【MBC試作ファンド】 導電性ナノインク開発の大学発ベンチャーへ投資

株式会社Darma Tech Labsのプレスリリース

Makers Boot Camp(運営:株式会社Darma Tech Labs、本社:京都市下京区、代表取締役:牧野成将、以下「MBC」)は導電性ナノインクの開発・製造を行なっている株式会社C-INK(シーインク、本社:岡山県、代表取締役:、以下「C-INK」)へ「MBC Shisaku 1号投資事業有限責任組合」(以下「本ファンド」)から投資したことを発表します。C-INKは、自社開発をおこなった導電性ナノインクに用いるプリンターを共同開発・改良も手がけるなど、素材から応用に至る幅広い知見を有しています。今後はMBCからの技術支援をうけながら、自社インク用各種印刷関連技術の開発に注力し、不純物の少ないインクを製造する独自のノウハウと共に実用化を目指し、来年度以降の事業の黒字を達成する予定です。

 

C-INKの銀ナノインク

 

【プリンテッドエレクトロニクス関連の市場規模について】

C-INKが開発する「導電性ナノインク」は適応範囲が多岐に渡り、従来の電子基板だけでなくフレキシブルデバイスへの高機能化や低コスト化が可能となる素材として注目されています。フレキシブル/有機/プリンテッド・エレクトロニクス関連製品の世界市場規模は3.3兆円(2017年)であり、2030年の市場は8.9兆円に成長することが予測されています。(富士キメラ総研による)英米独など世界中でプリンテッド・エレクトロニクスの技術開発が進められており、今後のIoTの利用拡大に伴い、直接肌に貼る医療系生体センシング機器や生体情報を集めるIoTウェアラブルなどプリンティッドエレクトロニクスの適用可能範囲は今後も広がっていくと推察されます。

 

【C-INKについて】

C-INKの代表取締役社長である金原氏は、独自開発した導電性金属ナノ粒子を発展させるため国立大学の助教などを経て C-INK を起業しました。C-INKは社会にプリンテッドエレクトロニクスを普及させ、「より早く」「より安価な」「より柔軟な」生産プロセスの構築を目指し、技術開発に邁進しています。

 

【C-INKの独自技術について】

導電性インクを用いたフレキシブル基板はスマートフォンや様々な素材等への利用が可能となり、高い柔軟性を示すなど応用範囲も広がっています。ナノ金属粒子を用いたナノインクは極めて金属純度が高く、高い導電率を可能としています。金属酸化が表面のみにとどまるので抵抗率の大きな経時劣化がみられません。従来のナノインクと比べ、不純物といえる有機物を極限までカットしているため、必要最小限の高温焼結、安定したインク状態、クラック発生リスクの低下を実現しました。

 

MBCは今後も著しい成長が期待される産業で基幹技術を開発するスタートアップへのサポートを行っていくと同時に、今後も国内海外のスタートアップへ技術面と投資面で支援して参ります。

 

■本件に関するお問い合わせ先

Makers Boot Camp(運営:(株)Darma Tech Labs)

e-mail: pr@makersboot.camp