ファースト・イーグル、「アニマル・スピリット」の復活が日本の優良株への投資機会を創出しているとの見解を示す

日本で30年以上の投資実績を有するファースト・イーグルは、経済回復と企業統治改革が進む日本への投資に新たな自信

First Eagle Investmentsのプレスリリース

香港/シンガポール/日本、2024年6月6日 — ニューヨークに本社を置き、約 1380 億ドル※の資産を運用する非上場の独立系投資運用会社ファースト・イーグル・インベストメンツ(以下、「ファースト・イーグル」)は、日本で確かな復活を遂げた「アニマル・スピリット」が日本経済を後押しし、幅広い日本の優良企業への株式投資を下支えしていると考えます。また、日本で自社株買いや増配、社外取締役の採用といった動きが広がるなど、国内のコーポレート・ガバナンスが大幅に改善している現状は、現在の循環的な追い風が一段落した後も、長期的に株価の構造的な支えとなる可能性があることを示唆しています。しかし、そのような環境においても、銘柄を見極めることが重要であることに変わりはありません。

ファースト・イーグル グローバル・バリュー・チームの共同責任者でポートフォリオ・マネージャーを務めるマシュー・マクレナンは、当社が東京で開催したメディア懇親会で、「緩和的な財政・金融政策がようやく奏功し、日本はついに数十年に及ぶ停滞から脱したとみられ、日本への投資経験が豊富な運用会社に魅力的な機会がもたらされています」と述べました。また、「日本の株式市場では株価が過去18カ月で大きく上昇しましたが、東証株価指数(TOPIX)はドルベースでは1989年のピークを依然下回っており、米国株よりも割安で取引されています。また、最近の株価指数のパフォーマンスは主に大型株が牽引していることから、引き続き幅広い優良銘柄を安値で取得することが可能です」と話し、日本株への期待を示しました。

ポートフォリオ・マネージャーのクリスチャン・ヘックは講演で、「コーポレート・ガバナンスにおけるベスト・プラクティスの改善が株主価値の向上につながっていることを背景に、日本株の循環変動に対するレジリエンスが向上し、当社の日本株に対する長期的かつ前向きな見解が裏付けられるものと考えます」と話し、同じくポートフォリオ・マネージャーのアラン・バーが、その具体例として、「例えば製氷機や高級自転車部品、電子部品等のセクターにおける上位企業の多くが、潤沢なキャッシュ・ポジションを生かして各市場で自社株買いを行っていることが注目すべき点として挙げられます」と述べました。

良好なマクロ経済環境のモメンタムよって、日銀は、マイナス金利政策やイールドカーブ・コントロールの廃止を始めとする長年の超金融緩和政策に終止符を打ち、より持続可能な政策決定への道を歩み始めました。とはいえ、政策は引き続き極めて緩和的であることから、追加的な利上げや日銀のバランスシートの縮小など、まだやるべきことは依然として残っています。また、移転支出の改革を通じて財政赤字を抑制し、消費税を段階的に引き上げ、労働参加率を上げるなどの財政措置を講じる必要もあります。さらに、高いスキルを持つ外国人の受け入れ拡大、M&A活動へのインセンティブの提供、労働市場の規制緩和など、生産性向上に的を絞った取り組みも日本経済の成長を促進するでしょう。

グローバル・バリュー・チームは日本に対して前向きなスタンスを維持する一方で、その見通しが複雑であることも理解しています。世界の金融市場ではリスク回避の動きが少なく、もしも米国がソフトランディングに失敗したり、各国のソブリン債に対する懸念が世界中の国債価格の再評価につながったり、あるいは軍事衝突が他国を巻き込んだ紛争に発展するといった事態が生じた場合に、金融市場の反応は即時かつ重大なものになりかねません。

こうしたリスクがある中でも、当社は、優良でありながら株価が魅力的な多くの日本企業へのエクスポージャーを通じてグローバルなポートフォリオの分散を目指す投資家にとって、日本が今後も魅力的な投資先である続けると確信しています。

ファースト・イーグル・インベストメンツについて

ニューヨークに本社を置くファースト・イーグル・インベストメンツは、約1380億ドル※(2024年3月31日現在)の資産を運用する非上場の独立系運用会社です。堅実な顧客資産管理に特化した当社は ダウンサイドリスクの軽減を軸に、アクティブ運用、ファンダメンタル投資、およびベンチマークにとらわれない投資に注力しています。1864 年に設立されたファースト・イーグルは、顧客が永久的な資本の減損を回避し、多様な景気循環の波においても魅力的なリターンを確保できるよう、支援する活動を行っています。当社の運用ケイパビリティには、株式、債券、オルタナティブクレジット、マルチアセット戦略が含まれます。詳細は www.firsteagle.com をご覧ください。

※運用資産総額は、①ファースト・イーグル・インベストメント・マネジメント・エルエルシー、②その投資顧問子会社であるファースト・イーグル・セパレート・アカウント・マネジメント・エルエルシー、ファースト・イーグル・オルタナティブ・クレジット(FEAC)、およびネーピア・パーク・グローバル・キャピタル(ネーピア・パーク)、③ネーピア・パークの関連投資顧問会社であるレガッタ・ローン・マネジメント・エルエルシーの合計資産額です。運用資産総額には、FEAC からの受託資本金およびその他の無担保資本金 17億ドルと、ネーピア・パークからの受託資本金およびその他の無担保資本金 18 億ドルが含まれます。

記載されている意見は必ずしも当社の見解を代表するものではなく、市況その他の条件により変更になる場合があります。これらの資料は情報提供のみを目的としたものであり、内容に含まれる意見は、将来の事象の予測、将来の結果の保証、または投資助言を意図するものではありません。本資料に含まれる統計は、信頼できると考えられる情報源から入手したものではありますが、その情報の正確性を保証するものではありません。本資料に記載されている見解は、本資料の発行日以降、予告なく変更される可能性があります。提供されている情報は、いかなる証券についても、売買の推奨や募集、あるいは売買の勧誘として解釈されるものではありません。本資料に記載されている情報は、会計、法律、税務に関する助言を提供するものではなく、またそのような助言として依拠すべきではありません。

リスク開示:全ての投資には元本割れのリスクが内在します。

不安定な市況、経済環境、政情、および為替相場の変動など、外国証券への投資にはリスクが伴います。

バリュー株投資には主に、株価が予想価格を下回る、または価値が目減りするリスクがあります。カテゴリーとしての「バリュー」投資、またはバリュー投資に関連する業界やセクター全体で、より「グロース」志向の投資と比較した場合に、投資家からの評価が下がる可能性があります。

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