2022年サクソバンク大胆予測:革命到来!

サクソバンク証券株式会社のプレスリリース

サクソバンクは本日、2022年の大胆予測として10項目のトピックスを発表しました。同予測は可能性が低く過小評価されているものの、実現した場合は金融市場全般にわたり劇的な影響が生ずる可能性がある一連のイベントを重点的に取り上げています。
1)化石燃料撤廃計画は暗礁に
2)Facebook、若者離れで苦境にもがく
3)米中間選挙が憲法上の危機に発展
4)米インフレ率、 賃金物価スパイラルで15%を突破
5)EU発表のスーパーファンドは気候、エネルギー、防衛にフォーカス、財源は民間年金資産
6)女性版Reddit Armyが企業の男性優位に挑戦
7)インドが湾岸諸国会議の非議決権メンバーに
8)NFTベースのデジタル権プラットフォームで劣勢に転じるSpotify
9)極超音速技術が宇宙開発競争と新たな冷戦要因に
10)医学の飛躍的進歩で平均余命が25年延長

上記予測はサクソバンクの公式な2022年市場予測ではありませんが、こうした事態が実現する可能性をごく低く見積もりがちな投資家に、リスク分散で判断ミスをおかさないよう警告するものです。大胆予測は、範囲を限定せずに起こりうる事態を広く検討する習慣を身につける練習になります。今回発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のような不測の事態を踏まえると、このような予測を行うことはとりわけ重要です。結果的に思いがけない予測ほど、破壊的(したがって大胆)な結果になると実証されることになります。

今年の大胆予測に関して、サクソバンクのスティーン・ヤコブセン 最高投資責任者(CIO)は次のようにコメントしています。
「『2022年大胆予測』のテーマは革命です。
社会と経済的な不平等に対する反発は膨れ上がっており、現行制度でこの問題に対処することがますます困難になっています。今や将来予想される革命に対して、実現の是非でなく、次期と方法を基盤に見据える必要があります。どの革命にも勝者と敗者がいます。ただそれは問題の焦点ではなく、現行制度の変更が不可能であっても不可欠であるなら、進むべき道は革命しか残されていません。
世界中で文化戦争の嵐が吹き荒れる中、社会経済革命が起きるのはもはや必至であり、問題の焦点はいつ、どのように起きるかに移っています。
文化戦争はさまざまな層や要因の対立でもあります。若者vs大人、高学歴のホワイトクラスvs教育水準の低いワーキングクラス、市場論理に則る現実市場vs政府の介入、株式市場での自社株買いvs R&D支出、インフレvsデフレ、女性vs男性、急進左派vs中道左派、ソーシャルメディアでの仮想シグナルvs社会の実質的変化、不労所得層vs労働者、化石燃料vsグリーンエネルギー、ESGイニシアチブvs信頼性の高いエネルギーを世界に供給する必要性、大家vs借り手と、対立要因を数え上げるときりがありません。
世界は2020年から2021年にかけてはCOVID-19ワクチンで団結しました。
エネルギーの限界コスト(生産性調整後)をはるかに低い水準に設定しつつ、環境に対する発電の影響をなくすために、今、世界が必要としているのは新たな「マンハッタン計画」タイプの取り組みです。
それにより史上最も重大な生産性サイクルが顕在化します。海水の脱塩化、幅広い場所での垂直農法の実用化、コンピューター能力の量子状態への飛躍、生物学と物理学における新たな境界の模索といった試みが現実性を帯びるようになります。
実業界と政界のサイクルには必ず期限があるのに対し、ペースの緩急はあっても世界の進化が止まることはありません」

 2022年大胆予測はこちら<https://www.home.saxo/ja-jp/insights/news-and-research/thought-leadership/outrageous-predictions>から入手可能です。各予測のダイジェストを以下に掲載します。

1)化石燃料撤廃計画は暗礁に
政策担当者はインフレと社会不安リスクを封じ込めるため、低炭素化への将来の道筋を再設計する中、今後の排出量削減目標を引き下げ、化石燃料への投資を支持します。

 2)Facebook、若者離れで苦境にもがく
利益と引き換えに個人情報を利用することに反発して若者のFacebook運営プラットフォーム離れが進行しています。親会社のMetaは若者ユーザーをメタバース(3D仮想空間)に取り込もうと試みていますが、難航しています。

3)米中間選挙が憲法上の危機に発展
米中間選挙は接戦となった上院、下院選挙結果の認定を巡る対立が起こり、第118回議会は2023年早々という当初の予定どおり開催できない状況に陥ります。

4)米インフレ率、 賃金物価スパイラルで15%を突破
2022年第4四半期までに米CPI上昇率は年率15%に到達。意欲的で有能な人材を獲得するため企業が提示給与を引き上げる動きが1970年代以降見られなかったほどの賃金物価スパイラルを引き起こします。 

5)EU発表のスーパーファンドは気候、エネルギー、防衛にフォーカス、財源は民間年金資産
EUは新税でなく年金運用資金を財源とする3兆ドルのスーパーファンドをローンチします。ローンチの目的は、ポピュリズムの台頭防止、気候変動ペースの低下活動の推進、米国安全保障範囲の縮小を受けた国境防御にあります。

6)女性版Reddit Armyが企業の男性優位に挑戦
女性トレーダー集団が2020~21年のミーム銘柄Reddit Armyの手法を模倣して、職場での男女平等が進んでいない企業に団結して攻撃を仕掛け、標的企業の株価を乱高下させます。

7)インドが湾岸諸国会議の非議決権メンバーに
脱グローバル化とエネルギー価格の高騰という2つのマイナス要素が組み合わさり、世界は地政学的同盟の大規模な再編成の時期に突入します。

8)NFTベースのデジタル権プラットフォームで劣勢に転じるSpotify
現在のミュージックストリーミングパラダイムでは、レーベルとストリーミングプラットフォームの取り分が配信音楽の視聴収益の75~95%を占めるため、ミュージシャンは変化を待ち望んでいました。2022年に登場したブロックチェーンベースの新技術が、業界収益の正当な分け前をミュージシャンが取り戻す後押しをすることになります。 

9)極超音速技術が宇宙開発競争と新たな冷戦要因に
極超音速技術を使った最新のミサイル試験により、核兵器を含む旧式の武器技術の陳腐化に対する不安感が広がります。2022年には極超音速技術に移行する趨勢に乗り遅れないよう、各国の大手軍事企業がこぞって大量開発に乗り出します。

10)医学の飛躍的進歩で平均余命が25年延長
永遠の若さを。それがムリなら、数十年は若返るように。2022年の生体臨床医学領域における重要な飛躍的進歩は、成人の生殖能力期と平均余命が最大25年延長される展望が開けたことです。ただこれは、倫理、環境、財政的な危機の発端となる可能性もあります。

 
【サクソバンク(Saxo Bank A/S)について】
1992年に設立されたサクソバンク(Saxo Bank A/S、以下サクソバンク)は、デンマーク金融監督庁の認可を受け、同国コペンハーゲンに本社を置くグローバルオンライン銀行です。ロンドン、アムステルダム、シンガポール、上海、香港、シドニー、東京、パリ、チューリッヒ、ドバイなど、世界中の金融センターに60国籍以上、2,100人以上の従業員がおり、世界180カ国以上の顧客やパートナーにサービスを提供しています。サクソバンクの取引・投資プラットフォームは25カ国語で40,000以上の商品が提供されています。

 
【サクソバンク証券株式会社について】
サクソバンク証券株式会社は2006年に設立され、サクソバンク(Saxo Bank A/S)の100%子会社であり、金融庁の認可を受けたオンライン証券会社です。150種類以上の通貨ペアを提供する外国為替証拠金(FX)、9,000銘柄以上を取り扱うCFD、米国・欧州・中国をはじめとする12,000銘柄以上を取り扱う外国株式など多彩な商品を競争力のある取引手数料で提供しています。より詳しい情報はwww.home.saxo/jpをご覧ください。

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