょう。キーウェル氏は、Uptake社のDNAに息づく、常にイノベーションを生み出すカルチャーを確かなものにすると共に、会社の戦略や利益を超えた広範なエコシステムに影響を与えることのできる、無限の機会を視野に入れています。」

ブラッド・キーウェル氏とUptake社について

キーウェル氏がUptake 社のアイデアを得たのは、娘を空港に迎えに行った時のことでした。そこで彼が遭遇したのは、航空会社が、飛行機が必要としていた部品を空港に置いていなかったため、フライトが遅れたという事態でした。キーウェル氏はテクノロジーの知識を持っていたことから、この問題は簡単に解決できるはずだと考え、解決策の探求に乗り出しました。

現在、Uptake社は10社と協働し、いつ機器に不具合が生じているのか、あるいはいつ故障しそうなのかを企業が判断する手助けをしています。同社は、産業用機械や装置に設置したセンサーから送られてくるデータを解析し、問題が発生する前にデータサイエンスモデルを使用して事前予測を行なっています。Uptake社のソフトウェアによって、企業は、装置や設備をより適切にメンテナンスすることが可能となり、数百万ドルの節約につながっています。

また、Uptake社は、同社のプラットフォームを活用して社会問題の解決にも取り組んでいます。例えば、ネパールの国境地帯では、さまざまな組織がUptake社のデータ解析を使って人身売買のパターンを認識し、より早い段階で介入を行っています。キーウェル氏は、Uptake社が継続的にイノベーションを生み出すカルチャーを持ち続けられるよう、取り組んでいます。このことは、彼の最高の人材を惹きつける能力、そして全従業員が受講可能な社内教育や能力開発プログラム「Uptake U」の提供といった、継続的な学びを奨励する能力の原動力となっています。

キーウェル氏は、企業には社会に貢献する責任があるというスチュワードシップの考え方を大事にしています。そしてベンチャービジネスでの成功を活かして、自身の家族、従業員、地域コミュニティー、また未来のアントレプレナーが目的を見いだし、機会を得られるように努めています。2014年、キーウェル氏はキム夫人と共にキーウェル財団(Keywell Foundation)を創設しました。キーウェル財団は、社会にディスラプションをもたらす社会アントレプレナーへの支援提供、および教育、世界的な女性のエンパワーメントといった機会へのアクセスに注力するさまざまな非営利団体(NPO)と非政府組織(NGO)への寄付金の贈呈を目的としています。2016年キーウェル夫妻は、自身の資産の半分以上を慈善活動や社会貢献活動に寄付することを誓約する、ギビング・プレッジ(The Giving Pledge)に署名しました。

さらにキーウェル氏は、アイデアを刺激するためのイベントとして世界最大規模に成長したChicago Ideas Weekの創設者でもあります。また同氏は、都市部貧困層の若者にアントレプレナー教育とインスピレーションを与えるNPO団体、Future Foundersも設立しました。同氏が設立し、館長を務めるwndr ミュージアムには、現代を代表する巨匠の作品と並んで、観客が参加することで完成する新しい形の芸術作品、インタラクティブアートが展示されています。キーウェル氏はまた、シカゴ大学のアントレプレナーシップ分野の非常勤教授として、教壇にも立っています。

審査員について

独立審査委員会は、Nixon Energy Investments社のジム・ニクソン氏とMoose Enterprise Holdings & Controlled Entitiesのマニー・スタル氏を共同審査員長として、以下のメンバーで構成されています。

•大英帝国勲章者Rosaleen Blair(Alexander Mann Solutions)

•Bernadette Ruth Irawati Setiady(Kalbe Farma)

•Frank M. Jaehnert(Brady Corporation)

授賞式の動画、受賞者インタビュー、および高解像度写真は、こちらからダウンロードが可能です。

https://digitalnewsagency.com/

イベントの写真はこちらからご覧ください。

www.ey.com/weoy/eventphotos 

※本プレスリリースは、2019年6月8日(現地時間)にEYが発表したプレスリリースを翻訳したものです。英語の原文と翻訳内容に相違がある場合には原文が優先します。

英語版:

https://www.ey.com/en_gl/news/2019/06/brad-keywell-from-the-united-states-named-ey-world-entrepreneur-of-the-year-2019 

〈EYについて〉

EYは、アシュアランス、税務、トランザクションおよびアドバイザリーなどの分野における世界的なリーダーです。私たちの深い洞察と高品質なサービスは、世界中の資本市場や経済活動に信頼をもたらします。私たちはさまざまなステークホルダーの期待に応えるチームを率いるリーダーを生み出していきます。そうすることで、構成員、クライアント、そして地域社会のために、より良い社会の構築に貢献します。

EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバル・ネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。詳しくは、ey.com をご覧ください。

本ニュースリリースは、EYのグローバル組織のメンバーファームであるアーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッド(EYGM)によって発行されています。EYGMは顧客サービスを提供していません。

〈EY ワールド・アントレプレナー・オブ・ザ・イヤーとは〉

EY ワールド・アントレプレナー・オブ・ザ・イヤーは、アントレプレナーの輩出をグローバルに支援するプログラムです。2001年より、毎年開催され、世界各国でEY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー代表に選出された受賞者が参加し、その努力と功績が称えられます。

さらに、参加アントレプレナーの中から”The best of the best”として、その年の世界ナンバーワンのアントレプレナーに贈られる ” EY ワールド・アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー” 受賞者が選出、表彰される国際的なイベントです。

〈EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤーとは〉

EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤーは、成長の可能性を持つアントレプレナーの活動を奨励し、先見性、リーダーシップ、功績により人々に希望を与えるアントレプレナーの貢献を称えるという点で、他の賞とは異なります。

世界で初めて創設された、グローバルな賞であるEY・アントレプレナー・オブ・ザ・イヤーは、世界約60カ国、145を超える都市における国と地域において、グローバルな表彰制度を通じて、ダイナミックなビジネスを確立し、成長を続けるアントレプレナーを称えています。

日本においては、EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー・ジャパンとして、日本のアントレプレナーを国際的なステージに輩出するアントレプレナー表彰制度として、2001年より実施しており、本年で17年目を迎えます。EY アントレプレナー・オブ・ザ・イヤー・ジャパンは、アントレプレナーシップのロールモデル選出に取り組むとともに、本プログラムを通じ、世界に進出するアントレプレナーの支援、アントレプレナー・コミュニティの形成など、次代を担うアントレプレナーのサポートを推進してまいります。