アスタミューゼ株式会社のプレスリリース
アスタミューゼ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 永井歩)は、“企業価値評価における従業員エンゲージメントデータの活用可能性に関する分析”を、みずほ第一フィナンシャルテクノロジー株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 安原 貴彦)および株式会社リンクアンドモチベーション(本社:東京都中央区、代表:小笹芳央、証券コード:2170)と共同で実施しました。今回3社で分析した内容の一部をレポートとして発表しますのでお知らせします。
不確実性の高い時代において、非財務情報や無形資産から企業価値を分析する必要性が高まりつつあり、人材を「資本」として捉え、その価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげる「人的資本経営」に注目が集まっています。 「人材版伊藤レポート」により、「人的資本経営」に求められる3つの視点・5つの共通要素が整理されましたが、この5つの要素にも含まれ、内閣府から示された「人的資本可視化指針」においても企業価値向上の観点から重要とされる「従業員エンゲージメント」に着目して分析を行いました。 一般的には従業員エンゲージメントデータはインターナルな情報であり、データ取得や企業間の比較分析が難しいとされますが、国内最大の従業員エンゲージメントサービスを展開する株式会社リンクアンドモチベーションの協力のもと、今般共同研究プロジェクトの実現に至ったものです。
本分析の中では、エンゲージメントスコア(ES)と企業の財務指標との相関関係を検証した上で、ESの変化に注目し、その変化が企業の財務指標にどのような影響を及ぼすのか調査しました。また、ESからその構成要素へと掘り下げてROEとの関係を調査することで、エンゲージメントの向上がROEの上昇をもたらす背景について考察しております。特にフォワードルッキングな観点と考えられる、「事業の成長性や将来性」と「戦略目標への納得感」に注目して分析を行いました。そして、エンゲージメントの変化に遅れて伴う財務指標の変化について分析することで、「ROEがエンゲージメントに影響を与える」という逆説的な可能性についても否定する示唆が得られたものになります。
タイトル
企業価値評価における従業員エンゲージメントデータの活用可能性に関する分析
レポート構成
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導入
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従業員エンゲージメントデータ
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分析
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エンゲージメントスコアと自己資本利益率の関係
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エンゲージメントスコアを構成する個別項目への深堀り
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「事業の成長性や将来性」に注目した分析
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「戦略目標への納得感」に注目した分析
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因果関係に関する考察
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まとめ
分析プロジェクトメンバー
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アスタミューゼ株式会社:投資運用支援事業本部
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本部長:石川 洵哉
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データアナリスト:花岡 勇佑
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みずほ第一フィナンシャルテクノロジー株式会社:ソリューション開発グループ 投資技術開発部
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執行役員 部長:日尾 泰子 氏
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シニアフィナンシャルエンジニア:角田 慶吾 氏
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フィナンシャルエンジニア:Jinyoung Son氏
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フィナンシャルエンジニア:木村 達哉 氏
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株式会社リンクアンドモチベーション:モチベーションエンジニアリング研究所
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所長:大島 崇 氏
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上席研究員:林 幸弘 氏
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次席研究員:花岡 健太 氏
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掲載URL
https://hs.astamuse.co.jp/hubfs/dlreport/240826_dlreport_engagement.pdf
アスタミューゼとリンクアンドモチベーション社の業務提携について
アスタミューゼ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 永井歩)と、株式会社リンクアンドモチベーション(本社:東京都中央区、代表:小笹芳央、証券コード:2170)は、事業提携に係る基本合意を締結しております。
https://www.astamuse.co.jp/news/2022/1122/
アスタミューゼについて
世界193ヵ国、39言語、7億件を超える世界最大級の無形資産可視化データベースを構築し、独自に定義した136の“成長領域”とSDGsに対応した人類が解決すべき105の“社会課題”に分類・分析。領域・企業・人の観点から高解像度な予測を機械的に導出するアルゴリズムを開発している。事業会社、金融機関/投資家、公的機関に対し、データを活用したコンサルティング、オルタナティブデータやスコアリングの販売、インパクト評価、技術分析、未来予測、企業価値可視化などのサービスを提供している。社内専門家チームを有し、サステナビリティや脱炭素、先端技術に関するプロジェクトを多数手がける。
本件に対する問い合わせ
アスタミューゼ株式会社 広報担当 E-Mail: press@astamuse.co.jp