— グリーン電力に対応するデジタル証書の発行・流通をブロックチェーン上で実現
Digital Platformer 株式会社のプレスリリース
デジタルプラットフォーマー株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:松田一敬、以下「当社」)は、実在資産(Real World Asset、以下「RWA」)の管理・取引をブロックチェーン上で実現するRWA取引プラットフォームの実証実験を開始したことをお知らせします。
本実証では、その第一弾ユースケースとして、グリーン電力に対応するデジタル証書の発行および取引履歴をブロックチェーン上に記録する取り組みを実施します。
実証実験の概要
本プラットフォームは、現実世界に存在する資産情報や権利をブロックチェーン上で管理し、グローバルな取引やオンチェーンファイナンスとの連携を可能にする仕組みです。基盤チェーンには、高速性・信頼性・スケーラビリティに優れるXRPL(XRP Ledger)を採用しており、当社は個別のRWAに紐づくトークンの発行・流通機能を構築することで、多様な資産のデジタル流通に対応可能なプラットフォームの実現を目指しています。
今回の実証では、XRPL上の「Multi-Purpose Token(MPT)」機能を活用しています。MPTは、単一のトークンID配下で複数数量を管理できるトークン規格であり、本プロジェクトではグリーン電力に対応するデジタル証書を発行し、その電力量をMPT残高として表現することで、従来よりも細かな粒度での発行・流通制御を可能にしました。
さらに、発電時刻、発電種別、発電地域などの属性情報をメタデータとしてオンチェーン上で紐付けることで、電力由来情報の透明性とトレーサビリティ向上を実現します。
グリーン電力に対応するデジタル証書の発行・流通
再生可能エネルギー由来の電力に対して、その環境価値を証明する仕組みは、国内外ですでに広く活用されています。一方で、従来型の証書は月単位・年単位で総量管理されるケースが多く、実際の電力利用タイミングとの乖離が生じる可能性があることから、実態以上に環境配慮を訴求する、いわゆる「グリーンウォッシュ」への懸念も指摘されています。
こうした背景を受け、近年では「EnergyTag」に代表される、リアルタイム性を重視した電力証明の取り組みが世界的に進展しています。
当社は、株式会社アイ・グリッド・ソリューションズ (本社:東京都港区)と連携し、同社が全国各地で展開する太陽光発電設備から生み出される電力を30分単位で区切り、その発電量を期限付きデジタル証書としてブロックチェーン上に記録する実証実験を開始します。
本取り組みでは、証書の発行単位を短時間化し、さらに有効期限を設けることで、発電と消費のタイミングをより高い精度で紐づけられる仕組みの実現を目指しています。これにより、実際の電力利用に即した環境価値の流通を促進するとともに、従来型の証書と比較して、実需との整合性をより高めた新たな運用モデルの検証を進めてまいります。
また、本実証におけるデジタル証書の発行・管理・流通基盤は、当社がこれまで培ってきたデジタルID、デジタル通貨、ブロックチェーン領域における技術・運用ノウハウをもとに構築されています。さらに、実証の実効性向上に向け、慶應義塾大学 未来光ネットワークオープン研究センター をアドバイザーとして迎え、電力分野に関する専門的知見のもとで推進しています。
株式会社アイ・グリッド・ソリューションズプレスリリース
https://igrid.co.jp/2026/06/03/release20260603/
デジタルプラットフォーマー、P2P電力取引を実現するブロックチェーン電力取引技術の特許を取得
https://digitalplatformer.co.jp/20260423/
今後の展望
当社は、本実証を通じてグリーン電力分野におけるRWA活用の有効性を検証するとともに、今後はカーボンクレジット、環境価値、デジタル証券、地域資産など、さまざまなアセット領域への展開を視野に入れています。
今後も、ブロックチェーン技術を活用した信頼性・透明性の高いデジタル取引基盤の構築を通じ、実社会における新たな価値流通の実現に取り組んでまいります。

