「学ぶ人のための、新しい金融機関」を目指すEduCare、約1.2億円の資金調達を完了

~教育ファイナンス事業のシステム開発、営業・マーケティングの強化~

株式会社EduCareのプレスリリース

 「学ぶ人のための、新しい金融機関」を目指す株式会社EduCare(エデュケア、東京都中央区、代表取締役:村上健太、 以下当社)は、6月の1st close、11月の2nd closeにて合計約1.2億円の資金調達を実施したことをお知らせ致します。本ラウンドでは、既存投資家のUT創業者の会投資事業有限責任組合(以下、東大創業者の会ファンド)、新規投資家にグロービスG-STARTUPファンド、Iceblue Fund有限責任事業組合、他エンジェル投資家複数名より第三者割当増資の引受先と致しました。これにより、累計調達額は約2.5億円となりました。

■EduCareが目指す、「未来志向」の教育ファイナンスの実現により解決したい社会課題

 現在、大学や高等専門学校への進学において2人に1人*1が奨学金など学費支援を受けているという状況の中、家庭の経済状況によっては、学ぶ意欲が高くても既存の学費支援制度が受けられないというケースに対して、社会的な支援が不十分な状況です。

また、日本政府は「新しい資本主義」の実現を目指し成長戦略の一環として、リスキリングや人的資本への投資を強化しています。これらの政策は、働く世代のスキル向上と産業構造の転換を促進し、経済の持続的成長を目指すものです。しかし、社会人や働く世代においても、既存の学費支援制度が十分でなく、リスキリングに必要な教育費用が負担となり、学び直しを諦めざるを得ない状況が存在します。

SDGsの目標4番に「質の高い教育をみんなに」が設定されておりますが、当社は、このような教育資金に関する課題を解決するため、家庭の経済状況や年齢に左右されず、誰もが学ぶ機会を得られる「未来志向」の教育ファイナンスを提供し、営利企業として、学生から社会人まで幅広い世代の学びを支える事業を推進しています。

*1参照:「令和4年度学生生活調査」(日本学生支援機構)https://www.jasso.go.jp/statistics/gakusei_chosa/2022.html

■EduCareについて

 “Make Education Affordable(~教育をより手軽に~)”をビジョンに掲げ、学生や若手の社会人に対し、ファイナンス面で学びをサポートすることを目指している、2022年に設立されたFintechスタートアップです。教育ローンや奨学金関連に特化した本邦唯一の金融機関として、スキルアップを目指してリスキリングスクールに通う若手社会人に対して教育ローンを提供する事業や、「教育ROI™」*2を活用した銀行・金融機関と連携した学生向けの事業の展開を図り、「学ぶ人のための、新しい金融機関」を目指しております。

*2 「教育ROI™」:学生が希望する専門職に就職できた時の初任給や賃金の伸び率等を「将来リターン」とし、それを学費で除して計算する、将来価値を定量的に可視化できる指標であり、24年10月より指標の算出及びデータベースの開発に着手しています。これによって、学生にとっては経済的観点から進学・就職の判断材料、金融機関にとっては「未来志向」のファイナンスサービスの提供が可能となるものにしたいと考えています。

■これまでの実績

 当社は、金融事業の遂行に必要な金融業のライセンスを約1年半かけて取得完了し(23年10月に個別信用購入あっせん、24年2月に貸金業)、パイロット養成学校とのPoCを実施し顧客学生のニーズを確かめるとともに、金融に明るいチームの採用やエクイティの資金調達、来年初旬に事業開始予定の社会人リスキリング事業における学校開拓、それに伴う弁護士事務所とのスキーム交渉、株式会社アイネット(東証プライム:コード番号9600)との教育ローンシステムの開発*3、「教育ROI™」の開発の着手など、本格的な事業展開のための準備を着実に進めてまいりました。

*3参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000093.000048004.html

■資金調達の使徒

 今回の増資による主な資金使途は、教育ROI™データベースの開発、社会人リスキリングローンの事業開発費用、両事業の拡大に向けた営業・マーケティング等の強化に充当し、来年より本格的な事業ローンチを実施する予定です。これにより、今まで教育アクセスが届かなかった学ぼうとする方に対してサービスを提供し、「学ぶ人のための、新しい金融機関」というミッションの実現に向けた「船出」としてまいりたいと思います。

■本ラウンド投資家からのコメント

東大創業者の会ファンド(UT創業者の会投資事業有限責任組合)

共同発起人・事務局長 伊藤 豊

学ぼうとする人たちがお金がネックで苦労する状況を変えたい。そのために学ぶ人のための新しい金融機関をつくる。教育ファイナンス領域でゼロからスタートアップを立ち上げた村上さんの情熱によって、多くのエンジェル投資家の心が動き、応援団が続々と増えていく様子を見て、この領域の可能性、そして村上さん率いるEduCareの可能性を強く感じて追加出資しました。難易度の高い事業ですが、その分、挑みがいもあります。粘り強くビジョン実現にむけて歩むEduCareをこれからも応援していきます。

グロービスG- STARTUPファンド  澤渡 美帆

G-STARTUP 7th batchへの採択、そしてソーシャルインパクト賞の受賞を契機に、G-STARTUPファンドから出資させていただいております。教育格差の是正は、持続可能な社会実現に向けて必要不可欠なテーマであり、EduCare社が取り組む革新的なソリューションは、その実現に大きく貢献すると確信しています。教育機会の拡充とその公平性を向上させるこの取り組みは、日本国内に留まらず、グローバルにも波及する可能性を秘めていると感じています。実直さと高い行動力をもつ村上さんが率いるチームなら、ステークホルダーやユーザーの信頼を得ながら、個々の潜在能力が最大限発揮される未来を創り上げることを心から期待しています。そして、世界をリードする教育ファイナンスカンパニーとしてさらなる飛躍を遂げ、ユニコーン企業へと成長されることを心より応援しております。

Iceblue Fund有限責任事業組合  中山 紗彩

国内の賃金格差が拡大しかつ少子化が加速している今、国民一人ひとりの可能性を最大化するための”教育機会”創出が国の最重要テーマになっていると思います。

そんな中でEduCare社の提供するソリューションはまさにとても必要だと感じています。

教育ローン事業を皮切りにした展開で、ユーザーの方々が、自分の未来の可能性にフラットな状態で向き合い、実現に向かって学ぶことができるようになり、日本のひいてはそこから派生する世界のユーザーたちの幸福度や可能性がまたさらに高まっていく。

そんな世の中を、自らの原体験に基づき、エデュケアのある未来の可能性を信じて止むことのない、村上さん率いるチームと一緒に創っていけることを心から楽しみにしています。

■会社概要
社名: 株式会社EduCare
所在地: 東京都中央区日本橋茅場町一丁目8番1号 FinGATE KAYABA 2階
設立: 2022年6月30日
資本金: 127,344,750円
代表取締役: 村上 健太
事業内容:教育ファイナンス事業

許認可:

貸金業者(東京都知事 (1)31971)

個別信用購入あっせん事業者 (関東(個)第112号)
加盟団体:一般社団法人 Fintech協会 正会員(融資・スコアリング部会)、インパクトスタートアップ協会

URL: https://www.edu-care.co.jp/
受賞歴:G-STARTUP、「ソーシャル・インパクト賞」

第4回Marui Co-Creation Pitch「優秀賞」、「オーディエンス賞」

『Forbes JAPAN』6月号特集「NEXT100 -『世界を救う希望』100人 -」選出