じぶん銀行・臼井社長が元野球選手に投資術をレクチャーする企画が始動!里崎智也、知れば知るほど深い“お金”の話に感嘆

株式会社じぶん銀行のプレスリリース

株式会社じぶん銀行(本社:東京都中央区、代表取締役社長:臼井 朋貴、以下 じぶん銀行)は、2019年12月5日に、アスリートのセカンドキャリアを支援する企画として、特別対談”教えて!臼井社長”を実施しました。

特別対談では、KDDIと三菱UFJ銀行が共同出資して設立したインターネット銀行である「じぶん銀行」社長・臼井 朋貴が、長年に渡り千葉ロッテマリーンズでキャッチャーとして活躍し、現在は野球解説者やタレント、YouTuber として幅広い分野で活躍している里崎 智也さんに、投資の基本的な考え方やプロ野球選手におすすめの投資術など、「お金のあれこれ」についてレクチャーしました。他にもプロ野球界のリアルなセカンドキャリア支援制度事情やプロ野球選手に合ったお金の「使い方」、 野球と金融の共通点、さらに里崎さんの現役時代の裏話やこれからの夢などについて語って頂きました。

<「じぶん銀行」公式サイトURL>
https://www.jibunbank.co.jp/
今後も定期的に、アスリートのゲストと語りあう対談を予定しています。

<対談レポート>
毎年プロ野球選手会の定例大会でも議題に上がっている「アスリートのセカンドキャリア支援」。選手時代はなかなか考える時間がないけれども、長い人生を考えると向き合わざるを得ない…。この問題に対する新しいアプローチとしてスタートしたのが「教えて!臼井社長」企画です。お金についてのさまざまなことを、金融業界でも有数の野球好き・じぶん銀行の臼井社長が、プロ野球関連の方々にレクチャーしながら、発信していきます。
対談冒頭、里崎さんは今回の企画について「めちゃめちゃ興味ありますね。野球選手って稼ぐことはできるんですけど、どう運用していくかとか、どういう風に貯蓄して使っていくか等のお金のことはなかなか勉強する機会がないですし、球界の中ではその話に触れることすらないんですよね。だから未知数な部分が多くて。引退してからちょっとずつ勉強してますけど、今日は更に勉強したいと思います」とコメントしました。

プロ野球界のセカンドキャリア支援/金融制度について里崎が激白!
──現在、プロ野球界ではどういった引退後を支援するための取り組みが行われているのでしょうか。
里崎:大きく分けて3つの柱があります。1つは球団には親会社がありますので、関連会社で仕事を見つけてあげるというのと、スポンサー等の関連企業に紹介してもらえる機会もあります。2つ目が、プロ野球界が運営している「プロ野球選手会」という団体が先頭に立って、セカンドキャリアを支援するという動きもあります。3つ目がプロ野球にはOBの人達で結成されたOBクラブというクラブがあるのですが、そのサポートによって協賛企業やスポンサー企業、就職支援を行う、というのもあります。

──その3つの柱がプロ野球側でのセカンドキャリア支援なのですね。
そうはいっても、プロ野球選手のセカンドキャリアに、不安は感じますよね?
臼井:プロ野球の世界で若くして野球をやっている人は、ずーっと野球をやっているので、あまり社会の制度を知らないままに大金を手にして、若いうちに使ってしまいますよね。且つ、選手寿命もそんなに長くないですから(30歳までやるとなると一流選手だと思うので)、割と早めの段階でセカンドキャリアについて考えられた方がいいのではないかと思います。普通の会社員もそうだとは思うのですが、老後に備えた将来の蓄えのためにも、早くから意識して運用・投資を心掛けるのがいいんじゃないかと思いますね。

里崎:僕は現役時代一番強く決めてやってきたことは、「引退した後に一生仕事をしなくても生活できる額を貯蓄する」ということで。それだけに重きを置いて貯蓄をしてきたんですよ。だから引退するまでに税理士の先生とかと話し合いながら、「このぐらいの額は貯蓄・資産形成しよう」っていう目標を決めて、結果それを達成できたので、今はすごく安心感があります。引退後の人生プランを考えながら「これぐらいは欲しいよね」というところは、僕に関しては税理士さんと相談しながらやってきましたね。

──里崎さんは良い税理士さんとの出会いが会ったということですが、
そういったプランを一緒に考えてくれる方と出会えていない選手もいるのでは?
里崎:なかなか1人でプランを立てるというのは難しいと思うんですよね。僕はたまたま、良い税理士さんに巡り会えて話を聞けましたけど、なかなか巡り会えない人もいると思うんです。日常的に、こうした情報集めをやっていく必要はあるなと思いますね。あとは、決して一生はできないのに、プロ野球選手を一生できると思ってる選手がやっぱり多いですよね。「今は野球がんばって、どうせビッグマネーをあとあと稼げばいいやろ」という夢を見ながらやる選手が多いですね。あとあと稼げると思い込んじゃうと、引退後困りますよね。

じぶん銀行社長が教える、プロ野球選手におすすめの投資術/やめておいたほうがいい投資術
 

──ここまでプロ野球選手のお金を取り巻く現状を伺ってまいりましたが、ここからは、プロ野球選手に合ったお金の「使い方」について臼井社長に伺っていきたいと思います。

里崎:聞きたいですね!僕はもう引退しましたけど、現役の何も知らない状態の選手は気になると思います。運用と言えば株とか、最近で言えば住宅とか債券とか保険とか色々ありますけど、何も知らない中でサイコロを振るようにギャンブルでいくのは、僕もちょっと難しいなと思ったんですよね。野球選手ならではの、安全に、これぐらいやっておけばいいよという、未来に向けたお金の投資・運用について聞きたいですね。

臼井:投資って、原則というかすべきことの基本は同じだと思うんです。基本、キーワードは「分散投資」だと思います。分散というと色々な概念があります。まず“期間”で分けると、生活費やトレーニング費用などの「今スグに使うお金」。あとは、家を買う為のお金等の「5年~10年くらいに使うお金」。それと、「10年以上先(老後)に使うお金」。この大きく3つに分けられる。
それともう1つの軸として、“通貨”を分けるというのもアリかなと。株にしても投資にしても、円は結局国内の政治や経済に揺さぶられるので、そういう意味では円と、例えばUSドルとかオーストラリアドルに分ける。それを縦軸にしてもらって、リスクとリターン、いわゆるハイリスク・ハイリターンなのかローリスク・ローリターンなのか色々とあると思うんですけど。上手く組み合わせていくのが大事ですね。
あとはさっきの期間での分散比率ですね。一般的に多いのは、「今スグに使うお金」が2割ぐらい、「5年~10年くらいに使うお金」を4~5割、「10年以上先(老後)に使うお金」の方に2~3割ですかね。なりたくてなれなかったプロ野球生活の想像をしてみると、後ろは厚くしておいた方がいいかなと思いますよ。やっぱり高額年俸貰ったらお付き合いもすごく多いと思うので、お金が出ていくと思うんです。手前はできるだけ節約して、例えば2~3割と、5割ぐらいを長期の20年ぐらいのものにもっていくとか。そうすると目先使えるお金が少なくなる分、もっとプレーに集中できるので。こういう形の方がこれからくる未来に安心して選手生活に集中できるんじゃないかなって思いますね。

──現役選手には、まずはトレーニングだったり、野球選手として結果を残さなければならない等、
野球漬けの毎日だと思うのですが、空き時間はあるのですか?

里崎:あまりないですね。1カ月で言うと、24時間まるまる休みになるのが月1回はありますけど、それが2回あったら良い方ですね。6連戦続くと2回ぐらいは移動日に充てられちゃうので、前の日からまるまる何もないのは月1回ですね。

臼井:投資って基本的に知識と経験が必要ですし、ギャンブルもしない前提なのですが、今のお話だと投資の勉強をしてる時間すらなさそうですね。

里崎:全くないですね。触れる時間すらないですね。

臼井:それを前提にどうしたらいいのかを今回色々考えていて。金融知識があまりなくても、例えば株価指数やTOPIXに連動して動く「ETF」や「投資信託」が無難かなと思いました。そうは言っても、なかなかハードル高いじゃないですか。「投資のTOPIX?連動?なんですかそれ」ってなるじゃないですか。そこで、一度その手前の部分で経験頂きたいのが、現金の代わりにポイントで運用するサービスですね。au WALLETアプリで「au WALLETポイント運用」として提供しています。
現金ではなくau WALLET ポイントを原資にして運用するのですが、auの投資信託の基準価額に連動して日々ポイントが増減するんです。2万ポイント投資したら2万500円になるかもしれないし、1万9200円になるかもしれない。変な話、ポイントだとちょっと損してもそんなに痛くないじゃないですか。こういったサービスを利用して、なんちゃって投資みたいな感じで1回、こんなものなのか、と経験してもらって。来年にはポイントで実際の株を買えるサービスができるという流れもありますので、ぜひ貯蓄から投資の第一歩として活用いただきたいですね。

あとは、iDeCoってご存知ですか。プロ野球選手だと個人事業主なので6万8000円まで積み立てできるんですよ。これ自体は税額の控除ができるというメリットがあるのですが、この6万8000円を、自分で商品を選んで運用できるんです。もちろん投資信託も選べますし、この中でポートフォリオを組むことも出来ます。こういうところでまず経験を積んでもらうと、0から1にいきにくい投信の障壁が消えますよね。また、投資信託を選ぶポイントは、色々あります。最近はノーロード(手数料なし)・信託報酬なしというのがネット証券などであって、あまり気にしなくていいようにはなったのですが、この信託報酬がミソで。信託報酬と書かれると報酬をもらえるんじゃないかと思いがちですが、実際はお客さんが支払う手数料で、これが日々、かかってくるんです。ずっと長くやってると、ボディブローのように効いてきます。信託報酬を見つつ、安定した投資をするのが、若い選手や投資初心者にとっては分かりやすいのではないかと思います。

里崎:今の話を聞いて思ったのが、投資とかってなると“儲けたい”という想いが前面に立ってしまう。ちょっと大きめのことを考えすぎていましたね、知らないくせに。知らないくせに儲けたいと思うじゃないですか、やるからには。ちょっと小さくやって色々なことを様子見たり勉強・経験したりして、損しても痛くない範囲でやっていくのがいいですね。そうすると経験者として仕組みが分かってきたりとかして、更に奥深くいけますもんね。小さくですね、最初は!

臼井:最初大けがするとやれないですからね。
里崎:やっぱりホームラン打ちたいじゃないですか。でも、ホームランより内野安打ですね。

臼井:打率が大事ですね。

里崎:そうですね。一発で大きく点取ろうとしすぎましたね。まず点取れなくても打率上げて、打席にいっぱい立って経験を積んで、色々な仕組み知ったら自分に合うかとか、これはリスクあるとかないとがか分かりやすくなりますね。
既に利用しているものは大きくなりすぎてる可能性もあるので、見直しのタイミングかもしれないですね。でも、まだ損はしてないんです!我慢強いんですよね。待ちますし慌てないところが、マイナスになってない理由かなと思っています。足を踏み入れると決めた瞬間から、もう肝座ってますから。ちょっとやそっとで揺るがない。我慢です。

──これだけはやめた方がいいプロ野球選手のお金の使い方は?

臼井:まず野球選手は、契約金に手を付けちゃダメ。要は退職金が前払いのようなものなので、置いておかなきゃならないというのと…。先程もお話しましたが、ポートフォリオも重要です。分散投資が偏ると大変ですし。あとは株も全然悪くないんですが、あまり知識がない中で一攫千金を狙って値動き・企業の内情を分からないままでやってしまうと大やけどすることになるので、そういうのはできるだけ避けた方がいいです。不動産も、一概に悪いとは思ってないのですが、やっぱりにわか知識だと物件の位置とか場所とか色々ありますので、とにかく慎重に。やるんだったら、長いお金は投資に回すなどして分散させる意識が大事です。先を見ると、社会人よりもプロ野球選手としての現役生活が終わった後の方が長いので、そこは慎重にやられた方がいいんじゃないかなと思います。

里崎、引退セレモニーの里崎祭りの裏側を告白。成し遂げたい“夢”は「千葉ロッテマリーンズの社長になる事」

──ここまで対談をしてきて、里崎さん、如何でしょうか?

里崎:色々なお話が聞けましたね。後輩にも、こういうのから始めればいいんじゃないの、って話してあげたいです。今までは自分のことに目を向けてましたが、後輩や現役選手、引退した選手にも、こういう風にやればいいんじゃないの、ってアドバイスできそうなくらいに、短い時間でしたけど、色々勉強になりました。

──折角の元プロ野球選手との対談ですので、野球についてのお話も少し、お聞きしましょう。
臼井社長、里崎さんの現役時代の活躍の中で、特に印象に残っていることはありますか?

臼井:僕の中ではやっぱりね、引退ライブが一番印象に残ってますね。里崎祭り!

里崎:あれは何やっても許されると思ったんですよね。唯一無二の引退セレモニーにしてやろうと思って。今後2度とああいう選手は現れないんじゃないですかね。記録を残せなかったので、記憶に残るようにしたいなと。

臼井:見たことなかったですね、プロ野球選手があんなこと…。歌まで頭に入ってますからね。

里崎:まぁでも新しいこととか色々なことをやっていきたい思いはあるんですよね。誰しもがやらないことをやっていく中で、自分が自分に良いものを見つけていく方が面白いかなと。何でもそうなんですけど、「僕がチャンスになると相手がピンチになる」。なればなるほど状況はすごく簡単になっていくんですよ。人間ピンチになると得意なことしか絶対しないので、そうなってくると相手からすると読みやすいですよね。大きい舞台程、結果出るかどうかは別として状況は簡単になってきますね。

臼井:ここ一番とか、大舞台とかで勝負強いっていう印象がありました。心構えがすごい。

里崎:駄目でも俺の責任じゃないですからね。使ってるのは僕じゃなくて、監督なので。 9人も選手がいるので、僕がだめで負ける、ということはないですよ。良い意味で逃げ道は作ってますね。ただ、お金の部分は失敗しないで生きていきたいですね。バランスが大事ですね、トータルで勝つこと。日本シリーズ4勝3敗でも勝てばいい。幅広くやっていく方が成功確率は上がりそうですよね。

臼井:投資とキャッチャーの配球って似てると思いますよ。やっぱり配球って色々考えるじゃないですか。でも結局、結果が見られると。ただ、その配球に至るまでに様々な裏付けがあるじゃないですか。このバッターは得意不得意、イニングとかアウトカウントとか、様々な要素を考慮して、一番確率が高いところでサインを出している。その繰り返しだから、長い目で見れば大外れがない、というのは投資も一緒で、きちんとセオリーを組んでやって、確率が高い方でやっていけば、長い目で見れば、恐らく損はしないと思うんです。やっぱり経験と知識とセンスがいるんですよ。野球と同じで。

──色々お話を聞いて、お金について、展望が明るくなったのではないでしょうか。
プロ野球で大活躍された里崎さんですが、現在は、野球解説者としてはもちろん、Youtuberとしても活躍されていますよね。
里崎:最近YouTubeに力を入れていて、めちゃくちゃ張り切って水を得た魚のように頑張ってます。YouTuber業界は、うまくいけば羽振りがいいですね。世の中の反応がダイレクトに分かるので面白いです。狙ってやった動画があまり回らなかったり、意外なものが回ったりしますし。旬の話をどんどん出していけるので、世の中のニーズに合うような話をし続けていければ、需要は更に伸びていくと思いますけど、世間が本当に正直なので全く再生回数が回らない人もいるんですよ。知名度だけではできない。入口は簡単ですけど、そこがすごく難しいですね。真剣にやりだしてまだ4か月なので、今後どうなるかは分からないですけど、人生を豊かにするコンテンツであることは間違いないです。やりたがりなので何でもやるんですよね。色々な機会があれば何でもやっていきたいです。人生一回しかないので。

臼井:里崎さんが野球選手で活躍していた理由が分かった気がします。技術云々はあると思いますけど、気持ちの持ち方がすごく前向きだし、ある意味開き直りもできるし。決断力もあるし行動力もあるし、あれだけの大舞台で活躍されてきただけあるなっていうのはすごく感じました。

里崎:引退してからも現役時代より稼いでやろうとは思いましたね、頑張って。臼井社長にお墨付きもらったんで。できるんちゃうかって勘違いしちゃいます。

──まだまだ長いこれからの人生の中で、成し遂げたい「夢」はありますか?

里崎:夢はですね、千葉ロッテマリーンズの社長になる事です。それはたぶん限りなく無理な夢なんですけど、夢なんて笑われるぐらいの方がちょうどいいと思うんです。それならできるって思われる夢なんて面白くないじゃないですか。そこを念頭に置きつつ、今年から新たに始めたYouTubeとか、来年も新しい企画をやろうと思っています。どんどん新しいことやって死ぬまで子供でいたいですね、気持ちは。

臼井:本当に社長になるんじゃないかと思いますね。そんな気がします。

里崎:なったら笑ってください。あいつなりよったなって(笑)

臼井:その時は、YouTubeのいいねボタンを押しておきます(笑)

──最後に臼井社長、対談終えていかがでしたか?

臼井:今日は、私が憧れていた世界で生き抜かれたスターとお話ができて、素晴らしい時間でした。しかもすごく人柄もいいですし、私自身も得るもの結構ありましたから、そういう風に考え方を持って、前向きにいかなきゃなぁと。いつまでも少年の心忘れちゃいかんなと、色々気付きがありましたね。それを意識して生きていきたいなと思いました。

■登壇者プロフィール
臼井 朋貴(うすい ともき)
じぶん銀行代表取締役社長。1968年生まれ。大阪府出身。
【略歴】 
1991年 第一勧業銀行入行
2002年 フューチャーシステムコンサルティング株式会社
(現フューチャーアーキテクト株式会社)入社
2009年 住信SBIネット銀行執行役員就任
2014年 SBI証券執行役員就任
2015年 KDDI 金融ビジネス統括部長就任
2019年 じぶん銀行 代表取締役社長
auフィナンシャルホールディングス 代表取締役副社長就任

里崎 智也 (さとざき ともや)
生年月日:1976 年 05 月 20 日
出身地:徳島県
身長:175cm
肩書き:野球解説者・千葉ロッテマリーンズ スペシャルアドバイザー

【会社概要】
会社名 :株式会社じぶん銀行
所在地 :東京都中央区日本橋1丁目19番1号 日本橋ダイヤビルディング14階
代表者名:代表取締役社長 臼井 朋貴
               代表取締役副社長 井上 利弘
株主構成 :auフィナンシャルホールディングス株式会社 63.8%
株式会社三菱UFJ銀行 36.2%

※会社名、各製品名は、一般に各社の商標または登録商標です。