世界初!日本環境設計子会社のペットリファインテクノロジーが、ケミカルリサイクル技術及びWaste Management Criteriaでは世界初となるCBI認証を取得しました

日本環境設計株式会社のプレスリリース

ケミカルリサイクル技術及びWaste Management Criteriaでは世界初となるCBI認証を取得!
日本環境設計グループのペットリファインテクノロジーが三井住友銀行のグリーンローンを調達
2021年夏にケミカルリサイクルによるリサイクルPET樹脂の製造を開始します

2020年9月11日
ケミカルリサイクル技術及びWaste Management Criteriaでは世界初となるCBI認証を取得!
日本環境設計グループのペットリファインテクノロジーが三井住友銀行のグリーンローンを調達
2021年夏にケミカルリサイクルによるリサイクルPET樹脂の製造を開始します

日本環境設計(以下、当社 代表取締役社長:髙尾 正樹、所在地:東京都千代田区)の子会社であるペットリファインテクノロジー株式会社(以下、PRT 代表取締役社長:伊賀 大悟、所在地:神奈川県川崎市)は、2021年夏に予定しているペットボトルのケミカルリサイクルプラントの運転再開に係る設備投資プロジェクトの資金をグリーンローンにて調達しましたので、お知らせいたします。また、これを受けて、2021年夏にケミカルリサイクルによるリサイクルPET樹脂の製造を開始します。

このグリーンローンの調達は、低炭素経済に向けた大規模投資を促進するイギリスのNPOであるClimate Bonds Initiative (以下、CBI)が定めた評価基準「Climate Bond Standard」()に則り、CBIの認定検証機関である日本格付研究所(以下、JCR)がイー・アンド・イー ソリューションズ株式会社の環境専門家をチームに参画させて厳正な審査を行い、その適格性が認められ実現したものです。中でも、当社独自のケミカルリサイクル技術であるBRING Technology™については、ペットボトルの原料における再生材の割合を高め、資源の有効利用を図る上で重要なものであると評価されました。

また、CBIにおいてWaste Management Criteriaに関する世界初の認証となるほか、ケミカルリサイクルを用いた事業が認証対象となるのも基準制定以降今回が初めてです。日本企業としてCBI認証を得るのはPRTが5社目、基幹インフラ事業以外としては国内初と言えます。 なお、グリーンファイナンスフレームワークの策定にあたっては、株式会社三井住友銀行より支援を受けております。

持続可能なパッケージソリューションへの需要が全世界で高まる中、「1分に100万本売れる」1と言われるペットボトル飲料において、そのパッケージとなるボトルの循環利用は重要な社会課題の一つです。日本国内においては世界に誇る非常に高い回収率を達成しているものの、使用済みペットボトルを原料にしてペットボトルを再生する、いわゆる「ボトルtoボトル」で製造されるペットボトルの割合は、国内総販売量に対して12% (2018年度)2と低い水準にとどまっています。「ボトルtoボトル」の割合を高め、ペットボトルがペットボトルとして何度も何度も使えるようになる「完全循環」を目指すうえで、日本環境設計グループは、リサイクルを重ねることで課題となる可能性のある不純物の蓄積に対応できる独自のケミカルリサイクル技術「BRING Technology™」を最大限活用し、既存のメカニカルリサイクル技術との最適なバランスを実現することで、石油の使用量削減、温室効果ガスの排出抑制に貢献していきたいと考えています。同時にペットボトルの完全循環へのご賛同を広く募り、飲料メーカーや包装材メーカー、リサイクル事業者をはじめペットボトルに関わるあらゆる事業者・自治体の皆さまと連携を図り、生活者のリサイクル参加を促しながら完全循環に向けた取組を加速していきます。

当社創立15年目を迎える2021年、PRTの工場運転と再生PET樹脂の製造を再開させることは、「あらゆるものを循環させる」という当社ビジョンの実現に1歩近づくという点においても一つの節目になると考えております。今後もBRING Technology™をコア技術に、国内外のパートナーと手を取り合い、サーキュラーエコノミーの実現を目指して参ります。

1)出典:
“A million bottles a minute: world’s plastic binge ‘as dangerous as climate change”, The Guardian, PUBLISHED JUNE 28, 2017 [https://www.theguardian.com/environment/2017/jun/28/a-million-a-minute-worlds-plastic-bottle-binge-as-dangerous-as-climate-change]
2)出典:PETボトルリサイクル推進協議会

Climate Bonds Initiative
事業内容:低炭素経済に向けた大規模投資を促進する国際NPO、投資家や政府が低炭素投資を行う
際のスクリーニングツールとしてClimate Bond Standard(CBS)を策定している
住所  :40 Bermondsey Street London SE1 3UD United Kingdom
URL  :https://www.climatebonds.net/

株式会社日本格付研究所
事業内容:国内外で発行・流通する債券・ストラクチャード・ファイナンス等の格付・情報提供
住所  :東京都中央区銀座5丁目15番8号 時事通信ビル10階
URL  :https://www.jcr.co.jp/

株式会社三井住友銀行
事業内容:口座開設、住宅ローン、外貨預金、投資信託等の各種商品のほかグリーンローンをはじめ
とした各種資金調達
住所  :東京都千代田区丸の内一丁目1番2号
URL  :https://www.smbc.co.jp/

ペットリファインテクノロジー株式会社
代表取締役社長:伊賀 大悟
事業内容:独自のケミカルリサイクル技術「BRING Technology™」を用いた使用済みペットボトル
のリサイクル及びリサイクル樹脂の製造
住所  :神奈川県川崎市川崎区扇町12-2
URL  : https://www.prt.jp/

日本環境設計株式会社
代表取締役社長:髙尾 正樹
事業内容:BRING製品の製造・販売・服の回収・リサイクル、企業と連携したあらゆるものを循環
させるプロジェクトの企画・運営、PETケミカルリサイクル技術関連事業
住所  :東京都千代田区霞が関3-2-5 霞が関ビルディング25階
URL  :https://www.jeplan.co.jp