キャピタランド・インベストメント、全世界で事業展開の多角化を加速

M&Aと新たな成長エンジンに重点的に資本を投入

キャピタランド・ジャパン 株式会社のプレスリリース

シンガポール 2024年11月25日 -世界有数のリアルアセット (不動産およびインフラ等) マネージャーであるキャピタランド・インベストメント・リミテッド(CLI)は、2024年11月22日に開催されたインベスター・デイにおいて、アジア太平洋地域および欧米における事業展開のさらなる多角化を加速していくことを発表しました。

「Forge Ahead」をテーマとしたイベントにおいて、CLIの経営陣は、200名を超える機関投資家やパートナーと交流し、堅実な成長と収益性、そして投資家への持続可能な株主資本利益率の達成に向けてグループとして邁進していくことを表明しました。CLIは、成長に重点を置いた資本活用により、2028年までにファンド運用資産総額 (FUM:Fund Under Management) を2,000億シンガポールドルに倍増することを強調しました。また2028年から2030年までに営業収益を現在の2倍以上の10億シンガポールドル超に拡大すること、そしてそのうち60%から70%を4つのフィービジネスから計上することを目指しています。

REITプラットフォームの着実な成長、私募ファンドの成長加速、ロッジング(ホテル、賃貸マンションほか宿泊系施設)マネジメント、コマーシャルマネジメントなどで構成されるCLIのフィービジネスは、運用資産の取得、新規上場やファンド組成、M&Aを通じてさらに成長を続けます。CLIはバランスシートの最適化を戦略上の優先事項とし、資本効率に注視しながら、成長のための資本投入能力をその「強み」として活用し続けていきます。ファンドの成長は、優れたジェネラル・パートナー (GP) とスポンサーの株式保有によって支えられています。

さらにCLIは、事業規模とFUMの拡大に伴いアジア太平洋地域におけるM&Aや新たな成長エンジンに多額の資本を投入していきます。2024年11月20日、CLIは、SCキャピタル・パートナーズ・グループ(SCCP)の株式の40%を2億8,000万シンガポールドル(2億1,400万米ドル)[1]で取得し、さらに今後5年間に段階的にSCCPの残りの株式を取得することに合意したと発表しました。[2] SCCPの40%の株式取得が完了すると、CLIのFUMは110億シンガポールドル [3] 増加して1,130億シンガポールドル [4] となります。それに加えて、CLIは日本REIT市場に初参入することになります。これにより、フォーカスマーケットである日本での存在感をさらに高め、ポートフォリオの地理的多角化を強化することになります。


ファンド マネジメント事業の成長に戦略的に注力

CLIのグループCEOであるLee Chee Koonは、以下のように述べています。

「当社のファンド マネジメントのプラットフォームは、成長に向けて万全の体制を整えています。アジア太平洋地域における基盤は確立されており、CLIの今後の成長に必要なさらなる地理的多角化を推進していきます。インドと東南アジアの事業成長に向けたポートフォリオの再調整、中国ポートフォリオの最適化、日本、韓国、オーストラリアといったフォーカスマーケットでの成長に向けたM&Aの活用、そして次の段階として、米国や欧州等のアジア以外の先進国市場への進出を視野に入れています。」

またLeeは次のようにも述べています。

「当社のアセットライト戦略に沿ったグローバルなリアルアセットマネージャーへの転換に伴い、バランスシートの管理を徹底し、キャピタル・リサイクルの実現に向けて着実な進展を遂げています。2021年以降、グループ全体で240億シンガポールドル [5] をリサイクルしており、そのうち約110億シンガポールドルは中国からです。2021年以降のキャピタル・リサイクル総額のうち、約75%は当社の非上場または上場ファンドに充当されています。

「また当社の中国拠点は、2021年以降国内資本で約500億人民元(約92億シンガポールドル)を調達することに成功しています。このことは、中国国内の多くの資本パートナーの皆様が当社の実績を評価してくださっている証です。短期的には中国でのポートフォリオ再編に伴う課題に直面するでしょうが、中国事業への継続的な取り組みにコミットし、当社のファンド運用プラットフォームの成長を目的とした中国における戦略を推進していきます。」


投資テーマと戦略

CLIは、人口動態、変革、デジタル化という3つの長期的なトレンドに則ってテーマ別投資戦略を展開していきます。世界的な高齢化や人々の流動化といった人口動態の変化により、健康寿命や年齢に適した生活への社会的関心が高まることが予想されます。このことは、ロッジング(ホテル、賃貸マンションほか宿泊系施設)事業、ウェルネス事業、およびREIT、そして収益重視の金融商品への需要の高まるなか、CLIの事業にとって大きな好機となる可能性を秘めています。

地政学的およびマクロ経済的な不確実性から生じる変動により、キャピタルコストのリプライシングが必要となることで、CLIの不動産関連クレジット投資等の新たな機会の拡大につながることが期待されます。また、世界的なサプライチェーンの再編により、CLIの好立地の物流およびセルフストレージ資産に対する需要が高まることが予想されます。

デジタル化のトレンドと生成AIの汎用化もまた、データストレージの飛躍的な成長を後押ししています。CLIは、持続可能な運営と成長への取り組みの一環として再生可能エネルギーへのさらなる投資を模索する一方で、27のデータセンターからなるグローバルなプラットフォームを今後もさらに拡大していく強固な基盤を築いています。

ファンド マネジメント人材の拡充

CLIは今後も世界的に優秀な人材を惹きつけ、確保し、育成していく方針です。当社は、フォーカスマーケットであるオーストラリアでの成長を牽引するため、新たなポジションに2名のシニア・リーダーシップ採用を決定したことを発表しました。Angelo ScasserraはCLI オーストラリアの最高経営責任者(CEO)、Rahul Bhararaは最高投資責任者(CIO)に就任します。2名は2025年前半に入社予定です。CLIはまた、オーストラリアにおけるFUMの成長のために、最大10億豪ドル(約8億7,800万シンガポールドル)[7] を投資することも発表しました。2024年9月、CLIはオーストラリア不動産関連クレジッド投資ファンドをクローズしました。同ファンドはCLI初のクレジットファンドで、アジアの投資家から2億6,500万豪ドル(約2億4,000万シンガポールドル)の資金を調達しました。

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キャピタランド・インベストメント・リミテッドについて 

シンガポールに本社を置きシンガポール証券取引所に上場しているキャピタランド・インベストメント・リミテッド (CLI) は、アジアに広範囲な拠点を置く世界的な不動産投資運用会社です。2024年9月30日現在、6つのREIT(上場不動産投資信託およびビジネストラスト)、およびテーマ別および戦略的に投資する一連のプライベート・リアルアセット・ビークルを通じて、AUMベースで約1,340億シンガポールドル、FUMベースで約1,020億シンガポールドルの不動産を運用しています。運用不動産のアセットクラスはリテール、オフィス、ロッジング(ホテル、賃貸マンションほか宿泊系施設)、産業用不動産、物流施設、ビジネスパーク、ウェルネス、データセンターと多岐にわたっています。

CLIは、ファンド、ロッジング、コマーシャルの各事業をグローバルに拡大し、効果的な資本管理を維持することを目指しています。

キャピタランド・グループにおける投資運用事業部門であるCLIは、グループの開発事業部門であるキャピタランド・デベロップメントが持つ開発能力ならびに投資機会へのアクセスを有しています。

また、キャピタランド・グループはサステナビリティをその活動の中核に据えており、CLIはその一員として2050年までにスコープ1および2の二酸化炭素排出量のネット・ゼロを目標に掲げています。

責任ある不動産企業として、長期的な視点に立った経済的価値をステークホルダーに提供するとともに、事業を展開するコミュニティの環境的・社会的福祉に貢献します。

[1] 1米ドル=1.30928シンガポールドルで換算 [2] 条件が満たされることを条件する [3] 2024年6月時点のSCCPのFUMに基づく。配分済みの資本のみを考慮しており、2024年7月に発表されたJapan Hotel REITの取得案件を含む [4] CapitaLand Integrated Commercial TrustによるION Orchardの取得案件を含む [5] CLIおよびCLIのREIT、ビジネストラスト、ファンドが合意した資産価値(100%ベース)または売却対価に基づいて売却した全資産の総売却/譲渡額 [6] 1人民元=0.18400シンガポールドルで換算 [7] 1豪ドル=0.87773シンガポールドルで換算

キャピタランド・インベストメント・リミテッド

(配信元)

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