北京大兴投资集团有限公司のプレスリリース
この大会は、北京市人民政府、国家発展改革委員会、工業情報化部、商務部、および国家インターネット情報弁公室により共催、大興区人民政府により運営、北京日中イノベーション協同モデル区管理委員会により実施、および北京大興国際ビジネスサービス有限公司などの後援により開催されました。大会は、指導者による発言、特定テーマ型プロモーション、基調講演の3つのパーツに分かれていました。福田敏男氏、沈昌祥氏などの外国籍・中国籍院士のほか、小米集団、シーメンスPLMソフトウェアなどの有名企業の代表者、および北京市大興区人民政府副区長楊蓓蓓氏、北京市経済と情報化局2級巡視員李涛氏、工業情報化部装備工業一司インテリジェント製造処副処長樊燁氏とその他の政府指導者もこの大会に出席しました。
【重要視:国家開発戦略を徹底し、デジタル化に向けた新たな環境づくりを進める】
工業情報化部装備工業一司インテリジェント製造処副処長樊燁氏によれば、中国共産党第18回全国代表大会以来、習近平総書記は製造強国の実現をめぐって、一連の重要な課題を論述し、国づくりの基盤となる製造業の重要性を強調し、「製造業立国」と「製造業強国」を目指し、製造大国から製造強国への転換に努めなければならないということです。このために、工業情報化部は、習近平総書記の談話の精神を貫きながら邁進し、『「第14次5カ年計画」のインテリジェント製造発展計画』を策定し、近い将来発布する予定です。「系統的な推進を堅持し、シーンの再適用を加速し、統合型イノベーションを激励する」という3つの方向に重きを置いています。今後5年間のインテリジェント製造の成長に向けた布石を打っていきます。
北京市経済と情報化局二級巡視員李涛氏は、北京はデジタル経済の高地として、これから「4つの中心地(政治・文化・国際交流・科学技術イノベーションの中心地)」と「4つのサービス(党・政・軍指導部の業務、国家外交、科学技術・教育の発展、国民生活の改善に向けたサービス)」の役割を果たし、データの生成から、集約、取引、消費、応用までチェーン化を目指し、デジタル都市のインフラを先頭エンジンに、データ資産をコアリソースに、デジタル技術の革新を推進力に転換し、データを駆動力とする未来型産業クラスターを育成し、オープンかつ高度な新型デジタルソーシャル・エコシステムを形成し、未来を見据えた上で競争優位性を構築していくと述べました。
【知恵絞り:実際の適用ケースに注目を払い、今後デジタル技術の活用によりインテリジェント製造業の成長が期待できる】
基調講演には、各分野の専門家や学者、業界随一の人たちが招待されました。従事している仕事の内容から始め、製造業のデジタル化・ネットワーク化・インテリジェント化による成長をめぐり、デジタルツインと高度インテリジェント製造のテーマを共に話し合いました。また、デジタル経済の成長に関する生き生きとした業界裏話のほか、製造業の転換・成長についても議論し、代表的な事例を共有しました。その間、絞り出されたアイデアがぶつかり合い、デジタル経済と高度インテリジェント製造業界に関する最先端の情報が飛び出してきました。
院士の福田敏男氏は、医療や公衆衛生、通信、自動車運転などの幅広い分野におけるAIの活用について説明しました。AIとインターネットの活用は、経済の大いなる発展に寄与したとされています。現在、人間は異常気象、感染症、人口動態の不均衡など、さまざまな課題に直面しています。インテリジェント化とデジタル化の革新的応用は特に重要となっています。福田敏男院士は、これからもAIの研究・応用に専念し、社会経済の持続可能な発展に寄与していきます。
中国工程院院士の沈昌祥氏は、「安全かつ信頼できるデジタル経済の新たなエコシステムの構築へ」をテーマにスピーチを行いました。デジタル経済の時代において、巨大なチャンスが訪れる一方で、ネットワークのセキュリティーリスクも比較的高いです。デジタル経済の展開を加速させるとともに、自己防衛型ネットワーク戦略を構築しなければならないとのことです。また、デジタル化の健全な発展について、自主創新(独自技術の開発)を堅持し、最先端技術を手に握り、ネットワークセキュリティーのしっかりした「防衛ライン」を構築しなければならないといった貴重な意見を述べました。
小米集団副総裁の顔克勝氏は、「シャオミ『スマートファクトリー』を探る旅」というテーマで基調講演を行いました。シャオミの「スマートファクトリー」は、シャオミの自社開発インテリジェント機器とシステムを活かした上で、高度なスマホ製造技術と融合したものであり、IoT、5G、クラウド、エッジコンピューティング、ビッグデータ、AI、デジタルツインなどの技術に基づいて、高度な自動化やデータの完全性、インテリジェントな意思決定を実現し、質が高く、引き渡しが迅速で、持続可能な精確デジタル化ファクトリーを構築していくと語りました。次の10年間において、インテリジェント製造が、中国国産ブランドの台頭をさらに後押ししていくため、シャオミもまた、チャンスをつかみ、課題に挑む積極的な姿勢を見せてくれるでしょう。
北京德風新征程科技有限公司の創設者王清傑氏は、「デジタルツインがインテリジェント製造のデジタルトランスフォーメーションを推進」をテーマに、デジタルツインの急速な発展ぶりを生き生きと語りました。そのほか、デジタルツインによる同社のスマートファクトリーの構築事例を通じて、デジタルブレインや、運用管理と制御、安全監視管理、および産業の協同発展において、インダストリアル・インターネットによるデジタルツインの具体的な活用事例も示しました。
北京東土科技股份有限公司副総経理の張学兵氏は、「リアルタイム仮想化産業オペレーティングシステムによりインテリジェント製造AI+制御を構築」をテーマに、同社IntewellIntewell産業用ネットワークオペレーティングシステムについて、その強力なリアルタイム機能や、先端技術、安全性と信頼性を確保できる優れた機能などを紹介しました。また、企業のデジタル変革に役立つ一体化したソリューションを提供できると述べました。
シーメンスPLMソフトウェア(上海)有限公司中華圏副総裁の戚鋒氏は、デジタルツインと高度なソフトウェアを活かした同社デジタル工場の建設過程を語りました。同社が100年にわたって、電化・自動化・デジタル化の分野で主導的な地位を保持し続けてきたのは、成長エンジンとなった「イノベーション」によるところが大きいということです。これから産業デジタル化の成長において、同社生産力の高度化につながる産業オートメーションとソフトウェアの統合を進め、新技術の研究・開発において革新し続け、仮想世界と物理世界がピッタリに融合されるよう努めていきます。また、バリューチェーン全般、領域全体を網羅し、仮想・現実の統合を実現させたユニークなデジタル企業へと成長していきます。
国双科技有限公司最高技術責任者劉激揚氏は、「産業インテリジェンスが製造業における活用シーン」をテーマに、設計の最適化や、生産ラインの省エネ、生産管理の最適化など、複数の運営作業におけるインテリジェント技術の活用シーンを話しました。インテリジェントトランスフォーメーションを実現させるには、産業バリューチェーンの観点から、人や設備と管理に対して、システム最適化を行う必要があると言いました。これは情報システム工学の具現化シーンの活用に関わるため、比較的に複雑だということです。同社は企業と政府向けにデジタル化、スマート化へのモデルチェンジのために優れたソリューションを提供していきます。
[重要な担い手:国立イノベーションパークを頼り、デジタル都市を構築していく]北京日中イノベーション協同モデル区プラットフォーム企業副総経理の張馳氏は、モデル区の概要と立地優位性を説明しました。同モデル区は、国家発展改革委員会の正式な承認を得て設立されました。「イノベーション」をテーマにした国内初の国際協同モデル区として、国家レベルのイノベーション・創業エコシステムを構築し、知的財産権の国際的保護を進めながら、世界イノベーションシステムとのマッチングを促進する上で主導権を握っていきます。同モデル区は、中国と日本の一流のチーム同士が手を繋いで、トップダウン型手法で作り上げた完成度の高いモデル区です。「医薬品と健康」、「高度なインテリジェント製造」、「デジタル経済」の3大産業に焦点を当て、革新的な産業クラスターの構築に取り組んでいます。また、日本式のショッピングモール、学校、病院と国際的な人材コミュニティーを導入し、海外に負けない快適な生活環境づくりを目指しています。さらに、中日イノベーションサービスセンターを構築し、「都市面会ホール、国際企業サービスホール、日本の科学技術成果展示と取引ホール」などの革新的な空間を作っています。未来型デジタル都市のイノベーション協同を積極的に計画し、高度なインテリジェント製造業創造の具現化に向けて適用シーンを提供し、物理的な都市の建設とデジタル都市の建設を同一歩調で推進し、高度なインテリジェント製造業が盛んなデジタル都市を構築していきます。
このフォーラムには4大注目点があります。1つ目は、ハイレベルに達していることです。このフォーラムは、国家発展改革委員会、工業情報化部、商務部などの国家部門・委員会、および北京市政府により共催されました。国内外のデジタル経済分野と高度なインテリジェント製造分野における専門家、学者と企業の代表者を一堂に集めました。2つ目は、科学技術の最前線に立っていることです。このフォーラムは、高度な製造業のデジタル化、ネットワーク化、インテリジェント化による成長の課題と機会について議論するために開催されました。これは現在製造業の科学技術が目指すべき方向です。3つ目はコンテンツの専門性が高いことです。出席者たちは、高度なインテリジェント製造業の動向を見極め、デジタルトランスフォーメーションについて、事例解説や役立つコンテンツを共有し、独自のソリューションも提供しました。4つ目は情報発信の効果が良いことです。この大会は大きな反響を呼び、特に高度なインテリジェント製造とデジタル経済分野など、幅広い業界から注目を集め、同時に数十社のメディアで報道されました。