今後10年でリターンの格差が拡大すると予想
フランクリン・テンプルトン・ジャパン株式会社のプレスリリース
グローバルに展開する資産運用会社フランクリン・テンプルトンの独立した調査部門であるフランクリン・テンプルトン・インスティテュートが、「2025年プライベート・マーケット見通し」を発表しました。この見通しでは、今後数年間のプライベート・マーケットにおける課題と機会を明らかにしています。(日本語版レポート「2025年 プライベート・マーケット見通し」)
フランクリン・テンプルトン・インスティチュートのシニア・オルタナティブ・インベストメント・ストラテジストであるトニー・ダビドーは次のように述べています。「プライベート・マーケットは投資家にとって魅力的な機会を提供しており、特にセカンダリー市場、不動産デット、プライベート不動産に対して強気の姿勢を保っています。当面は現在のマクロトレンドが続き、今後2、3年で勝ち組と負け組の格差が生まれると考えています。」
現在の市場環境下においては、投資を実行しているファンドは、価格設定や投資条件、コベナンツ(財務制限条項)の面で有利に交渉を進めることができ、一部のファンドはマクロ経済の追い風から恩恵を受ける可能性があります。このような市場トレンドを投資家の皆様が活用できるよう、ベネフィット・ストリート・パートナーズ/アルセントラ、クラリオン・パートナーズ、レキシントン・パートナーズなど、当社の専門性の高い運用マネージャーの協力を得て洞察をまとめました。
フランクリン・テンプルトンが最も確信度が高いと考える投資アイデアは以下の通りです。
●プライベート・エクイティ - 引き続きセカンダリー投資に注目: セカンダリー・プライベート・エクイティは、バリュエーションの観点から魅力的です。機関投資家は今後もセカンダリー市場を活用し、プライベート・エクイティの保有持分を分散させ、将来の案件フローへの資金手当てに備えるため、流動性を確保すると予想されます。また、個人投資家も、Jカーブ1の短縮化、分配金受領までの期間の短縮、分散投資(ジェネラル・パートナー(GP)、ビンテージイヤー、地域、産業など)の恩恵を享受すると思われます。
●プライベート・クレジット-新たな貸し手の登場:今後数年間で、借り換えが必要な債務が急増する「債務の壁」が満期を迎え、プライベート・クレジット・マネージャーにとって魅力的な機会が生まれます。投下資本を持つ経験豊富なマネージャーにとって、この好機は当面の間継続すると予想されます。ダイレクト・レンディング、ディストレスト、スペシャル・シチュエーション、アセット・ベース・レンディングに興味深い機会があります。銀行が融資に慎重な姿勢を取る中、プライベート・クレジット・マネージャーは優位な立場にあり、最も魅力的な機会は不動産デットにあると考えています。
●不動産-マクロテーマに従う: バリュエーションはより現実的な水準まで下がり、マクロ環境がより建設的に見える中、集合住宅、産業用倉庫、ライフサイエンス、医療オフィス、地域密着型商業施設など、特定のセクターに投資機会が存在すると見ています。上位4分の1の運用マネージャーと下位4分の1の運用マネージャーではリターンの格差が大きくなり、待機資本を有する運用マネージャーにとっては投資する案件を慎重に選択できる環境にあると考えています。
グローバル・ウェルス・マネジメント・オルタナティブ部門のチーフ・オペレーティング・オフィサーであるジョージ・ステファンは次のように述べています。「オルタナティブ投資の各資産クラスは、リスク、利回り、期待リターン、流動性の面で独自の特性を持っており、投資家のポートフォリオに異なるメリットを提供すると考えています。世界最大級の約2,500億米ドル2のオルタナティブ資産を運用する運用会社として、世界中の個人投資家向けにカスタマイズされた革新的な商品を引き続き開発する多くの機会を見出しています。特に、プライベート・エクイティのセカンダリー市場や不動産プライベート・デットといった、当社が競争優位性と長期の投資実績を持つ分野に注力しています。」
詳細は、日本語版レポート「2025年 プライベート・マーケット見通し」をご覧ください。
1. 「Jカーブ」とは、プライベート・エクイティ・ファンドのキャッシュフローとリターンの軌跡を表すために一般的に使用される用語です。Jカーブはファンドの流動性を示唆する重要な指標で、投資家はJカーブの初期段階でキャピタルコールに確実に応じられるよう、自身の流動性を管理する必要性があります。
2. 2024年9月末日現在
フランクリン・テンプルトンについて
フランクリン・テンプルトンは、米国カリフォルニア州サンマテオに本部を置くフランクリン・リソーシズ・インクおよび傘下の子会社で構成されたグローバルな資産運用会社グループです。当グループは75年以上の資産運用経験を持ち、世界の主要な金融市場を含む30ヵ国以上に拠点を構え、150ヵ国以上のお客様にサービスを提供しています。長い歴史の中で、数々の専門性の高い運用マネージャーを傘下に迎え、運用ケイパビリティを拡充することで、株式、債券、マルチアセット・ソリューション、オルタナティブの分野の卓越した専門性と運用戦略へのアクセスを可能にしてきました。世界中に1,600人以上の運用プロフェッショナルを擁するフランクリン・テンプルトンという1つのブランドを通じて、世界中のお客様の幅広いニーズに応じたカスタマイズ・ソリューションを提供しています。2024年9月末日現在の運用総資産は約240兆円(1.7兆米ドル)です。
フランクリン・テンプルトン・ジャパン株式会社について
フランクリン・テンプルトンの日本法人であるフランクリン・テンプルトン・ジャパン株式会社は、1996年の日本進出以来、日本の投資家の皆様の資産運用ニーズに応じた運用商品やサービスを提供し、ひたむきに前進してきたことを誇りとしています。今後もフランクリン・テンプル トン・ジャパンは、グローバルな資産運用会社として、25年以上にわたる日本での事業経験から得たノウハウを活かし、日本の投資家の皆様の長期的な資産形成に貢献することを目指すとともに、お客様との長期的な信頼関係を築いてまいります。
ウェブサイト
https://www.franklintempleton.co.jp/
YouTube
https://www.youtube.com/@FranklinTempletonJapan
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フランクリン・テンプルトン・ジャパン株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 417 号
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