SOMPOひまわり総健リサーチ第3弾「日本のFemtech(フェムテック)市場の可能性に関する調査」

SOMPOひまわり生命保険株式会社のプレスリリース

SOMPOひまわり生命保険株式会社(社長:大場 康弘、以下、「当社」)は、健康応援企業としての取組みをさらに発展させるために、昨年11月より健康に関する調査・研究・情報発信チームとして「SOMPOひまわり総合健康応援団※1」(以下、「SOMPOひまわり総健」)を発足しています。
この度、このSOMPOひまわり総健リサーチ第3弾として、全国の女性1000名に対して、世界的に注目を集める“Femtech(フェムテック)”(女性の健康問題をテクノロジーで解決する分野)に関する調査を実施しました。

当社では、乳がんの早期発見・万が一の保障・治療後のケアまで、トータルにサポートする女性のためのがん保険「リンククロスピンク(https://linkx.life/lp/pink/product/)」(2018年8月発売)など女性の健康をサポートする商品やサービスを以前より展開しています。また、健康経営の一環で女性の健康に積極的に取り組むことが評価され、健康経営優良法人2020(ホワイト500)にも認定されました(参考情報:https://www.himawari-life.co.jp/~/media/himawari/files/company/topics/2019/a-01-2020-03-02.pdf、別紙参考資料参照)。女性の健康に積極的に取組む企業として、当社は昨日3月8日の世界女性デーにあわせ、本調査の結果を発表します。この調査結果をもとに、新たな健康応援商品・サービスの開発や健康経営の取組みを強化し、全ての人が生きいきと健康に生きられる社会を作っていくことを当社は目指してまいります。
※1「SOMPOひまわり総合健康応援団」は広報グループ内の特別チームとして発足しました。

1.調査結果サマリー

PART1.日本におけるFemtechの認知
■Femtechの認知度はわずか1.5%。ただし、意味を知ることで、半数以上がFemtechに対して「興味」と「期待」を持つ。特に若年層ほど高い「興味」「期待」を持つ傾向。

PART2.女性の悩み別Femtechの現状
■解決を期待する【女性のからだ・健康の悩み】。1位「生活習慣管理(43.2%)」、2位「精神的ストレス(42.0%)」、3位「更年期・年齢によるホルモンのゆらぎ(37.3%)」。すでに利用しているFemtech関連サービスの分野、1位「月経・生理にまつわる身体的な悩み(10.1%)」。

PART3.働く女性とFemtech
■【女性のからだ・健康の悩み】が原因で働いていて困った経験がある女性は42%。一方で、自身の勤務先が【女性のからだ・健康の悩み】に取り組んでいると感じている人は20%未満。
■勤務先がFemtech分野のツールを福利厚生で提供してくれるとすれば利用したい人は50%以上。女性のからだ・健康の悩みの解決によって改善されると思う、自身のパフォーマンスの仕事平均値は+41%。

PART4.今後のFemtechの可能性
■Femtechサービスの利用意向。有料での利用意向上位は「疾病の予防・早期診断(31%)」「疾病の治療(331%)」「生活習慣管理(31%)」「精神的ストレス(30%)」1人あたりの年間投下可能金額の合計平均は8,359円。

 

2.調査概要

調査対象:全国の20代〜60代の働く女性1000名(各年代200名ずつ)
調査手法:インターネット調査
調査期間:2020年2月28日~3月2日

※各調査結果の詳細は次頁以降をご参照ください。
※本調査結果をご利用の場合は、「SOMPOひまわり総健調べ」のクレジットを併記ください。

SOMPOひまわり総合健康応援団の発足背景・概要
SOMPOひまわり生命では、2016年度より商品・サービスを通じてお客さまが健康になることを応援する健康応援企業として、保険本来の機能(Insurance)に、健康を応援する機能(Healthcare)を組み合わせた、「保険+健康(Insurhealth®:インシュアヘルス)」を提供しています。
「SOMPOひまわり総健」は、この健康応援企業としての取組みをさらに強化し、今後、“人生100年時代の健康”を軸に、幅広い世代を対象に調査・研究を行い、世の中の動きにあわせた様々な取組みを情報発信してまいります。
■参考:第1弾調査「7歳の人生100年時代調査(2019年11月13日発表https://www.himawari-life.co.jp/~/media/himawari/files/company/news/2019/a-01-2019-11-13.pdf
第2弾調査「糖尿病予備軍 と 非予備軍 の 生活習慣比較調査(2019年12月24日発表)」
https://www.himawari-life.co.jp/~/media/himawari/files/company/news/2019/a-01-2019-12-24.pdf
 

【Femtechインフルエンサー:セントジョン 美樹さんのコメント】
Femtechは、女性のからだケアを、デジタル時代の価値観で再定義した、製品やサービス群ととらえています。対象とするユーザーは全世界の「女性」全般であることから、その潜在的な市場規模は非常に大きく、かつテクノロジーとの親和性が高いミレニアル世代やその次の世代が、一定の人口ボリュームを占めてくることが、今後の市場拡大を後押しすると考えています。
モバイルアプリやウェアラブルデバイスで、自身の体調を手軽にトラッキングするものは日本でもサービス利用が進んでいます。欧米ではさらに、疾病の早期発見検査キットや、遠隔診療、カウンセリング・コーチングのプラットフォーム提供などという分野で数々のソリューションが生まれています。企業が人材採用や健康経営の視点から、福利厚生プログラムとしてFemtechソリューションを利用するケースが増え、女性従業員のキャリアと健康を一緒に考える姿勢がミレニアル世代に評価されているといえます。

PART1.日本におけるFemtechの認知度
Femtech(フェムテック)とは、Female+Technologyを組み合わせた造語で、月経トラッキングや、排卵日予測、不妊治療から更年期障害支援にいたるまでの、【女性のからだ・健康の悩み】をテクノロジー全般で解決できる分野のことを指します。一般的にはまだ馴染みのない言葉ですが、世界的には大きな注目を集めており、世界全体でのFemtech業界への投資額は2012年の約60億円規模から2019年の約800億円規模※2となり、10倍以上に増加。2025年には世界での市場規模が約5兆円規模になるという推測※3もあります。
※2出展:Forbes(リリース日時点)
https://www.forbes.com/sites/estrellajaramillo/2020/01/08/femtech-2020-investors-trends-and-opportunities-in-womens-health-technology/#709413fd7d54
※3出典:英シンクタンクFrost & Sullivan(フロストアンドサリバン)FEMTECHに関するレポート(2018)
https://ww2.frost.com/files/1015/2043/3691/Frost__Sullivan_Femtech.pdf

日本でも、Femtechを紹介するイベント『Femtech Fes!!』が2019年9月に東京で開催されるなど、徐々に注目されているキーワードです。まずは、Femtechの認知度や関心について、日本の働く女性たちに聞いてみました。

■Femtechの認知度はわずか1.5%。90%以上の女性は「聞いたこともなく、意味も知らない」と回答。
■Femtech の意味を知ることで、全体の半数以上が「興味」と「期待」を持つ。特に20代、30代は約7割近くと、若年層ほど高い「興味」「期待」を持つ傾向。

Q1

Q2

Q2-2

Q3

Q3-2

PART2. 女性の悩み別Femtechの現状
続いて、Femtech(フェムテック)によって解決を期待する様々な女性のからだ・健康の悩みについてより詳しく調査してみました。

■解決を期待する【女性のからだ・健康の悩み】。1位「生活習慣管理(43.2%)」、2位「精神的ストレス(42.0%)」、3位「更年期・年齢によるホルモンのゆらぎ(37.3%)」。
年代によって、悩みの分野は異なる傾向。

■すでに利用しているFemtech関連サービスの分野1位は「月経・生理にまつわる身体的な悩み(10.1%)」。有料サービスの利用率が高いのは「乳がんをはじめとする女性特有の疾病の予防・早期診断」「乳がんをはじめとする女性特有の疾病の予防・早期の治療」。年間の投下金額が高い傾向にあるのは「妊活にまつわる悩み」「精神的ストレス」だが、利用率は低く、現状では、市場としては限定的

Q4

Q4-2

Q5-1

Q5-2

*5-3注:年間平均投下金額(利用者のみの平均は)該当分野のサービスを利用していると回答した人の利用額の平均となります。

PART3.働く女性とFemtech
では、今回調査を行った働く女性にとって、Femtechはどんな役割を果たす可能性があるのでしょうか?働く女性の現状と、職場におけるFemtechの導入可能性などに焦点をあてて調査を行ってみました。

■現在の健康状態については、65%以上の女性が「健康(通院もしておらず、体調も万全)」と回答。ただし、【女性のからだ・健康の悩み】が原因で働いて困った経験がある女性は42%。特に「精神的ストレス(21.4%)」「更年期・年齢によるホルモンのゆらぎ(15.3%)」「月経・生理にまつわる身体的な悩み(12.9%)」。自身の勤務先が【女性のからだ・健康の悩み】に取り組んでいるかという設問に対し、85%の人が取り組んでいると「感じない」という結果に。まだまだ各企業で改善の余地あり。

Q6&7

Q8

Q9

Q10

Q11

 

 

■【女性のからだ・健康の悩み】によって、約60%の女性が仕事のパフォーマンスの低下を感じる。それらの悩みの解決によって改善されると思うパフォーマンスの平均値は+41%。Femtechによる解決が、働く女性の活躍を広げる可能性が考えられる。

■勤務先がFemtech分野のツールを福利厚生で提供してくれるとすれば利用したい人は50%以上。利用にあたっての課題は「プライバシー」や「費用」の声。

Q12

​Q13注:回答者それぞれが現状を100%とした場合に、どれぐらいパフォーマンスがプラスされるかを0〜100の幅で回答。その平均値を集計した結果となります。

Q14

PART4. 今後のFemtechの可能性
今後、取組みが広がることで働く女性の様々な悩みを解決できる可能性があるFemtechですが、どんな分野のサービスについて、市場の可能性は広がるのでしょうか?各分野ごとに、悩みを解決することができるサービスにはどれぐらいの費用を投下してもよいと考えるかについて調査してみました。

■今後のFemtechサービスの利用意向。有料での利用意向が30%を超えるのは「疾病の予防・早期診断(31%)」「疾病の治療(31%)」「生活習慣管理(31%)」「精神的ストレス(30%)」。

■全14分野のサービスに対して投下できる費用の合計は1人あたりの年間平均で8,359円となり、月額に換算する約700円相当。投下可能金額が高くなる分野は1位「疾病の治療(1,225円)」、2位「疾病の予防・早期診断(1,006円)」、3位「精神的ストレス」(905円)。

Q15-2注:全回答者の14分野への年間投下可能金額の平均値の合計から算出しました

 

 

<別紙参考資料:SOMPOひまわり生命の“女性の健康”にむけた取組み>

https://prtimes.jp/a/?f=d51296-20200309-2465.pdf