官民連携で実現する持続可能性の追求。群馬県の観光資源を最大限に活用した取り組みが始まります。
ぐんま地域共創パートナーズ株式会社のプレスリリース
ぐんま地域共創パートナーズ株式会社(代表取締役社長 鏡山 英男、以下「当社」)は、休眠預金等指定活動団体である一般財団法人日本民間公益活動連携機構(代表理事 二宮 雅也、以下「JANPIA」)の「休眠預金活用事業*1」に採択され、社会的インパクト投資*2ファンドである「群馬サステナブル観光ファンド」(正式名称:群馬サステナブル観光投資事業有限責任組合)(詳細別紙)を、総額10億円で設立いたしました。
休眠預金活用のインパクト投資において、県単位で観光活性化をテーマとし、都道府県の関係団体、地域金融機関、観光関連事業者が関わるファンドの組成は、国内初の取り組みとなります。
当社は、「持続可能な観光地づくり」をテーマとした本ファンドの運営を通じて、地域が持つ可能性を最大限に発揮し、地域社会・経済の持続的な発展や環境の保全に貢献してまいります。
*1「民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律」に基づき、10年以上取引のない
預金等を社会課題の解決や民間公益活動の促進のために活用する制度。
*2 経済的リターンと社会課題解決の両立を目指す投資手法。
1.ファンドの概要
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ファンド名称 |
群馬サステナブル観光投資事業有限責任組合 |
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ファンド総額 |
10億円 |
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無限責任組合員(GP) |
ぐんま地域共創パートナーズ株式会社 |
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有限責任組合員(LP) |
一般財団法人日本民間公益活動連携機構(JANPIA) 公益財団法人群馬県観光物産国際協会(GTIA) 株式会社エイチ・アイ・エス 株式会社群馬銀行 株式会社東和銀行 北群馬信用金庫 桐生信用金庫 しののめ信用金庫 利根郡信用金庫 |
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投資対象 |
① 群馬県内観光地等での空き家・空き店舗等再活用資金 ② 再生可能エネルギー等の環境負荷低減に取り組む資金 ③ 教育プログラム開発・運営等外国人労働者の雇用定着支援の資金 |
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ファンドHP |
【スキーム図】
LP出資者には、多様な投資主体が集結し、官民連携による強力なネットワークとして、地域に「資金×知見×実装力」を提供します。
2.無限責任組合員(GP)の概要
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会社名 |
ぐんま地域共創パートナーズ株式会社 |
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代表者 |
代表取締役社長 鏡山 英男 |
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設立 |
2020年12月 |
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住所 |
群馬県前橋市元総社町 |
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株主 |
株式会社群馬銀行(100%) |
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事業内容 |
出資、ファンド組成・運営 |
【GPのコメント】
ぐんま地域共創パートナーズ株式会社 代表取締役社長 鏡山 英男
この度、JANPIA様をはじめとする皆さまと共に、休眠預金を活用したインパクト投資ファンドの設立を通じて、社会課題の解決に挑む企業を支援する取り組みをスタートさせることができ、大変嬉しく思います。群馬銀行グループは、中期経営計画「『Growth with“Purpose”』~地域と群馬銀行グループの持続的な成長に向けて~」の中で、基本方針の戦略テーマとして「サステナブルな地域経済圏構築への挑戦」を掲げています。地域の関係者との共同ファンドを通じて、これを推進していく方針であり、本取り組みはこの施策の一つです。これからも、創造的な価値を提供し続けるとともに、地域社会の持続的発展に貢献してまいります。
3.本ファンドが目指すインパクトの核心
本ファンドは以下の3つの重点領域に投資し、地域に持続可能な未来を構築します。
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空き家・空き店舗等の再活用
→眠っている地域の個性を再生し、地域経済に新たな価値を創出
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外国人労働者の定着支援
→多様性ある地域社会の形成と人的資源の確保
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サステナブルツーリズムにつながる環境負荷低減
→観光と環境保全の両立、地域の自然資源を守る観光モデル構築
これらは単なる社会貢献ではなく、地域経済の自立という収益機会と、持続可能性という社会価値の双方を実現する戦略的投資です。
4.LP出資者のコメント
株式会社群馬銀行 常務取締役コンサルティング営業本部長 堀江 明彦 氏
このたびは、本ファンドの設立にあたり、日本民間公益活動連携機構様をはじめ、群馬県観光物産国際協会様、多くの地域金融機関ならびに株式会社エイチ・アイ・エス様にご賛同・ご参画を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。
群馬県は、豊かな自然や温泉をはじめとする多様な観光資源を有する一方で、人口減少や人材不足、事業承継など、地域の課題にも直面しています。本ファンドは、休眠預金を活用した社会的インパクト投資という枠組みのもと、こうした課題に対し、金融の枠を超えて多様な主体が連携し、解決に挑戦する点に大きな意義があると考えています。
当行は、中期経営計画において「サステナブルな地域経済圏構築への挑戦」を掲げており、本ファンドはその理念を観光分野で具体化する取り組みです。各出資者の皆さまと力を合わせ、資金提供にとどまらない伴走支援を通じて、地域資源を生かした持続可能な観光地づくりと、地域
経済の好循環の創出に貢献してまいります。
日本民間公益活動連携機構(JANPIA)出資事業部 部長 小崎 亜依子 氏
休眠預金等活用法に基づく「出資事業」を行うファンドとして、2024年度の資金分配団体に採択させていただきました。地域の実情に根ざした課題把握と解決への取り組み、また群馬地域内の多くの金融機関や旅行会社、財団をLPとして巻き込み連携しながら、「温泉地」での地域特有の課題に対して多様なステークホルダーとともに取り組んでいく点が評価されました。さらに、観光産業やエネルギー分野における社会課題に対し、地域の関係者と連携しながら挑む姿勢が、他地域にとってのモデルともなりえると期待しております。JANPIAも皆様とともに、群馬における課題解決を応援してまいります。
株式会社エイチ・アイ・エス 営業本部 本部長 加治木 宏 氏
この度は、本ファンドへ参画する機会をいただき、誠に光栄に存じます。
地域創生の現場に立つ中で、本ファンドが目指す社会的インパクトに、大きな可能性を感じております。
私共も共に汗を流すパートナーとして事業成長を加速させ、社会的インパクトを最大化していく所存です。
皆様との強固な連携を通じ、持続可能な地域社会の実現へ向けた「共創」の歩みを共に進めていけることを、心より楽しみにしております。
北群馬信用金庫 理事長 入澤 達也 氏
観光活性化をテーマとした本ファンドに参加することで、営業エリアに多くの温泉地がある地域金融機関として、地域社会の持続的な発展に寄与していく所存です。
本ファンドを通じて、地域の課題解決にこれまで以上に貢献できるよう取組んで参ります。
桐生信用金庫 理事長 津久井 真澄 氏
当金庫は桐生市に本店を構え、地域密着型の営業活動をおこなっており、2025年2月14日をもちまして創立100周年を迎えることが出来ました。すべては地域の笑顔のために行動する「ALL FOR SMILE」のビジョンのもと、もっとも身近な金融機関として地域社会の発展に貢献するため、お客さまに寄り添った支援に努めております。
今回、本ファンドを通じて、空き家・空き店舗の再活用や、外国人労働者の定着支援、再生エネルギー支援等をテーマとした出資をおこない、持続的な観光地づくりに貢献してまいります。
群馬県観光物産国際協会(GTIA) 理事長 岩﨑 真人 氏
群馬の方は、よく「群馬には何もない」と言われます。しかし、群馬を離れた後に、縁あって群馬県観光物産国際協会の理事長に就任し、改めて群馬を観ますと、とても「魅力」に溢れていると感じます。当協会では、多くの皆様にその「魅力」を「持続的」に楽しんでいただけるよう、ステークホルダーである行政・観光協会・観光関連産業に携わる方々と連携して、観光地域づくりに努めています。
観光関連産業も他の産業と同様に、人手・後継者の不足、人口減少による観光客の減少、物価高騰など多くの課題を抱えています。今回、ぐんま地域共創パートナーズ株式会社様が創設されたインパクト投資ファンドによる社会課題解決に挑む企業を支援する取り組みに参画することは、諸課題の解決に繋がり、「持続的な観光」への実現性を高めると期待しています。
これからも当協会のミッションである「ワクワクできるGUNMAを未来につなぐ」の実現を目指していく所存です。
しののめ信用金庫 理事長 横山 慶一 氏
弊金庫は、群馬県内中南部を営業エリアとする信用金庫であり、地域の皆さまに支えられて昨年2025年6月に創立100周年を迎えることができました。営業エリア内には、世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」を含む多くの観光資源がありますが、地域活性化の為には更なる観光機会の醸成や発信が重要だと感じております。本ファンドに関わらせていただく事で、群馬県内各所にある魅力的な観光資源をJANPIA様はじめ皆様と一体感を持って盛り上げていける事、大変嬉しく感じております。弊金庫としても群馬県の魅力ある観光資源を活かした更なる地域活性化に向け価値創造に邁進していく所存です。
株式会社東和銀行 営業企画部 部長 山口 政明 氏
本ファンドの特徴である「地域共創による持続可能な地域づくり」は、当行のパーパスである「私たちは、地域のお客さまに寄り添い、ともに豊かな未来を創造します。」に合致しております。
休眠預金活用のインパクト投資において、県単位・観光テーマのファンド組成は国内初の取り組みであり、単なる社会貢献ではなく、地域経済の自立と収益機会と、持続可能性という社会価値の双方を実現するとの理念に深く共感し、今回参画させていただきました。
今後においても積極的な連携を通じて、群馬県内における観光地域づくりや地域経済の支えとなるように取組んでまいります。
利根郡信用金庫 理事長 坂井 隆 氏
利根郡信用金庫は、沼田市に本店を置き、16店舗を展開しております。
群馬県の観光関連事業の活性化と利根沼田地区の主要産業である観光関連事業を元気にしたいとの思いから、今般、出資させていただきました。
経営理念であるミッション「あなたとともに、未来を描く」を掲げ、お客さまと地域に住まう人々の夢に寄り添い、その実現をともに目指しております。本ファンドの出資を通じて関係者の皆様と連携を図り、魅力ある観光地域づくりへの支援をはじめとし、地域の課題解決に取り組み地域の魅力向上と持続的発展に貢献していく所存です。
5.ファンド設立の背景
群馬県は、草津・伊香保・水上など多彩な観光資源に恵まれておりますが、観光ニーズの変化や人手不足、事業承継など、地域事業者の課題も顕在化しています。そのため、官民連携による地域一体の取り組みが重要となっています。
群馬県関連団体であるGTIAとは、観光分野の課題や将来像について意見交換を重ねてきました。当社は「伊香保温泉街の活性化プロジェクト」*で培った知見を、GTIAは県内観光団体や行政とのネットワークや外国人労働者支援の経験を活かし、具体的な施策を検討してきました。
そして、当社、群馬銀行、GTIAの3者は官民連携の取り組みに向けて対話を重ね、2026年1月に「群馬県内における観光地域づくりおよび地域振興を推進するための包括連携協定書」を締結しました。
この3者の考えに賛同し、課題意識と社会的インパクト投資の理念に共感する地域金融機関や観光関連事業者が集まり、持続可能な地域づくりを目指して本ファンドを設立することとなりました。
* 当社はこの取り組みに先立ち、伊香保温泉街の活性化を目的としたまちづくり会社「石楽㈱」を地域事業者と共同で立ち上げました。石楽㈱は、営業休止中であった推定築100年超の元旅館を取得・リノベーションし、観光地のセンターハウスとして「IKAHO HOUSE 166」を運営し新たな観光客の流れを生み出しています。
6.「群馬サステナブル観光ファンド」の特徴
・地域共創による持続可能な地域づくり
地方のまちづくりや地域活性化は、特定の個人や団体に依存しがちで、単独の事業では複雑な課題解決や持続的な運営が困難な場合が多くあります。そこで、地域の事業者や地域外から新たに参画する人材・企業を支えるため、地元金融機関、観光・商工団体、行政が連携し、地域全体で取り組みます。これにより、これまで単独では限界があった取り組みも推進でき、事業成長と社会的インパクトの最大化が期待できます。
このような課題解決のため、地域活性化を担う事業会社への出資を行い、金融機関や観光・商工団体、行政が連携して事業成長を促進し、社会的インパクトを最大化します。
・出資および伴走支援を通じたインパクト測定・管理(IMM)の実践
出資検討から実行、さらに出資後の伴走支援にいたるまで、インパクト測定・管理(IMM:Impact Measurement and Management)に誠実に取り組みます。IMMとは、事業活動を通じて環境や社会に与える影響(インパクト)を定量的・定性的に測定し、その結果をもとに経営改善や戦略修正を継続的に行うプロセスです。IMMに取り組む中で作成するロジックモデルやインパクトレポートを活用し、事業の社会的インパクトをステークホルダーに説明し合意形成を図ることで、さらなる事業成長・インパクト創出に繋げていきます。
本ファンドは、単なる資金提供にとどまりません。【地域の価値を引き出す経営支援】【インパクト測定と可視化の仕組み】【サステナビリティと収益性の両立】、これらを備えた、次世代の観光・地域投資モデルです。地域観光を単に守るのではなく、発展させていく。地域の価値を持続可能な未来へとつなげる——それが、このファンドの真の使命です。
7.今後の展望
本ファンドでは、県内各地域で新たな事業に挑戦したい方を広く募集し、当社ホームページの公募様式から申し込みが可能です。LP出資者とも連携し、地域からの相談にも丁寧に対応します。
また、「サステナブルな観光地づくり」をテーマに、①観光地域づくり支援、②多文化共生・インバウンド対応、③地域事業者の支援・連携、④情報発信・デジタルマーケティング、⑤教育・研修・人材育成、⑥SDGs・サステナビリティ推進など、幅広い取り組みを進め、共助による持続可能な地域社会のロールモデルを目指します。

