株式会社miraiiのプレスリリース
制度内容を十分に知らない家庭でも60.5%が「利用したい」と回答。「関心」はあるものの、「制度理解・準備」が追いついていない実態が明らかに。
2027年1月からの開始が予定されている「こどもNISA」。子どもの将来に向けた資産形成の新たな選択肢として注目が集まる一方、開始まで約3カ月となる中、子育て家庭ではどの程度準備が進んでいるのでしょうか。
子どもの未来を応援するサービスを展開する株式会社miraiiは、子どもを持つ保護者316名を対象に、「『こどもNISA』開始約3カ月前、子育て家庭の準備実態」に関する調査を実施しました。
調査の結果、「こどもNISA」が開始した場合、「ぜひ利用したい」「どちらかといえば利用したい」と回答した人は合わせて68.1%となりました。一方、「こどもNISA」の開始に向けて行ったことを聞くと、45.9%が「特に何もしていない」と回答しました。
さらに、「こどもNISAを利用したい」と回答した215名に限って見ても、62.8%が、「制度についてよく知らず、まだ考えていなかった」「興味はあったが、利用するかどうか決めていなかった」「利用したいと思っていたが、具体的な準備は始めていなかった」のいずれかに該当しました。
また、「こどもNISA」の内容を十分に知らなかった157名でも60.5%が「利用したい」と回答する一方、70.7%は「特に何もしていない」と回答。制度への関心や利用意向が先行する一方、制度理解や具体的な準備行動が追いついていない家庭の実態が明らかになりました。
本調査では、「こどもNISA」開始を前にした子育て家庭の認知・利用意向だけでなく、情報収集や家族での話し合い、投資額・資金の検討など、実際の準備行動について調査。利用意向と準備行動の間にどのようなギャップがあるのか、また、家庭が準備を進めるうえでどのような課題や相談ニーズを抱えているのかについて考察します。
<調査概要>
◉調査対象:子どもを持つ保護者316名
◉調査形式:WEBアンケート調査
◉調査時期:2026年9月27日~2026年10月4日
◉構成比は小数点以下第2位を四捨五入して表示しています。単一回答設問について、四捨五入により構成比の合計が100%にならない場合は、最大剰余方式により調整します。
◉複数回答設問は、各選択肢の回答数を全回答者316名で除して算出しているため、回答割合の合計は100%を超える場合があります。
【問01】「こどもNISA」を詳しく知っていたのは14.2%。49.7%は制度内容を十分に知らず。
「こどもNISA」についてどの程度知っていたか聞いたところ、最も多かったのは「名前を聞いたことはあったが、内容はよく知らなかった」38.6%でした。「名前も内容も知らなかった」11.1%と合わせると、49.7%が制度内容を十分に認知していませんでした。一方、「制度の概要は知っていた」は36.1%、「制度の内容まで詳しく知っていた」は14.2%となりました。
「こどもNISA」への注目が高まる一方、開始約3カ月前の段階では、名前を知っていても具体的な制度内容までは理解していない家庭が約半数を占めることが分かりました。
【問02】「こどもNISA」を利用したい子育て家庭は68.1%。一方、27.8%は「まだ判断できない」。
「こどもNISA」が開始した場合、利用したいと思うか聞いたところ、「ぜひ利用したい」が37.7%、「どちらかといえば利用したい」が30.4%となり、合わせて68.1%が利用意向を示しました。一方、「どちらともいえない・まだ判断できない」は27.8%、「利用したくない」は3.2%、「どちらかといえば利用したくない」は0.9%となりました。
制度開始前から約7割が利用意向を示す一方、約3割はまだ判断できておらず、制度理解や家庭ごとの活用方法を考える機会が求められていることがうかがえます。
【問03】「こどもNISA」開始に向け、45.9%が「特に何もしていない」。投資額や資金の検討など、具体的な準備は1割未満。
「こどもNISA」の開始に向けて行ったことを聞いたところ、最も多かったのは「特に何もしていない」45.9%でした。準備行動では、「ニュースやインターネットなどで制度について調べた」31.3%、「金融機関などのWebサイト・資料で制度について調べた」14.9%、「家族・夫婦で利用するか話し合った」14.2%となりました。一方、「毎月・年間でいくら投資するか検討した」は8.2%、「資金について検討・準備した」は7.9%、「利用する金融機関について調べた・比較した」は4.7%にとどまりました。
制度について情報を集める家庭は一定数存在するものの、投資額や資金、金融機関など、実際の利用に向けた具体的な準備まで進んでいる家庭はまだ少ないことが分かりました。
【問04】65.2%が、「こどもNISA」の利用方針の決定や具体的な準備に至っていない。
「こどもNISA」に向けた準備状況を聞いたところ、最も多かったのは「興味はあったが、利用するかどうか決めていなかった」23.7%でした。次いで「利用したいと思っていたが、具体的な準備は始めていなかった」22.5%、「制度についてよく知らず、まだ考えていなかった」19.0%となり、合わせて65.2%が、利用方針の決定や具体的な準備に至っていませんでした。一方、「利用する方針で、情報収集や家族での話し合いを進めていた」は11.7%、「具体的な準備まで進めていた」は12.0%となりました。
制度への興味や利用意向があっても、実際に「利用する」と決め、具体的な準備へ移るまでにはハードルがあることがうかがえます。
【問05】「こどもNISA」の利用目的、第1位は「大学・専門学校などの進学費用」50.0%。
「こどもNISA」を利用するとしたら、どのような目的で利用したいか聞いたところ、最も多かったのは「大学・専門学校などの進学費用を準備するため」50.0%でした。次いで「子どもに資産を残すため」27.2%、「就職・独立など、子どもの将来に必要なお金を準備するため」21.2%、「子どもがお金や投資について学ぶきっかけにするため」14.2%、「塾・習い事・留学などの教育費を準備するため」11.7%となりました。
「こどもNISA」は単なる資産形成の手段としてだけではなく、進学費用や将来資金、子どもの金融教育など、子どもの成長に伴うさまざまなお金の課題と結びつけて考えられていることがうかがえます。
【問06】準備が進まない理由、第1位は「制度の内容を十分に理解できていなかった」29.1%。
「こどもNISA」の具体的な準備を始めていない、または十分に進んでいない理由を聞いたところ、最も多かったのは「制度の内容を十分に理解できていなかったから」29.1%でした。次いで「何から準備すればよいのか分からなかったから」15.2%、「家族・夫婦で話し合う機会がなかったから」9.5%、「利用する必要性を感じていなかったから」「制度開始までまだ時間があると思っていたから」がそれぞれ8.2%となりました。一方、「すでに十分に準備していた」は18.7%でした。
準備が進まない背景には、利用意向の有無だけではなく、「制度が分からない」「何から始めればよいか分からない」といった、準備の入口における課題があることが分かりました。
【問07】利用までに必要なこと、第1位は「制度の仕組みを理解する」50.3%。35.4%は「投資額を決める」。
「こどもNISA」を実際に利用するまでに、家庭でどのようなことを考えたり、決めたりする必要があると思うか聞いたところ、最も多かったのは「制度の仕組みを理解すること」50.3%でした。次いで「毎月・年間の投資額を決めること」35.4%、「家族・夫婦で方針を話し合うこと」24.1%、「利用する目的を決めること」20.3%、「投資に回す資金を確保すること」17.7%、「子ども本人とお金・投資について話すこと」15.5%となりました。
利用開始に向けては、金融商品を選ぶ以前に、まず制度を理解し、投資額や目的、家族としての方針を整理することが必要だと考える家庭が多いことが分かりました。
【問08】31.3%が、こどもNISA・子どもの資産形成について「誰にも相談したことがない」。
これまで、こどもNISAや子どもの資産形成について誰に相談したことがあるか聞いたところ、最も多かったのは「配偶者・パートナー」57.3%でした。一方、「誰にも相談したことはない」は31.3%となりました。専門家への相談経験を見ると、「ファイナンシャルプランナー(FP)」12.0%、「銀行・証券会社などの金融機関」3.2%、「税理士などのお金の専門家」1.3%となりました。
子どもの資産形成については家庭内で相談するケースが中心であり、FPなど第三者の専門家に相談した経験のある家庭はまだ少ないことが分かりました。
【問09】今後相談したい相手、「FP」が37.7%。これまでの相談経験12.0%を大きく上回る。
今後、こどもNISAや子どもの資産形成について誰に相談したいか聞いたところ、最も多かったのは「配偶者・パートナー」71.5%、次いで「ファイナンシャルプランナー(FP)」37.7%となりました。そのほか、「銀行・証券会社などの金融機関」10.4%、「親・親族」7.3%、「税理士などのお金の専門家」6.6%となり、「特に誰かに相談したいとは思わない」は6.3%でした。
FPについては、これまで相談したことがある人が12.0%だったのに対し、今後相談したい人は37.7%となっており、制度開始を前に専門家への潜在的な相談ニーズが存在することがうかがえます。
【問10】専門家に相談したいこと、第1位は「こどもNISAの制度や仕組み」39.9%。
こどもNISAや子どもの資産形成について専門家に相談できる場合、どのようなことを相談したいか聞いたところ、最も多かったのは「こどもNISAの制度や仕組みについて」39.9%でした。次いで「毎月・年間でいくら投資するのが適切か」31.3%、「どのような商品・運用方法を選べばよいか」24.4%、「自分の家庭が利用すべきかどうか」22.2%、「教育費とこどもNISAへの投資をどう両立すればよいか」15.8%となりました。
具体的な商品や運用方法を選ぶことだけではなく、制度そのものの理解や、自分の家庭に合った投資額・利用方法を判断する段階から、専門家に相談したいというニーズがあることが分かりました。
【分析】「利用したい」と「準備できている」は、同じではない。こどもNISA開始約3カ月前の“意向と行動のギャップ”
本調査では、「こどもNISA」への認知や利用意向だけではなく、制度開始に向けて実際にどの程度準備が進んでいるのかについてクロス分析を行いました。
調査では、68.1%が「こどもNISAを利用したい」と回答する一方、開始に向けて「特に何もしていない」と回答した人は45.9%となりました。
また、制度内容を十分に知らなかった人でも利用意向を示しているケースが見られる一方、準備が進んでいない理由としては「制度の内容を十分に理解できていなかった」「何から準備すればよいのか分からなかった」が上位となっています。
そこで、ここからは「利用したいという意向が、実際の制度理解や準備行動につながっているのか」という視点から、「こどもNISA」への利用意向・制度理解・準備行動・専門家への相談ニーズについてクロス分析します。
【分析①】「こどもNISAを利用したい」家庭でも、62.8%が具体的な準備に至っていない。
「問02:『こどもNISA』が開始した場合の利用意向」と「問04:『こどもNISA』に向けた準備状況」をクロス集計したところ、問02で「ぜひ利用したい」「どちらかといえば利用したい」と回答した215名のうち、62.8%(135名)が、「制度についてよく知らず、まだ考えていなかった」「興味はあったが、利用するかどうか決めていなかった」「利用したいと思っていたが、具体的な準備は始めていなかった」のいずれかと回答しました。
「こどもNISAを利用したい」という意向を持っていても、制度を理解し、家庭で利用方針を決め、具体的な準備へ移るまでにはギャップがあることが明らかになりました。
【分析②】制度内容を十分に知らない家庭でも60.5%が「利用したい」。一方、70.7%は開始に向けて「特に何もしていない」。
「問01:『こどもNISA』の認知状況」と「問02:『こどもNISA』が開始した場合の利用意向」をクロス集計したところ、問01で「名前を聞いたことはあったが、内容はよく知らなかった」「名前も内容も知らなかった」と回答した157名のうち、60.5%(95名)が、「ぜひ利用したい」「どちらかといえば利用したい」と回答しました。さらに、「問01:『こどもNISA』の認知状況」と「問03:『こどもNISA』開始に向けて行ったこと」をクロス集計したところ、同じ157名のうち、70.7%(111名)が「特に何もしていない」と回答しました。
制度内容を十分に理解していなくても利用への関心は高い一方、その関心が情報収集や具体的な準備行動には必ずしもつながっていません。「こどもNISA」への期待が先行する一方で、制度理解や準備行動が追いついていない家庭の存在が浮き彫りになりました。
【分析③】「何から準備すればいいか分からない」人の77.1%が、専門家にはまず「制度・仕組み」を相談したい。
「問06:『こどもNISA』の具体的な準備を始めていない・十分に進んでいない理由」と「問10:専門家に相談したいこと」をクロス集計したところ、問06で「何から準備すればよいのか分からなかった」と回答した48名のうち、77.1%(37名)が、専門家に相談したいこととして「こどもNISAの制度や仕組みについて」を選択しました。また、「制度の内容を十分に理解できていなかった」と回答した92名でも、66.3%(61名)が「こどもNISAの制度や仕組みについて」を選択しました。
準備に迷っている家庭が専門家に求めているのは、いきなり金融商品や運用方法を選ぶことだけではありません。まず制度そのものを理解し、「何から始めればよいのか」を整理する段階から、専門家のサポートを求めていることがうかがえます。こうした結果からは、制度の知識だけでなく、子育て家庭それぞれの状況や将来設計を理解し、一緒に考えられる相談相手の重要性が示唆されます。
調査まとめ
今回の調査では、「こどもNISA」開始約3カ月前の子育て家庭において、制度への関心や利用意向が高まる一方、制度理解や具体的な準備行動が十分には追いついていない実態が明らかになりました。
「こどもNISA」が開始した場合、68.1%が「利用したい」と回答しました。一方、制度開始に向けて「特に何もしていない」と回答した人は45.9%となり、利用意向と実際の準備行動には差が見られました。
さらに、「利用したい」と回答した215名に限って見ても、62.8%は、制度についてまだ考えていない、利用するか決めていない、または利用したいものの具体的な準備を始めていない状態でした。
また、「こどもNISA」の内容を十分に知らなかった157名でも60.5%が利用意向を示した一方、70.7%は「特に何もしていない」と回答しています。「利用してみたい」という関心が先行する一方、制度を理解し、自分の家庭でどのように活用するのかを考えるところまで進めていない家庭も少なくないことが分かりました。
準備が進まない理由としては、「制度の内容を十分に理解できていなかった」29.1%が最も多く、「何から準備すればよいのか分からなかった」15.2%が続きました。また、実際に利用するまでに必要なこととしても、「制度の仕組みを理解すること」50.3%が第1位となっています。
「こどもNISA」の利用目的では、「大学・専門学校などの進学費用を準備するため」が50.0%で最も多く、「子どもに資産を残すため」27.2%、「就職・独立など、子どもの将来に必要なお金を準備するため」21.2%と続きました。制度の利用を考えることは、単に投資を始めるかどうかだけではなく、教育費や将来資金を含めて、家族のお金について考える機会にもなっていると考えられます。
さらに、これまでFPに相談したことがある人は12.0%だった一方、今後FPに相談したい人は37.7%となりました。専門家に相談したい内容についても、「こどもNISAの制度や仕組みについて」39.9%が最も多く、「毎月・年間でいくら投資するのが適切か」31.3%、「どのような商品・運用方法を選べばよいか」24.4%が続いています。
特に、「何から準備すればよいのか分からなかった」48名では、77.1%が専門家に「こどもNISAの制度や仕組み」を相談したいと回答しました。
「こどもNISA」の開始は、子どものための投資を始めるタイミングであると同時に、教育費や将来資金、家計全体の資産形成について、家庭で改めて考えるきっかけにもなります。本調査からは、制度への関心を実際の行動につなげるためには、制度を「知る」だけではなく、それぞれの家庭が利用目的や投資額、資金、将来設計まで含めて整理できる機会が求められていることが示唆されました。
株式会社miraiiでは、お金と子育てのWebアプリ「みらいいコンシェル」に加え、子育て家庭の状況や希望に合った相談相手と出会える「ファミリープランナー」とのマッチングサービスを展開しています。
「ファミリープランナー」は、FPとしての専門性に加え、子育て家庭への理解や幅広い金融知識など、独自基準を満たしたmiraii認定の相談相手です。こどもNISAをはじめとした資産形成や教育費など、家族の未来に関わるお金について相談できる環境づくりを目指しています。
<「ファミリープランナー」サービスサイト>
https://familyplanner.miraii-concierge.jp/
これからも、子どもの成長や家庭環境の変化に寄り添いながら、一人ひとりの家庭が教育費から資産形成まで、家族の未来に必要なお金について考え、選択できる環境づくりを支援してまいります。
会社概要
会社名:株式会社miraii
設立:2018年11月22日
代表者:代表取締役 福田紘也
所在地:東京都中央区八丁堀3-4-12 Emute kyobashi 101号
公式サイト:https://miraii.co.jp
事業内容:キャリア共創エコシステム「みらいいパーク X」の開発・運営
インタラクティブ教育プラットフォーム「みらいいパーク」の開発・運営
非営利型オンライン教室「みらいいアカデミア」の開発・運営
お金と子育てのWebアプリ「みらいいコンシェル」の開発・運営
次世代教育メディア「みらいいメディア」の開発・運営
