犬の健康寿命延伸を目的とした「どうぶつkokusei調査」結果公表

アニコム ホールディングス株式会社のプレスリリース

ペット保険シェアNo.1(※)のアニコム損害保険株式会社(代表取締役 野田真吾、以下 アニコム損保)では、人とどうぶつ双方の健康寿命の延伸に寄与することを目的として、アニコム損保のペット保険契約者に対し、自身と契約どうぶつの健康状態や、環境やライフスタイル、ケアについての総合的なアンケート『どうぶつkokusei調査』(対象:犬、実施期間:2020年2月20日~3月2日、有効回答数:4,103件)を実施しました。
本調査は、2016年(対象:犬・猫・鳥・うさぎ・フェレット)、2018年(対象:猫)に実施した「どうぶつkokusei調査」の第3弾です。全89問という多岐にわたる質問項目の中から、特に日々の暮らしに着目し、最新の犬事情をご紹介いたします。
(※)シェアは、各社の2019年の契約件数から算出。(株)富士経済発行「2020年ペット関連市場マーケティング総覧」調査

 

 

【調査概要(全89問のうち一部抜粋)】

■生活編
犬が普段生活している環境はどこ?/屋外で生活している犬を体格別で見ると?
■フード・おやつ編
フードを選んだ理由は?/フードで重視していることは?/フードで気になることは?/食いつきにムラがある犬の体格は?/おやつを与える理由は?
■お散歩編
お散歩の頻度はどれくらい?/1回あたりのお散歩の時間はどれくらい?/2時間以上のお散歩をしている犬の体格は?
■お家でのケア編
歯や耳のケア、シャンプーの頻度はどれくらい?
■動物病院編
健康診断を受ける頻度はどれくらい?/健康診断を受ける時期はいつ?
 

 

  • 生活編

犬が普段生活している環境はどこ?

犬が普段生活している環境についての質問に対して、屋内が8割以上という結果になりました。また屋内と屋外どちらも生活環境としている犬も、全体の1割ほどいることがわかりました。屋外のみは圧倒的に少数派で、一昔前に多かった番犬としての外飼いといったスタイルは、ほぼ見られないようです。

屋外で生活している犬を体格別で見ると?

屋外のみで生活をしていると回答した割合は、大型犬の方が多いということがわかりました。

大型犬は、運動量が多く、体も大きいため、外で生活したほうがのびのびと過ごせることも。ただし、夏は熱中症や、冬は寒すぎるなど、季節に応じた問題もあるため、対策を十分に行うことが大事です。

  • フード・おやつ編

フードを選んだ理由は?

なぜ今のフードを選んだかの理由として、多くあげられているのは「インターネット等で調べて(23.5%)」という回答になりました。インターネットなら、わが子の犬種や体格・病歴などをもとに、口コミなどの情報を集めやすいため、多くの飼い主が利用しているということが考えられます。

一方、「動物病院のすすめ(23.1%)」「ペットショップのすすめ(17.2%)」「ブリーダーのすすめ(3.4%)」など、第三者からすすめられたフードを選んでいる方も多く、合計すると全体の4割以上を占めています。フードはさまざまな種類が各メーカーから販売されているので、どれを選んだら良いかわからず、悩んでしまいがちです。だからこそ、わが子をよく知る信頼できる人からのおすすめでフードを選ぶ方が多いのかもしれません。

フードで重視していることは?

フードを選ぶ際のポイントとして、『原材料や添加物』の存在を7割近くの方が気にしていることがわかりました。

以前、海外の事例で、メラミンが違法に添加されていたフードを食べたペットが数百匹も死亡したという痛ましいニュースもありました。必ずしも、添加物すべてが即座に体に毒となり危険だというわけではありませんが、人間同様、日々の積み重ねで病気になるリスクが蓄積される場合もあります。ペットは、自分でフードを選ぶことができないため、飼い主がしっかりと原材料や成分をチェックしてあげる必要があります。

フードで気になることは?

現在購入しているフードについて、気になることを聞いてみると「金額が高い」と回答した方が4割以上いることがわかりました。わが子のために、少しでもいいものを選ぼうとする一方で、やはり金銭的な部分は気になるのかもしれません。

食いつきにムラがある犬の体格は?

また、大型犬に比べてトイ・プードル、チワワ、ミニチュア・ダックスフンドなどの小型犬の方が、フードの食いつきにムラがあることがわかりました。小型犬は元々愛玩犬として誕生した犬種が多いので、狩猟などを目的とした大型犬に比べ、狩りの本能が少なく、食に対する欲求が薄い性格の子が多いのかもしれません。また、家庭環境によっては運動量が少なく、エネルギーを消費していないことなども関係しているかもしれません。

おやつを与える理由は?

おやつを与える理由として7割近くを占めたのは、「毎日の楽しみ・コミュニケーション(67.2%)」という回答でした。
普段のごはんとは異なり、飼い主の手から直接もらえるおやつは、犬にとっては嬉しいもの。わが子とのコミュニケーションにおやつを上手に使っている飼い主が多いことがわかりました。
 

  • お散歩編

お散歩の頻度はどれくらい?

お散歩の頻度についての回答で最も多かったのは、「1日2回(33.6%)」。おそらく朝と晩の2回という方が大多数だと考えられますが、ライフスタイルにあわせてしっかり愛犬を運動させてあげていることがわかります。次に多かったのは「1日1回(27.7%)」という回答でした。中には少数派ですが、「1日3回以上(6.1%)」という方も。これらを合計すると、仕事や家事などで忙しい中でも、できるだけ毎日お散歩に連れていっている方が7割近くいるという結果になりました。

1回あたりのお散歩の時間はどれくらい?

また、1回あたりのお散歩の時間については、「30分程度(46.2%)」「1時間程度(28.0%)」という結果になりました。愛犬の健康を守るためだけでなく、お散歩をすることで飼い主も運動不足を解消することができます。

2時間以上のお散歩をしている犬の体格は?

犬種にもよりますが、大型犬種の方が1日の散歩時間が多く必要という傾向があります。お散歩は運動不足解消だけなく、ストレス発散、飼い主とのコミュニケーションとしても重要な役割を果たします。
 

  • お家でのケア編

歯や耳のケア、シャンプーの頻度はどれくらい?

どのデータからも、愛犬に対して定期的なケアを実施している割合が多いということがわかります。こうした日々のちょっとしたケアが、病気の早期発見や予防につながることも多く、わが子の健康を思う飼い主が多いと言えそうです。
 

  • 動物病院編

健康診断を受ける頻度はどれくらい?

 

動物病院で健康診断を受ける頻度については、「1年に1回以下(47.0%)」という回答が約半数を占めていました。一方で、「半年に1回(16.4%)」と、頻度を決めて定期的に通っている方もいるようです。

健康診断を受ける時期はいつ?

健康診断を受ける時期は春が一番多いという結果に。狂犬病の予防接種が春にあり、毎年その時期と合わせてという方が多いことがわかります。次に多いのは秋。真夏や真冬は移動の際に、犬に負担もかかりやすいため、秋に健康診断キャンペーンを行う動物病院も増えきています。

定期的な健康診断を受けることで、病気の早期発見が可能となります。少なくとも年に1回、シニア期以降は年に2回ほど健康診断を受けることをおすすめします。
 

  • 今後は、生活習慣と病気の関連性についても調査予定

犬との暮らしは、まさに十人十色。それぞれの犬の性格や種類や体格によって違いますので、正解はありません。愛するわが子と暮らす中で、わが子が健康に暮らせる生活を飼い主がしっかりと見極めていくことが大事です。

今回ご紹介した調査結果はごく一部です。その他の結果についても順次アニコム損保のHPでご紹介してまいります。調査結果の詳細はこちらからご覧いただけます。

また、生活習慣と病気との関連性についてもより詳しく調査を進め、犬と飼い主がより健康で幸せに暮らせる社会づくりに貢献してまいります。