ETIC.のプレスリリース
ロート製薬株式会社、ヤマハ発動機株式会社など、企業12社で2017年に立ち上げたバーチャルカンパニー「and Beyondカンパニー(以下、aBC/事務局NPO法人ETIC.(エティック))」は、「個人の意志ある挑戦を応援する」をミッションに、立場や組織の垣根を超えて繋がり、一人ひとりの妄想を形にしていくことを目指しています。
当日は、一方の社員が自身のアイデアや新しい取り組み・新規事業を、もう一方の企業の経営トップに3分間でプレゼンテーション。経営トップと社員という関係性を排除し、助言と応援をもらう事で、あるべき個人の主体性と創造性を発揮し、自由闊達な挑戦を後押ししていく取り組みです。ぜひご取材ください。
<プロジェクト概要>
●開催日時:2022年3月23日(水)19:00~21:00
●会場:オンライン開催(双方向のZOOMミーティング形式)
●参加範囲:セイノーHDグループの社員、マネックスグループ社員、他、aBC参画企業の社員
●全力応援メンター(役割:プレゼンテーションに対してフィードバックし応援する人)
・セイノーホールディングス執行役員/ココネット株式会社取締役社長執行役員 河合秀治氏
・マネックスグループ株式会社代表執行役 /マネックス証券代表取締役社長 清明祐子氏
・マネックスベンチャーズ株式会社代表取締役 和田誠一郎氏(スペシャルゲスト)
●アジェンダオーナー(役割:アイデアのプレゼンテーションをする人)
マネックス若手社員(内定者、入社1年目)× ココネット(セイノーHD)社長
セイノーHD社員(オープンイノベーション推進室) × マネックス証券社長
●社会的な背景
【社内文化を交換し、企業文化を刷新していくことで自由闊達な挑戦を後押しする。】
この数年、働き方は副業や兼業と多様になり、個人と組織の関係性も変化し続けています。
aBCが5年間の活動を通じて行ってきたのは、応援し合う文化の醸成と、実践する人材育成という名の人づくり。様々な社会課題に触れる機会、多様な立場・価値観の人との横断的な出会いを通じて、社員自らの意志と挑戦を育んできました。
このプロジェクトでは、より現場の人材育成に目線を寄せる2つの組織の社長が、社内文化を交換し、しっかりとした価値観と存在意義が浸透した組織内でも「個人の意志ある挑戦」が後押しされていくための機会となります。
●「たすき掛けプロジェクト」発足の経緯
2020年8月31日にaBCが主催するオンラインイベントを開催。
当時のアジェンダの1つに「組織や従来の枠組みを超えて、意志ある個人を応援する企業”へ進化する動きを加速させるには?」という問いがあり、そのディスカッションからアイデアが生まれました。
セイノーHD 田口義隆社長:すでにプラットフォームが存在していて、それぞれが乗り入れられるようになると最大公約数になる。既存で存在しているものに乗っかったほうが速く進むことも多い。若者は乗っかったほうが良い。思いっきり使ってください。
マネックスグループ 松本大社長:会社を越えて、若い人も自分の上の人に言いにくいかもしれない。(なので)世代を超えて言いたい放題やる。田口さんと、世代を超えた意見交換会をやろうよ、そういうの仕掛けてもらえたら。田口さんと僕をたすき掛けのように交換するとか!
その後、各人事が現状と組織の未来と社員への大いなる期待を込めて「社長を交換する たすき掛けプロジェクト」として2021年3月より始動。
●なぜ、セイノーとマネックスはたすき掛け(2社の経営者を交換して社員を応援)をするのか?
【マネックスグループ株式会社人事部長 永井由美氏 / 人事部マネジャー武田 恵理子氏】
当社の企業理念にもありますが、「一足先の未来における人の活動」を考える際に重要なことは知識やデータ・情報ではなく、創造性です。常に変化し続ける未来に向けて、新しい時代におけるお金の付き合い方をデザインするために、物事への複数の目線を持ち、価値あるサービスを提供していく人材の育成に重点をおいていきたいと考えています。
まだ2回目ですし今後どのような結果が出るかは未知数ですが、セイノーさんという業界も社内の常識も異なる組織の力も借りながら、本回は内定者研修の入り口として位置づけ、今後は、新人・若手への研修の一環としてこのたすき掛けプロジェクトを開催していきたいと思っています。たすき掛けのユニークな点は必ずしも“事業”である必要はありません。その人自身が持っている目線を大切にしながら、どんどん手を上げていってほしいと思っています。
【セイノーホールディングス株式会社人事部課長 渡邉久人氏】
「踏まれても踏まれても強く野に咲く福寿草」この言葉は、弊社創業者田口利八の座右の銘で、これに因んだ「福寿草精神」は弊社の基本理念の一つです。戦後間もない日本には、 トラックが県を跨いで長距離を走る法整備が無い中、 お客様のニーズをくみ取っていた利八は、当時の運輸省に日参し、上京から二十一日目、諦めない執念が実り、 ついに長距離輸送免許が実硯、 今日の我が国の輸送インフラの礎を作りました。これが弊社のDNAの一つが「挑戦」である所以です。
こうしたDNAを受け継ぎ、さまざまな「挑戦」が社内で生まれ、ドローンを活用した過疎地域への「新スマート物流」やオンライン診療普及を目論んだ医薬品宅配の「ARUU」等さまざまなサービスを展開しようとしていますが、会社使命である「価値創造」をより一層進めるには一人一人の自主自律の考えや行動が肝要です。
昨年のたすき掛けプロジェクトの印象的な事の1つとして参加後の社員の何人かが、全社的なプロジェクトに自ら手挙げして「挑戦」を行ったように、このたすき掛けをきっかけとして、自主自律にて新たな挑戦や応援(サポート)が社内でどんどん拡がるよう巻き込みを加速させたいと思っています。
●前回開催の参加者の声
・すごく緊張しましたが、田口社長をはじめ暖かく導いていただいている感覚で、参加できて本当に良かったと思います!!(マネックス)
・ゼロイチで事業を考える方のお話を聞けて大変勉強になりました。(マネックス)
・社内イベント通知を見て、あまり理解せずに参加しましたが前回参加していなくてもルール等説明していただいたのでわりと違和感なく参加する事ができました。普段の仕事と全然関係無い事考えるのって思ったより面白いですね。わりと盛り上がってきたところで時間になってしまうので、社長へのプレゼンも、各セッションでのアイディアだしもあと5-10分ぐらいはあったらなぁと思いました。自分の日常業務(IT Security)とは全然違う保護犬のセッションに入らせていただきましたが、ペットと過ごす明るい老後と、殺処分0のいいとこどりを目指して、セイノー様にはぜひビジネス化していただきたいです! (マネックス)
・各社から出てくるテーマ(特にマネックスさん)が普段自分たちが関わることから遠いテーマで考えるのが面白かったです!(セイノー)
・自分の会社の社長の話を少人数の場で聞くことは初めてで自分にはあまりに遠い存在だったので、生の声や思いを聞くことは新鮮で驚きでした。(セイノー)
・全く異なる業種の方との話というのはとても新鮮で、今まで考えなかったことを考えるきっかけになりました。いろいろなところにつながるドアを開けることができた体験でとてもためになりました。(セイノー)
・率直にとても楽しかったです。4つのアイディア全て興味深く、勢いやタイミングが合えば事業化できるんじゃないかなと思え、実現可能性を感じました。(セイノー)
・自社だけだと文化的視点(社風に影響を受ける)が偏ることもあり、マネックスの澤田さん、蓮見さんの視点はとても面白かったです。(セイノー)
※前回の詳細なレポートはこちらをご覧ください。
https://drive.google.com/file/d/1XlHmtNpcdopxSQVsXh1qo605lk5R65yT/view?usp=sharing
【イベントスケジュール】(変更される場合もあります)
18:50 ZOOM開場
19:00 イベント開始、概要説明(プロジェクトの設立背景、ねらい)
19:40 アジェンダオーナーによる3分プレゼンテーション×4名、全力応援メンターの応援と参加者全員参加でのブレスト
20:45 まとめ
21:00 終了
●主催団体についての紹介
[and Beyondカンパニーについて]
「意志ある挑戦が溢れる社会を創る」をミッションとし、立場や組織の垣根を超えて繋がり、一人ひとりの妄想を形にしていくことを目指す2017年に設立されたバーチャルカンパニーです。
参画メンバー(順不同、2021年2月時点):セイノーホールディングス株式会社、ロート製薬株式会社、マネックスグループ株式会社、ヤマハ発動機株式会社、株式会社 竹中工務店、江崎グリコ株式会社、アビームコンサルティング株式会社、住友生命保険相互会社、株式会社フェリシモ、株式会社YUIDEA、PwCコンサルティング、NPO法人ETIC.
URL:https://andbeyondcompany.com/
[特定非営利活動法人ETIC.(エティック)について]
新しい事業づくりを通して社会課題解決に挑戦する起業家型リーダーを育成するNPO法人。企業やNPOで学生が事業の成功に貢献する「長期実践型インターンシップ」(97年~)、日本初の社会起業家を志す若者の事業プランコンペティション「STYLE」(02年~)、社会的事業を立ち上げる若者を支援する「社会起業塾イニシアティブ」(02年~)、地域に根付いた若者の挑戦機会を創り出す事業を応援する「チャレンジコミュニティ創成プロジェクト」(04年~)など、現在では全国70地域で人材育成プログラムを実施。東日本大震災を受け、「震災復興リーダー支援プロジェクト」も開始(11年~)。これまで約11,000名の若者たちが変革・創造の現場に参画。1800名以上の起業家を輩出。
この「社長を交換するたすき掛けプロジェクト」では、事務局として伴走支援を行いながら実行に向けた運営支援を行っています。
URL:https://www.etic.or.jp/