JCB、QR・バーコード決済スキーム「Smart Code」を提供開始

JCBのプレスリリース

株式会社ジェーシービー(本社:東京都港区、代表取締役兼執行役員社長:浜川 一郎、以下:JCB)は、一般社団法人キャッシュレス推進協議会の規格に準拠したQRコード・バーコード決済(以下、コード決済)スキームである「Smart Code」の提供を、今春より開始します。コード決済事業者と加盟店をつなぐ情報処理センターの提供や、コード決済事業者・加盟店間の加盟店契約の一本化を行います。

近年、QRコード・バーコード決済が拡大しつつありますが、コード決済事業者間で規格等が異なるため、加盟店での決済環境整備や店頭オペレーションなどへの負荷が増加しています。また、コード決済の乱立は、消費者の混乱やセキュリティへの懸念の増大を招く可能性があり、普及に向けた課題となっています。

 JCBは、加盟店の負荷軽減や、消費者にとって使いやすく「安全・安心な決済」を実現するため、Smart Codeの提供を開始します。

≪「Smart Code」スキーム概念図≫

<Smart Codeの主な特徴>
1.規格
バーコードの表示は、一般社団法人キャッシュレス推進協議会が公表した「コード決済に関する統一技術仕様ガイドラインCPM(Consumer-Presented Mode)」に準拠しています。今後策定されるQRコードの統一技術仕様についても、公表され次第対応する予定です。

2.コード決済事業者のメリット
従来、コード決済事業者が加盟店を増やすには、加盟店契約を締結し、都度導入開発を行う必要がありました。Smart Codeへ参画することにより、全てのSmart Code加盟店で、個別の契約・導入開発を行うことなく利用を開始することが可能になります。

[Smart Code加盟店について] JCBが2019年より加盟店網の開拓を行います。クレジットカードの決済端末網を提供する株式会社日本カードネットワーク等との提携により、コード決済の導入開始から完了までスピーディーに対応します。

3.加盟店のメリット
(1)コード決済導入負荷の軽減
従来、コード決済に対応するには、各コード決済事業者と個別に加盟店契約を締結し、それぞれ環境整備を行う必要がありました。Smart Code加盟店になることにより、Smart Codeへ参画するコード決済事業者のコード決済が全て取扱い可能になるとともに、設置端末や精算が一本化されます。

(2)海外のコード決済導入時のシステム対応負荷の軽減
Smart Codeは、国際的な標準規格EMV® (※)を準用しているため、加盟店は、海外のコード決済を導入する際に必要なシステム対応負荷を軽減することができます。

※EMV:カード決済の安全と普及促進を行う団体「EMVCo」が定める国際的な標準仕様です。ICカードやトークナイゼーションなど様々な仕様を定めており、2017年にQRコードに関する仕様も制定しました。(EMVは米国およびその他の国における登録商標です。EMVの商標は、EMVCoが所有しています。)

<Smart Code参画予定のコード事業者>(2019年2月20日時点)
株式会社メルペイ

Smart Code参画事業者、Smart Code加盟店は、今後順次拡大してまいります。

JCBは、本取組みにより、安全・安心なキャッシュレス社会の実現に寄与してまいります。

プレスリリースのPDF版はこちら
https://prtimes.jp/a/?f=d11361-20190220-7424.pdf

動画リリースはこちら
https://youtu.be/k-0NcUkzvDw