CO2排出量をクレジットで相殺する「排出権付リース」の取り組みについて

三井住友ファイナンス&リース株式会社のプレスリリース

 3者が取り組みに合意した「排出権付リース」は、リース物件の導入企業が利用用途に応じてクレジットの種類・数量を選択し、SMFL がクレジットを購入し契約に付加して提供するリース商品です。今回、ツルハは地域への貢献を目的に、津別町が創出した森林由来のクレジットを活用し、屯田6条店の店舗設備のCO2排出量の全量をカーボンオフセットします。店舗設備のカーボンオフセットは、ツルハとして初めての取り組みとなり、今後の新規出店や設備更新時においても、同様のリース商品の活用を検討していきます。今回は、排出権付リースに加え、SMFLが提供するSDGsリース『みらい2030®』 ※3(寄付型)の枠組みを活用します。SMFLを通じて、リース契約総額の0.1%を認定NPO法人ウォーターエイドジャパンへ寄付する予定です。

 また、来年度以降、ツルハでは、お客さま向けに、津別町が運営するバイオマス施設の見学会、森林での植樹や枝打ちなどの体験イベントを津別町と共同で企画予定です。

 

 ツルハが運営する「ツルハドラッグ」は、1929年5月に北海道旭川市で創業。地域に愛され、喜ばれる、「日本一のドラッグストアチェーン」を目指して、「お客様の生活に豊かさと余裕を提供する」という理念のもと、北海道・東北を中心に1,433店舗(2024/5時点)を展開。グループでは全国に総店舗数2,653店舗(2024/5時点)を展開しています。事業を通じた地域社会へのさらなる貢献を図るとともに、社会と環境のさまざまな課題に向き合い、ステークホルダーの皆さまとの対話を通じて、SDGs(持続可能な開発目標)の発展に貢献する企業を目指しており、次世代への地球環境を考え、環境保全に積極的に取り組んでいくとともに、清潔な水の普及に対しても積極的に取り組んでいきます。

 津別町は、「愛林のまち津別町」をキャッチコピーに掲げており、町の総面積716.8㎢の86%を森林が占め、積極的に森林由来のクレジット創出に取り組む自然豊かな自治体です。

 町内の森林面積の約90%がSGEC森林認証※4を取得しており、その恵まれた森林資源等から木材加工業13社、造林・素材生産業5社が町の基幹産業を形成し、植林から伐採、加工までを取り扱う事業体を有するため循環型の林業を継続的に取り組んでいきます。

 SMFL は、経営理念・経営方針を示す「SMFL Way」のOur Vision(私たちの目指す姿)の一つとして「SDGs 経営で未来に選ばれる企業」を掲げています。「環境」「次世代」「コミュニティ」「働きがい」の4 つを重点課題に設定し、全社活動としてSDGs に取り組んでいます。これからもSDGs 達成を支援するさまざまなサービスを提供することで、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

【排出権付リース スキーム図】

【SDGsリース スキーム図】

※1 クレジット

省エネルギー設備の導入や再生可能エネルギーの利用によるCO2などの排出削減量、適切な森林管理による

CO2 などの吸収量を「クレジット」として国が認証したもの。国内では「J-クレジット制度」として経済

   産業省や環境省、農林水産省が推進。

※2 排出権

   排出権は、日本の法律上では「算定割当量」と定義されています。ここでは、カーボンクレジットの総称

として「排出権」と記載。

※3 SDGsリース『みらい2030®』

   https://www.smfl.co.jp/service/sdgs_lease/

※4 SGEC森林認証

持続可能に管理された森林から伐採された木材であることを証明する仕組み。

【ツルハドラッグ屯田6条店】

【津別町の町有林】

以上