​リアルテックファンド、細胞の高生産培養技術で誰もが細胞治療を受けられる社会を目指すセルファイバへの投資を実施

リアルテックホールディングス株式会社のプレスリリース

 リアルテックホールディングス株式会社(所在地:東京都墨田区、代表:丸幸弘、永田 暁彦)が運営するリアルテックファンド*は、株式会社セルファイバ(本社:東京都文京区、代表取締役:柳沢佑、安達亜希、以下「セルファイバ」)への投資を実施したことをお知らせ致します。

 

 

 セルファイバは、ひも状の細胞塊を形成する世界初の技術「細胞ファイバ」をコア技術として2015年4月に設立された東京大学発スタートアップです。「『細胞をつかったものづくり』で地球規模の課題解決に貢献する」をミッションに掲げ、現在は主として細胞治療用途の細胞量産技術開発に取り組んでいます。細胞医薬品はがん免疫治療等を中心に注目が集まる一方で、依然として手作業に依存した製造工程が主流であり、製造の合理化は喫緊の課題となっています。セルファイバはファイバ培養技術を用いて高額な細胞医薬品の製造コストの削減、大量製造を可能とし、誰もが手の届く細胞治療の実現を目指します。

 細胞ファイバ技術は、髪の毛ほどの細さの中空ハイドロゲルチューブ内に細胞を封入し、培養する技術です。周囲のゲルが内部の細胞を保護しつつ過剰な凝集を防ぐため、従来の懸濁培養(フラスコやタンクを用いて細胞を培地に浮遊させた状態で培養する方法)では困難であった、高品質な細胞を高密度で培養する「高生産培養」を実現しました。また、細胞の分離回収が容易であることから、自動培養装置と組み合わせることによって1ロットあたりの生産量を飛躍的に高めることが可能となります。

 セルファイバはこれまでに、高生産細胞培養技術の構築に取り組んで参りました。すでに小規模の試験における技術評価を完了し、2020年10月より事業会社1社と共同開発を開始いたしました。さらに2020年度内に異なる細胞種類・用途の共同開発の開始も予定しております。今回調達した資金については、主として実験環境の拡充に伴う設備投資、開発加速のための専門人材採用、研究開発に充てる予定です。

 当社は、この技術が持つ可能性を一つでも多く社会実装していくべく、支援を行って参ります。

*正式名称:「リアルテックファンド3号投資事業有限責任組合(通称:「グローカルディープテックファンド」)

 

■株式会社セルファイバについて

  • 設立年月:2015年4月1日
  • 所在地:〒113-8485 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学南研究棟217
  • 代表者:柳沢 佑、安達 亜希
  • 資本金:66,650,000円
  • 事業内容:細胞ファイバ技術を用いた、細胞大量培養ソリューションの開発
  • 公式サイト:https://cellfiber.jp/
  • 出資時期:2020年9月

 

 

■リアルテックファンドについて
リアルテックホールディングス株式会社が、自社ならびに子会社の合同会社リアルテックジャパンを通じて管理運営するベンチャーキャピタルファンド。地球や人類の課題解決に資する革新的テクノロジー(リアルテック)の社会実装に取り組んでいます。2020年6月時点、参画企業は合計30社、ファンド規模は94億円です。
HP: https://www.realtech.fund

  • 正式名称 :リアルテックファンド1号投資事業有限責任組合(A)、リアルテックファンド2号投資事業有限責任組合(A)、リアルテックファンド3号投資事業有限責任組合(A)、リアルテックグローバルファンド1号投資事業組合(B)
  • 無限責任組合員:(A)合同会社リアルテックジャパン
  • 業務執行組合員:(B)リアルテックホールディングス株式会社

 

■リアルテックホールディングスについて
リアルテックホールディングス株式会社は株式会社ユーグレナと株式会社リバネスの合弁企業です。私たちは、リアルテックの生みの親である研究者とその社会実装に命を懸ける起業家と共に、より良い未来を創造します。「リアルテック」とは、地球や人類の課題解決に資する研究開発型の革新的テクノロジーであり、世界を変えるのは、いつでもリアルテックであると信じています。
HP: https://www.realtech.holdings

<お問い合わせ先>
リアルテックホールディングス株式会社
広報担当:成田 contact@realtech.fund