ライフネット社に対する投資方針に関して

ありあけキャピタル株式会社のプレスリリース

 ありあけキャピタル株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役 田中克典)は、2024年6月25日に、ライフネット生命保険株式会社(以下ライフネット社)に関して、5.04%保有の大量保有報告書を提出したことをご報告させていただきます。

 当社では、「同じ船にのる」をコンセプトに、金融セクターに対してエンゲージメント戦略に基づく投資を行っています。既に、株式会社千葉興業銀行、スルガ銀行株式会社に関しては、大量保有報告書の提出を通じて公表しており、株式会社北國フィナンシャルホールディングスとは、2022年に中長期経営戦略策定に関する助言契約の締結といったエンゲージメントを公表しております。

 今回当社が投資を行った理由は、金融サービスのオンライン化が進む中でのライフネット社の成長ポテンシャルの大きさと、ライフネット社経営陣の企業価値向上にむけた取り組みを評価した上で、当社とのエンゲージメントによる更なる企業価値向上を期待したものです。

 当社では、マスリテールの金融サービスに関しては、今後オンライン化が更に進展すると考えています。既にオンライン化が大きく進んでいる証券業界に続き、「金利のある世界」における銀行業界も預金を含む広範なサービスを展開するデジタルバンクの躍進を予想しています。そして、従来は対面チャネルが強い競争力を誇ってきた生命保険業界においても、オンライン金融経済圏の拡大の中でオンライン化は進むと考えており、ライフネット社の戦略的位置づけの重要性は高まると考えています。

 当社の投資スタンスは、変革の意思のある経営陣をサポートすることにより企業価値向上を実現するというものです。その点において、ライフネット社経営陣は、IFRS導入に象徴されるように、企業価値向上にむけての資本市場との対話を積極的に行っている企業と言えます。当社では、ライフネット社が2024年5月に公表した2028年度を最終年度とする中期計画において、事業戦略としてパートナー企業の経済圏を重視した戦略をとっていること、財務目標として3,000円以上の株価目標を具体的に掲げる点などを評価しています。

 その上で、当社がこれまで投資先との間で育んできた「同じ船にのる」エンゲージメントが、ライフネット社の更なる企業価値向上につながることを期待し、既に経営陣との面談を実施しております。