セゾン自動車火災保険株式会社のプレスリリース
2024年2月26日
セゾン自動車火災保険株式会社
【前回調査から改善なし】94%が災害への備えに不安!
~赤ちゃん・高齢者・ペット向けの備えも90%以上ができていない~
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――防災に対する意識調査を実施
【調査概要】
*調査時期:2024年2月 *調査方法:インターネット調査
*調査対象:全国の20歳以上の男女1,130人(男性570人、女性560人)
セゾン自動車火災保険株式会社(代表取締役社長:佐藤史朗)は、全国的に自然災害が頻発し、激甚化が見られる昨今、各家庭においてどの程度防災意識を持ち、実際に対策を行っているのか、全国の20歳以上の男女1,130人を対象に「防災に対する意識」について2年ぶりに調査を実施いたしました。
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【主な調査結果】
1.94%が災害への備えに不安があるという結果に!前回調査と変化なし!
各地に甚大な被害をもたらした能登半島地震の翌月に調査を実施したが、必要な備えをしている方の割合は前回調査時(22年8月)と横ばいであり、むしろ「全く備えていない」「あまり備えていない」と答えた人の割合は前回を上回る結果となった。直近の震災により、備えに対する必要性を感じていながらも、実際に行動に移せていない方が多いことがわかる結果となった。
2.災害時、赤ちゃんや高齢者、ペット向けの備えが足りていない家庭が90%以上に!
特別なケアを必要とする赤ちゃんや高齢者、ペット専用の防災用品の備えが不足していることが明らかに。防災への備えとして、女性用品を十分に準備できている人もわずか8%という結果に。特別なケアが必要な家族の防災用品の備えまで手が回っていないことが明らかとなった。
3.95%が冬に被災した場面に備えて、防寒対策グッズの備えができていない!
阪神淡路大震災、東日本大震災、そして直近発生した能登半島地震はいずれも冬季に発生しているが、ほとんどのご家庭で防寒対策グッズの備えが不十分という結果となった。
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質問1 あなたのご家庭では、地震や台風などの災害に対して、必要な備えをしていますか?(n=1,130)
災害に対してどの程度備えられているか質問したところ、「十分備えている」と回答した人は全体の6.5%という結果でした。2年前の調査時も「十分備えている」人は5.9%と、ほぼ横ばいの結果となりました。「わからない」と回答した人を除く、全体の93.5%の人は必要十分な備えができていないというのが実態です。
質問2 質問1で「あまり備えていない」「全く備えていない」と回答した人にお尋ねします。なぜ備えが不十分なのですか?(n=595)
災害に対して「あまり備えていない」または「全く備えていない」と回答した人に理由を聞いたところ、面倒で後回しにしてしまっている人が33.6%と最多に。「備えの必要性を感じない」「最低限の備えでなんとかなる」と回答した人は20%以上にのぼり、1月に大規模震災が発生したにも関わらず、備えの必要性を感じない方が一定存在する結果となりました。
「備えとして何が必要かわからない」方は「SA・PO・PO備蓄リスト」をご活用ください。
質問3 質問2で「面倒で後回しにしてしまっているため」と回答した人にお尋ねします。なぜ面倒に感じますか?(n=200)
「面倒で後回しにしてしまっている」と回答した方にその理由をさらにお聞きしたところ、「賞味期限などによる中身の入れ替えが必要」と回答する人が最多になりました。
質問4 質問1で「十分備えている」と回答した人以外にお尋ねします。今不足しており、今後最優先して準備したい防災用品は何ですか?(n=1,057)
防災用品の準備が不足している人に、今後最優先して準備したい防災用品を尋ねたところ、半数以上の方が飲料、食料を最優先に準備したいという結果になりました。
また8.9%の方が暖房器具を備えたいと回答していますが、直近の能登半島沖地震を踏まえ、防寒対策への意識の高まりが結果に反映されたかもしれません。
質問5 防災用品を揃えるうえで、参考にした情報などはありますか?(n=903)
防災用品を揃えるうえで参考にした情報を尋ねたところ、最も多い回答は「防災に関するネット記事」、次いで2位は「地方自治体のホームページなど」、3位は「防災アプリ」となりました。スマホを活用して防災情報を収集している方が多いことが推察できる結果となりました。当社のアプリでもSA・PO・PO防災コンテンツをご利用いただけますので、ぜひご活用ください。
質問6 3歳以下のお子さまや高齢の同居人用に必要なもの(おむつ、ミルク、離乳食、めがね・老眼鏡、持病の薬等)を防災用品として準備できていますか?(n=639)
赤ちゃんや高齢者等の特別なケアを必要とするご家族向けの備えが十分準備できている方は僅か6.6%となり、多くのご家庭で備えが不足していることが明らかになりました。
質問7 女性の同居人用に必要なもの(生理用品や化粧品等)を防災用品として準備できていますか? (n=1,010)
女性用の防災用品を十分準備できている方も僅か8%でした。防災の備えとしては水や食料の準備を優先する方が多いと思われますが、ご家族専用の防災用品の備えまで手が回っていない結果となりました。
質問8 ペット用に必要なもの(ペットフード、ペットシーツ、首輪、リード等)を防災用品として準備できていますか?最もあてはまるものをお選びください。(n=486)
災害時のペット用品の準備について十分に準備できている人は僅か9.7%でした。日本国内において犬や猫などのペットを飼っているご家庭は3割以上にのぼり、ペットは家族の一員であるという意識が浸透されつつありますが、十分に備えられている人は非常に少ない結果となりました。
質問9 防災グッズの準備で最も困っていることはなんですか?最もあてはまるものをお選びください。(n=826)
防災グッズの準備で困っていることの1位は「賞味期限の管理」、2位「保管場所」、3位「何を準備すればいいかわからない」という結果になりました。
質問10 あなたのご家庭では、防災セットにどの程度の金額をかけていますか?(n=776)
前回の調査同様、防災セットにいくらお金をかけているか尋ねたところ、1万円未満と答えた方が最多となりました。3万円以上の防災セットを備えている人には20代~30代の方が多く見られました。
年代別内訳
質問11 3万円以上と回答した方にお尋ねします。防災セットの中で、どの防災用品が一番高額でしたか?(n=55)
高額な防災グッズの1位は「ポータブル電源」、次いで2位は「発電機」、3位は「防災ラジオ」となりました。災害時にはライフラインが寸断されることも想定されますが、停電時に活躍しそうなグッズが上位を占める結果となりました。
質問12 冬に被災した場面に備えて、防寒対策グッズの備えは十分ですか?(n=903)
阪神淡路大震災、東日本大震災、そして今回の能登半島地震はともに冬季に発生している震災ですが、多くの家庭で防寒対策グッズの備えが不十分という結果となりました。一方、備えをしている人の多くはカイロや毛布、断熱シートといった防寒用品を備えていることがわかりました。また、地域別にみると十分に備えていると答えた割合が一番多いのは東北で18.8%、逆に一番割合が少なかったのは北海道の2.9%という意外な結果になりました。
地域別内訳
質問13 質問12で「十分に備えている」、「ある程度備えている」、「あまり揃えていない」と回答した人にお尋ねします。何を準備しますか?(n=673)
【調査結果まとめ】
前回の調査時と同様に、多くの方が何らかの防災対策を行っているものの、十分な備えが出来ていないという結果となりました。また、幼児や高齢者等の特別なケアが必要なご家族や、女性、ペット向けの防災用品の備えが盲点となっているご家庭が多いことがわかりました。今回の調査をきっかけに、改めて災害に対する備えを見直す機会としてみてはいかがでしょうか。
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SOMPOリスクマネジメント株式会社
BCMコンサルティング部 主任コンサルタント 花田 学のコメント
2024年1月1日、能登半島で大地震が発生したことは記憶に新しいことと思います。地震国・日本ではどこでも地震が発生する可能性があり、皆様の住んでいる地域も例外ではありません。「日本という国にいる以上、どこに住んでいても地震からは逃れられない」と考えるべきでしょう。また、毎年2件くらいのペースで、激甚災害法で指定されるような大きな豪雨被害が、日本のどこかで発生しています。
さて、あなたの住む地域で、これらの大災害が起きたことを想像してみてください。あなたの家は幸いにも被害がなく、自宅の中にとどまることはできるものとします。しかしながら、電気、水およびガスが止まっていますし、それらがいつ復旧するかわかりません。コンビニやスーパー等の店舗も休業して、日常生活に必要な買い物もできません。その状況下であなたが災害初日の夜を迎えた時、何を必要とするでしょうか。想像してみてください。
災害に対する自宅での備えでは、4割強の方があまり備えをしていない、または全く備えていないと回答しています。また、十分に備えていると回答した方はわずか6%のみという結果でした(質問3)。
備えとしてまず必要なのは、水と食料、そしてトイレです。自治体等からの支援物資配付(公助)が本格化するまでの3日間分、できれば1週間分は自助として非常食等を備えておくべきとされています。体の大きさや年齢にもよりますが、大人1人当たりに必要な1日の摂取カロリー量は1,600~1,800キロカロリー、水は3リットル、また簡易型トイレが5個/日となります。水の用途は飲むだけに限らず、物を洗う等幅が広いので多めに用意しても良いでしょう。具体的な自宅での備えは、政府ホームページ等(※1,2)ホームページをご覧ください。
なぜ備えが「不十分」なのかという問いに対し、賞味期限などによる中身の入れ替えが必要という回答が多く見られました(質問4)。
水、缶詰など保存期間の長い飲食物を多めに買い置きし、消費した分を買い足すことで、常に一定量を備蓄する方法をローリングストックと言いますが、その方法で無理なく管理することをお薦めします。
防災用品を備える上で、何を参考にしたかという質問に対しては、インターネット情報が上位を占めました(質問6)。上記非常食も含め、必要な備えはこれらネット情報を活用して検討してみてください。そして、実はこのインターネットは「被災時」にも活用が期待できます。災害で通信状況が悪くなった場合、通話や映像などは使えなくなるかもしれませんが、防災情報などの記事を提供するサイトやアプリ、テキストを送るメッセージアプリ程度ならば、携帯電話会社の通信施設の多くが一斉に大きな被害を受けてしまうようなことがない限りは、災害時にも機能することが予想されます。ただし、スマートフォン等を停電時にも活用できるよう、充電用バッテリーを準備しておくことが望ましいです。
「自分は大丈夫だろう」という正常性バイアスに流されることなく、災害はいつか自分の身にも必ずやってくるものと認識して、ご自身と家族を守るための備えを考えてみてください。
※1:首相官邸
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/bousai/sonae.html
※2:経済産業省、一般社団法人トイレ協会、災害・仮説トイレ研究会
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/mono/jyutaku/toirebitiku.pdf
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【セゾン自動車火災保険からのお知らせ】
セゾン自動車火災では、ポータルサイト『SA・PO・PO』において、スマートフォン一つで「気軽に」災害への備えを始めることができ、万が一の災害発生時から被災後まで役立つ情報や「便利な」サービスを幅広くラインアップした「防災サービス」を提供しています。
『SA・PO・PO』の「防災サービス」では、本リリースに添付しております、家族構成に応じた必要な備蓄リストを作成することができ、さらに、防災用品を購入できる通販サイトもご紹介しています。必要な備えを確認したい方や、手軽に備えたいという方は、ぜひ『SA・PO・PO』の「防災サービス」を活用してみてください。
<『SA・PO・PO』防災サービス紹介サイト>
https://www.ins-saison.co.jp/ldp/benefits/2023/bosai/
以上