CO2排出量をJ-クレジットで相殺する「排出権付リース」のサービス開始

第一弾として神姫観光株式会社との契約締結

三井住友ファイナンス&リース株式会社のプレスリリース

三井住友ファイナンス&リース株式会社(代表取締役社長:橘 正喜、以下「SMFL」)は、住友商事株式会社(代表取締役 社長執行役員 CEO:兵頭 誠之、以下「住友商事」)から購入したJ-クレジット※1をリース契約に付加し、対象物件のリース期間中に見込まれるCO2排出量を相殺する「排出権付リース※2」(以下「本商品」)のサービスを開始したことをお知らせします。
第一弾として、神姫バス株式会社が主催するツアーの専用車両で、神姫バスグループの神姫観光株式会社が運行する観光バスを対象物件としてリース契約を締結しました。

本商品は、リース物件の導入企業が利用用途に応じてJ-クレジットの種類・数量を選択し、SMFLが住友商事から購入したJ-クレジットを付加して提供するリース商品です。リース期間中に見込まれる対象物件のCO2排出量をJ-クレジットで相殺するとともに、SMFLが無効化※3手続きを行います。排出権の知見と取引実績を有する住友商事が排出権サプライヤーとなることでJ-クレジットの安定的な調達が可能になります。

第一弾の契約先である神姫観光株式会社の高級観光バス「YUI PRIMA OLIVIA」は、高付加価値を提供するバスツアー「真結(ゆい)」ブランドで新たにサービスを開始する瀬戸内周遊ツアーの専用車両として導入されます。周遊エリア内の森林から創出された、森林吸収由来J-クレジットによってカーボン・オフセットを実現した車両でツアーを実施することができます。

SMFLは、経営理念・経営方針を示す「SMFL Way」のOur Vision(私たちの目指す姿)の一つとして「SDGs 経営で未来に選ばれる企業」を掲げています。また、「環境」「次世代」「コミュニティ」「働きがい」の4つを重点課題に設定し、全社活動としてSDGsに取り組んでいます。これからもSDGs達成を支援するさまざまなサービスを提供することで、持続可能な社会の実現に貢献していきます。

住友商事は、経営における重要なテーマとして持続可能な社会の実現を掲げています。2050年に事業活動のカーボンニュートラル化を掲げており、次世代エネルギー事業創出を目指す営業組織として、エネルギーイノベーション・イニシアチブを設立しました。2022年4月には、カーボンクレジットの専門組織として、カーボンソリューションチームを設立し、クレジットの創出・販売を通じて、カーボンニュートラル社会の実現に取り組んでいます。

  • スキーム図

  • 排出権付リースの対象となる高級観光バス「YUI PRIMA OLIVIA」

                                                     (提供:神姫バス株式会社)

※1 J-クレジット

国が運用する「J-クレジット制度」により認証した、省エネルギー設備の導入や再生可能エネルギーの利用によるCO2などの排出削減量、適切な森林管理によるCO2などの吸収量をクレジットにしたもの。

※2 排出権

排出権は、本邦法律上では「算定割当量」と定義されています。ここでは、カーボンクレジットの総称として「排出権」と記載しています。

※3 無効化

購入したクレジットが再販売・再使用されることを防ぐために、クレジットを無効にすること。

以 上