ブラックストーンが24億豪ドルのAirTrunk買収契約の締結を発表

ブラックストーン・グループ・ジャパン株式会社のプレスリリース

東京 - 2024年9月4日 - ブラックストーンは、ブラックストーン・リアル・エステート・パートナーズ、ブラックストーン・インフラストラクチャー・パートナーズ、ブラックストーン・タクティカル・オポチュニティーズ、ならびに個人投資家向けブラックストーン・プライベート・エクイティ戦略を運用するファンドが、カナダ年金制度投資委員会(CPPIB)とともに、アジア太平洋(APAC)地域の大手データセンター・プラットフォームである AirTrunk の株式を、マッコーリー・アセット・マネジメントおよびパブリック・セクター・ペンション・インベストメント・ボードから、推定企業価値24億豪ドル[1]以上で取得する株式譲渡契約を締結しました。本案件はブラックストーンのAPACにおける最大規模の投資案件です。本取引はオーストラリアの外国投資審査委員会の承認取得を条件としています。

 

AirTrunkはAPAC最大級のデータセンター・プラットフォームを保持し、オーストラリア、日本、マレーシア、香港、シンガポールで幅広く事業を展開しています。供給可能電力は800MWを超え、APAC全域で1GWを超える今後の成長を支える用地を確保しています。

 

ブラックストーンの社長兼最高執行責任者(COO)を務めるジョン・グレイは次のように述べています。「ブラックストーンの世界的なプラットフォームを活用し、確信度の高いテーマに資本を投下していくことは、当社が最も得意としている投資手法です。AirTrunkの取得は、ブラックストーンがデータセンターや電力、関連サービスなどを含むエコシステム全体において、世界有数のデジタル・インフラ投資家を目指すうえで、重要なステップです。」

 

ブラックストーン・インフラ部門のグローバル・ヘッドを務めるショーン・クリムザックとブラックストーンの不動産部門グローバル共同責任者を務めるナディーム・メグジは次のように述べています。「AI革命や経済のデジタル化の拡大により、デジタル・インフラはかつてないほどの需要が生まれています。AirTrunk取得以前のブラックストーンのポートフォリオは、建設中の施設を含む550億米ドルのデータセンターと、700億米ドルを超える開発計画のパイプラインで構成されていました。AirTrunkの優秀な経営陣と協働し、同社の成長をさらに加速させることを楽しみにしています。」

 

AirTrunkの創業者兼CEOのロビン・クーダは次のように述べています。「本案件は、好調なセクターにおける AirTrunkのプラットフォームの強さを示すものであり、当社はクラウドサービスやAI分野の次の段階の成長を捉えるとともに、APAC地域のエネルギー転換に貢献してまいります。ブラックストーン及びカナダ年金制度投資委員会と協働し、同社のスケールや資本、各分野の専門知識、様々な地域市場に広がる貴重なネットワークを活用し、AirTrunkの事業拡大を継続的に進めていけることを楽しみにしています。」

 

米国では今後5年間で、データセンターの新設や稼働のために約1兆米ドルの設備投資が見込まれており、米国外でも同様に1兆米ドルの投資が予想されています。データセンターへの世界有数の投資家として、ブラックストーンはこのトレンドを捉え、世界で最も急成長しているデータセンター企業であるQTSや、Coreweave、Digital Realtyを含む他のデータセンター企業の債権と株式に投資してきました。またブラックストーンは、米国最大の独立系再生可能エネルギー開発企業Invenergyを始めとする電力・ユーティリティ企業への投資など、独自のアプローチで同セクターの電力ニーズへの対応に注力しています。

 

 

ブラックストーンについて

ブラックストーンは世界最大級のオルタナティブ資産運用会社であり、私たちは投資先企業の成長に貢献することで機関投資家及び個人投資家に優れたリターンをもたらすことを目指しています。1兆米ドルを超える運用資産には、不動産、プライベート・エクイティ、インフラ、ライフ・サイエンス、グロース・エクイティ、クレジット、実物資産、セカンダリー・ファンド、ヘッジファンドに焦点を当てた投資ビークルが含まれ、すべてグローバルベースで運用されています。詳細については、https://www.blackstone.com/jp/をご覧ください。LinkedIn、X(Twitter)、Instagramで@blackstoneをフォローしてください。

[1] 既存プロジェクトの設備投資を含む