株式会社MPowerのプレスリリース
中小企業の後継者不足は、多くの先進国において雇用や地域経済を危機にさらす深刻な社会経済上の課題となっています。特に日本と米国では、中小企業の親族内承継が激減している一方で、第三者への売却は依然として困難です。その結果、売り手と買い手の間の需給バランスが崩れ、オーナー経営者は定年を過ぎても働かざるを得ず、時には廃業に陥ることもあります。
2019年に創業したTeamsharesは「従業員承継実現モデル」によって中小企業の未来を守ることをミッションに、自社株を保有する「従業員株主」からなる「従業員保有企業」10,000社のネットワークを構築し、従業員の手に100億米ドル相当の株式資産を創出することを目指しています。具体的には、引退予定のオーナーから中小企業を買収し、約20年かけて従業員の持株比率を80％に移行させることで、企業の財務健全性を高めるとともに転売のリスクから解放し、引退するオーナー、従業員株主、事業、そして地域社会の利益に貢献していきます。
同社はこれまでに米国で31州42業種にわたる90社以上の中小企業を傘下に加え、2,600人以上の従業員株主を生み出してきました。今年中には日本における初めての買収および従業員保有企業への移行を行う予定です。
MPowerはこのたび、市場をリードするスタートアップの中核戦略にESGの視点を取り入れるというビジョンのもと、Teamsharesにグロースエクイティ投資を行いました。Teamsharesは、中小企業オーナー、従業員、地域コミュニティ、そしてTeamshares株主にとって有益な、まさに「三方よし」のビジネスモデルであり、三菱UFJイノベーション・パートナーズと野村ホールディングスとともに同社の日本進出を支援し、事業展開のカタリストとなれることをうれしく思います。
■ Teamshares共同創業者 兼 グループCTO 兼 日本代表 椎葉・ケビン・力雄氏のコメント
このたびはMPowerにご支援いただけたことに大変感謝しています。「従業員承継実現モデル」を日本で展開していく中で、有力な機関投資家の皆様との関係を構築することは、当社の活動を加速させ、またローカルなステークホルダーからの信頼にもつながると信じています。Teamsharesのビジネスモデルを日本社会の特性やニーズに合わせてご提供できるよう、誠心誠意取り組んでまいります。
■ Teamshares概要
Teamsharesは、独自のソフトウェアや教育プログラム、金融商品によって推進される中小企業向け「従業員承継実現モデル」を提供しています。同社のミッションは「従業員承継実現モデル」によって中小企業の未来を守り、従業員の手に100億ドル相当の新たな株式資産を創出することです。引退予定のオーナーから中小企業を買収し、約20年かけて従業員の持株比率を80％に引き上げるとともに、新たな経営人材の派遣、および金融教育や株式管理ソフトウェアその他独自システム・商品の提供を行っています。2019年の創業以来、米国において90社以上の中小企業を買収し、2,600人以上の従業員株主をネットワーク内に擁しており、現在北米と日本に125名の社員が在籍しています。
Teamshares HP：https://teamshares.com/（本社）https://www.teamshares.co.jp/（日本法人）
■ MPower Partners Fund概要
MPower Partners Fundは、ESG重視型のグローバル・ベンチャー・キャピタル・ファンドです。スタートアップがESG（Environment、Social、Governance）の視点を戦略に取り入れることで持続的な成長と社会・環境への好影響が生まれるという信念のもと、テクノロジーで社会的課題の解決に挑む大胆でグローバルな起業家を支援します。創業者をはじめとするチームには豊富な経験と専門知識を有するメンバーが揃っており、日本のベンチャー生態系がよりグローバルかつ多様になり、多くのイノベーションを生み出せるよう働きかけていきます。
ファンドHP：https://www.mpower-partners.com
本件に対する問い合わせ先：info@mpower-partners.com
＊本プレスリリースは、適格機関投資家及びファンドの投資先候補となる企業の皆様への情報提供を目的として作成したものであり、金融商品取引法に基づく開示資料ではなく、また、本ファンドへの買付けの申込みを勧誘・推奨するものではありません。