日本初! ESGアクセラレータープログラム「ICJ ESGアクセラレーター2021」大賞受賞企業3社を発表

インクルージョン・ジャパン株式会社のプレスリリース

ベンチャー・キャピタルであるインクルージョン・ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役:服部結花、以下インクルージョン・ジャパン)は、日本初となるESGアクセラレータープログラム「ICJ ESGアクセラレーター2021」の大賞企業を選出したことをお知らせします。①脱炭素/サーキュラーエコノミー部門は「株式会社ゼロボード」、②金融インクルージョン部門は「Frich株式会社」、③ウェルビーイング部門は「インスタリム株式会社」となりました。あわせて、協賛企業との連携を加速させる「協賛企業賞」、デモデイ参加者の投票によって決まる「ICJ賞」の授与も行われました。
また、本プログラムの公式ホームページにおいて、全デモデイ参加企業の事業詳細と審査員講評を公開しました。ESGに取り組むベンチャー企業の事業に触れることで、ESGの最前線をご体感ください。
「ICJ ESGアクセラレーター2021」公式サイトhttps://www.ESGaccelerator.com

【大賞受賞企業の詳細と審査員コメント】

  • ①脱炭素/サーキュラーエコノミー部門 大賞受賞企業

株式会社ゼロボード(本社:東京都港区、代表取締役:渡慶次 道隆)

事業内容:
グローバル投資家の要請で、上場企業の多くが温室効果ガス排出量の算出・削減・開示に取り組み始めています。こうしたサプライチェーン排出量の管理に不可欠な、多様なデータソースとの連携、ソリューションプロバイダとのエコシステム構築に、弊社のクラウドサービスがお応えします。

審査員講評:
Woven Capital プリンシパル 加藤道子様
U3イノベーションズ合同会社 創業者/共同代表 伊藤剛様
株式会社ニューラル 代表取締役CEO 夫馬賢治様

 「①市場のポテンシャルと拡大のタイミング」「②グローバルプレーヤーとの連携・補完関係」「③事業スピードの観点」から素晴らしい取り組みであると評価した。スタートアップとしてのスピード感のみならず、既存の産業を越境していく取り組みであり、将来性が期待できる。脱炭素に関しては、スタートアップが単独で行う領域ではなく事業会社とのコラボレーションが必須であることから、産業を超えた連帯を生む可能性を強く感じた。
 

  • ②金融インクルージョン部門 大賞受賞企業

Frich株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:富永 源太郎)

事業内容:
「ニッチなほけん」をつくることができるサービスです。社会変化によって生じる新たなリスクは従来の保険商品ではサポートが難しいため、そこをP2P型の新たな保障で1つ1つサポートします。我々は、「保険というセーフティネットから外れるひとがいなくなる」世界を目指します。

審査員講評:
日本マイクロソフト株式会社 業務執行役員 金融イノベーション本部長 藤井達人様
レオス・キャピタルワークス株式会社 株式戦略部シニア・ファンドマネージャー 八尾尚志様

働き方が多様化するなかで、保険が行き届いてない人や領域への、新しいセーフティネットとして機能する可能性を感じた。あらゆるものがパーソナライズしていく世界のなかで、保険は未だにマスから脱却できない商品であると言える。「保険のパーソナライズ化」という難しい課題に挑もうとしており、そのベンチャースピリットは大きく評価できる。元気のない日本の新しいセーフティネットになり得ると感じており、今後の展開が非常に楽しみである。
 

  • ③ウェルビーイング部門 大賞受賞企業

インスタリム株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:徳島泰)

事業内容:
世界には、価格が高いため、義肢装具を購入できない人が9,000万人も存在します。 私たちは、独自開発した「3Dプリント義肢装具製造ソリューション」を用いて、コスト・納期それぞれ約1/10の義肢装具を実現し、誰もが義肢装具を手に入れられる世界の構築を目指します。

審査員講評:
株式三菱総合研究所 広報部長 小野由理様
大阪大学国際公共政策研究科教授 前・国連大使 星野俊也様

ウェルビーイング部門では、世界での社会インパクトが大きいもの、人権に関わる事業を選んだ。インスタリムが提供する3Dプリントによる義足ソリューションは、そのひと個人だけではなく、家族や地域へのインパクトが大きい技術である。ビジネスのリターンとともに、社会的インパクトを生み出すという観点から、インスタリムの事業は有望であると考える。日本のモノづくりの良さを生かしながら、世界中の方々のためになる事業へと成長することを期待したい。
 

  • 協賛企業賞およびICJ賞の受賞企業

協賛企業との連携を加速させる「協賛企業賞」が下記の通り選出されました。また、デモデイ参加者の投票によって決まる「ICJ賞」の授与も行われました。

 

  • 代表取締役 服部結花のコメント

この度、「ICJ ESGアクセラレーター2021」の大賞受賞企業が決定いたしました。株式会社ゼロボード、Frich株式会社、インスタリム株式会社の皆さま、大変おめでとうございます。どのベンチャー企業の事業も素晴らしく、3部門ともどのベンチャー企業が大賞を受賞するか最後まで分からない、僅差での決定となりました。併せて選定された協賛企業賞も、各社違った視点からご評価いただき、数多くのベンチャーが選定されるに至り、応募企業の層の厚さを改めて感じる結果になりました。

本プログラムの実施に際して、114社のベンチャー企業の皆さまにご応募いただき、審査資料をお送りいただきました全企業様と今後の日本、世界について議論する機会を頂戴いたしました。受賞の有無にかかわらず、同じ未来を志す皆さんとの出会いに感謝し、共に新たな事業創造を行っていきたいと、インクルージョン・ジャパンのメンバー一同、心から願っております。

また、日本初となるESGアクセラレーターを開催し、無事に終えることができたのは、協賛企業の皆さまのご理解とご協力があったからこそです。全17社の事業会社の皆さまには、改めて御礼申し上げます。審査過程における協業に関する対話を足掛かりに、今後の実装に向けて、さらなるご支援を頂戴できますよう、何卒よろしくお願いします。

最後になりましたが、本プログラムは閉幕となりますが、実際に社会を良い方向に変えていく実装は、これからとなります。「終わりであり、始まりである」という新たな気持ちで、ベンチャー企業、事業会社、専門家の皆さんと力を合わせ、新たな事業創造に尽力して参る所存です。
 

  • ICJ ESGアクセラレーター2021の詳細

インクルージョン・ジャパンは、「ICJ2号ファンド」の投資活動の一環として、「ICJ ESGアクセラレーター2021」を開催いたしました。本プログラムを通じて、ベンチャー企業、事業会社、ベンチャー・キャピタルを含めた投資家の協働を生み出し、社会・環境面のインパクトと経済的なリターンを両立する事業開発を加速させることを目的としています。

114社のベンチャー企業の皆さまにご応募いただきました。各社との面談を経て、①脱炭素/サーキュラーエコノミー部門、②金融インクルージョン部門、③ウェルビーイング部門の3部門から各6社、計18社のベンチャー企業をファイナリストとして選出し、インクルージョン・ジャパンのメンバーとの事業検討をはじめ、協賛企業との事業提携に向けた検討が行われました。

9月27月(月)にデモデイが行われ、各領域の専門家による厳正な審査のうえ、大賞企業が決定しました。また、最終選考に選出された18社から、協賛企業による協賛企業賞に加えて、デモデイ参加者の投票によって決まる「ICJ賞」が選出されました。

「ICJ ESGアクセラレーター2021」公式サイト
https://www.ESGaccelerator.com

 

  • 企業概要

インクルージョン・ジャパン株式会社
所在地:〒141-0031 東京都品川区西五反田1-11-1 アイオス五反田駅前ビル903
代表者:服部結花
設立日:2011年11月11日
会社HP:https://www.inclusionjapan.com/
 

  • インクルージョン・ジャパン株式会社

インクルージョン・ジャパンは、事業会社にて事業立ち上げ経験のあるメンバーが、投資先のハンズオン支援に加えて、大企業のコンサルティングを実施する、日本でも類を見ないベンチャー・キャピタルです。事業立ち上げから経営支援、人事管理、クリエーティブ表現までを一貫して提供できる体制を整えており、幅広い事業規模と領域の事業創造と事業成長に貢献します。

ベンチャー投資では、2021年3月にIPOしたスキルマーケット「coconala」をはじめ、月面資源探索ベンチャー「ispace」やなどに投資をしており、経営層のよき理解者として、事業成長に尽力しています。