サイトアイコン MONEY ZONE[マネーゾーン]

Funds Startups、「Confidential AI」のAcompany社にファントムストックを活用した新型ベンチャーデットを実行

Funds Startups株式会社のプレスリリース

Funds Startups株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:前川 寛洋、以下 当社)は、「Confidential AI(機密AI)」領域の製品開発/研究開発をおこなう株式会社Acompany(本社:愛知県名古屋市、代表取締役 CEO:高橋 亮祐、以下 Acompany社)に対し、Funds Venture Debt Fund 1号投資事業有限責任組合(以下、当ファンド)からファントムストック(疑似株式)を活用したベンチャーデットを実行いたしましたのでお知らせします。

■投資実行の背景
この度ベンチャーデットを実行したAcompany社は、名古屋大学発のスタートアップであり、Confidential Computing(秘密計算)に関連した製品/技術と、機密データ活用に係るコンサルティングサービスを提供するディープテック企業です。

近年、AIの急速な進化に伴い、あらゆるビジネスにおいてデータ活用が競争力の源泉となっています。その一方で、個人情報の漏えいやプライバシー侵害、さらには安全保障上のリスクに至るまで、データを巡る課題はかつてないほど複雑かつ深刻化しています。

Acompany社は、この課題に対し、秘密を守れる「Confidential AI(機密AI)」というアプローチで真正面から取り組んでおり、KDDI株式会社との提携をはじめ、既に数多くの大手企業とともにユースケースを積み重ねています。

グローバルでデータ保護規制が強化される中、日本は「データセキュリティ」という新たな概念を発信し、国際的なルールづくりをリードしています。本分野に対する需要は国内外で急速に拡大しており、Acompany社が提供する技術/仕組みは、将来的に世界のデファクトスタンダードになる可能性を有しているものと考えています。

企業が安心してデータを活用できるよう、「守り」と「攻め」を両立するインフラを構築し、信頼を前提としたデータ活用の新時代を切り拓くというAcompany社の挑戦を後押ししたいとの思いから、本件の実行に至りました。

■本件の特徴:ファントムストックの活用による新たな選択肢
本件は、当社として初めてファントムストック(*)を活用したファイナンスとなります。

本スキームは、ベンチャーデット調達に伴う新株予約権(以下 SO)の付与割合を一定内に収めたいというAcompany社のニーズに応えつつ、当社としても将来の資金調達時に一定のリターン確保を可能にするものです。当スキームは、上場まで相応の期間を有し、それ以前にファイナンスを実施する蓋然性の高いスタートアップにとって、有効な打ち手になり得るものと考えています。

一般的に、SOの付与を伴うベンチャーデットにおいては、潜在的な株式の希薄化率がスキーム設計における1つの論点となります。加えて、ディープテック企業は上場までの期間が長期化しやすく、SOによるリターン実現の時期が見通しにくいことから、資金の出し手にとっても投資検討上のハードルになり得ます。

ファントムストックは、株式の希薄化を伴わないことに加えて、上場を待たずしてリターンを享受することが可能になることから、スタートアップと投資家の双方に柔軟性を提供するスキームと言えます。私たちは、伝統的な慣習や既存の手法に囚われず、一つ一つの投資機会に正面から向き合い、チームの知恵や創造力を結集して最適解を導き出すことを存在意義としています。

なお、本ファイナンスに係りAcompany社との対談記事が公開されており、ファントムストックの採用に至った経緯についても触れられておりますので、ぜひご参照ください:https://note.com/funds_startups/n/nb0e1b028271c 

*)ファントムストックは、あらかじめ合意した条件(次回のファイナンス等)が満たされた際に、当該時点における株価にもとづき計算された現金を発行体より受領する「疑似株式」スキームです。株式の発行を伴わないため、既存株主の議決権を維持したまま、投資家は株価上昇分のリターンを享受することが可能となります。

■Acompany社について
Acompany は、「Trust. Data. AI. あらゆるデータと AI 活用に、信頼を。」をミッションに掲げ、Confidential Computing(秘密計算)技術を活用し、世界中のあらゆるデータとAI 活用を支えます。安心と信頼のもと、データとAIをつなぎ、誰もがデータの恩恵を受けられる社会の実現を目指しています。企業や社会が安心してデータを活かせるインフラの構築を目指し、経済安全保障・防衛・金融・医療領域への展開も進めています。 

AI 製品ブランドとして「Confidential AI Suite」を発表し、機密情報を自動検知・マスキングして外部AIを利用できる「Acompany セキュアチャット」、APIキーやIP情報の漏洩を防ぎ暗号化状態でソースコードを解析する「Acompany セキュアコード」を提供中です。

採用情報はこちら:https://recruit.acompany.tech/ 

■本件について各社からのコメント
・株式会社Acompany / 取締役CFO 植木 修造さま

2025 年 5 月のシリーズ B に続き、この度ベンチャーデットによる資金調達を実施いたしました。

検討の過程で、Funds Startups の皆様には当社の事業成長やディープテック特有の時間軸を深くご理解いただいただけでなく、同社として初となる「ファントムストック」の活用をご提案いただきました。株式の希薄化を抑えつつ、投資家様とも成長の果実を分かち合えるこの柔軟なスキームは、資本効率を重視するスタートアップにとって極めて心強い選択肢であると感じています。

伝統的な枠組みに捉われず、我々のニーズに正面から向き合ってくださった Funds Startups 様という強力なパートナーを迎え、AI×データ活用の新時代を切り拓くべく、秘密を守れる「Confidential AI」の社会実装を加速させてまいります。

・Funds Startups株式会社 / Investment Specialist 佐々木 雅人
この度、Acompany社の資金調達に参画させていただけましたことを、大変嬉しく思っております。

昨今のAIを取り巻く環境は革命的な変化の最中にあり、新たなサービスやユースケースが世界中で日々生まれ、パラダイムシフトを起こしつつあります。他方で、それは同時に、情報漏えいリスクの増加を意味しており、一部の企業にとってはAI導入に慎重にならざるを得ない一因になっているものと認識しております。

Acompany社の核であるConfidential Computing(秘密計算)は、データを暗号化(秘匿)したままの状態で計算を実行する技術であり、データの「保護」と「利活用」という、一見すると相反する時代の要請に対し、その両立を実現するソリューションです。世界中のあらゆるデータとAI活用を支えるインフラを提供する同社とぜひご一緒させていただきたいとの想いから、本件実行に至りました。

安心と信頼のもとでデータとAIをつなぎ、誰もがデータの恩恵を享受することが可能な社会の実現を目指すAcompany社が、「世界No.1のプライバシーテックカンパニー」となる挑戦を、全力でご支援して参ります。

■Funds Startupsについて
Funds Startups株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:前川寛洋)は「社会的インパクトを創出するスタートアップが、最も理想的な成長を遂げられる仕組みを開発する」をミッションに据え、ファンズ株式会社の100%子会社として2023年12月に設立されました。Funds Startupsでは、Funds Venture Debt FundのGPとして、ファンド運営ならびに金融機関へのベンチャーデットに関する支援を中心に行います。今後については当事業を中核としつつも、スタートアップ専門の投資銀行部門のような役割として、スタートアップの資金調達手段の多様化や環境整備等も手掛けていく予定です。
https://social.funds.jp/fsrelease 

モバイルバージョンを終了