春節消費が回復、中国のインバウンド・アウトバウンド旅行ともに活発化

アントグループ決済データ調査

Ant Group CO., Ltd.のプレスリリース

アントグループは本日、2024年春節期間中の旅行消費に関するトレンドを発表しました。データによると、インバウンド・アウトバウンド旅行分野において、消費支出が力強く回復していることが示されました。日本は、Alipayでの決済額が中国人観光客にとって最も大きい渡航先の一つで、Alipay+が連携する海外Eウォレットユーザーにとっても、最も人気な渡航先の一つです。
  • 日本は、Alipayでの決済額が中国人観光客にとって最も大きい渡航先の一つ

  • 日本は、Alipay+が連携する海外Eウォレットユーザーにとって、最も人気な渡航先の一つ

  • 日本は、東南アジア、フランス、オーストラリアなどとともに、中国人旅行者にとって最も人気な渡航先

アントグループが運営するクロスボーダーモバイル決済デジタルプラットフォームAlipay+(アリペイプラス)は、約70カ国、8,800万以上の店舗で利用可能です。中国人旅行客は、慣れ親しんだAlipay(アリペイ)で、海外旅行中の買い物や飲食、エンターテインメントなど、さまざまな支払いをスムーズに行えます。Alipayを使用することで、両替や現金を持ち歩く必要がなく、アプリ内ですぐに税金還付手続きが可能なほか、高い透明性と競争力のある為替レートを提供しています。

シンガポールの裕華百貨店、AlipayやAlipay+の提携Eウォレットのロゴを出し、インバウンド客の取り込みを狙う

今回の春節は、中国政府による新型コロナウイルス感染症対策の規制緩和後、初めて迎える春節となりました。アントグループは、昨年12月から外国人観光客の呼び込みに向けたAlipay+での大型キャンペーンを実施しており、春節休暇中の2月9日から12日には、その成果が顕著に現れ、Alipayユーザーによる海外での決済回数は2019年同期比で7%増加し、決済額は同期の82%まで回復、2023年同期比では2.4倍という成長を記録しました。

中国人の旅行熱はアジアにとどまらず、ヨーロッパ、オーストラリア、ニュージーランド、中東、北米地域への旅行支出も増加傾向にあります。香港、マカオに加え、日本、タイ、マレーシア、シンガポール、韓国、フランス、オーストラリア、カナダは、中国人観光客によるAlipayでの決済額が最も多い旅先となっています。東南アジア3カ国のタイ、マレーシア、シンガポールのAlipayでの決済額は、2019年比で7.5%増加し、2023年比では580%増加しました。決済額はタイが首位を牽引し、増加幅はマレーシアが最大です。

また、旅行先の広がりだけでなく、中国人観光客は従来の買い物や主要観光地巡りから、その場所でしかできないユニークなローカル体験へと関心を移しています。春節休暇中、中国の観光客は2019年同期比で飲食に70%以上多く支出し、都市部の人気スポットから知られざる地方の観光地まであらゆる場所を訪問しています。

旅先での近距離移動は、ローカル体験の人気上昇とともに急速に増加しています。Alipayは、鉄道、タクシー、ライドシェア、レンタカー、バス、地下鉄、スクーターシェアなど、さまざまな交通機関と提携しており、ユーザーは馴染みのアプリから簡単に予約することができます。Alipayを使用する旅行者は、公共交通機関をより多く利用する傾向があると考えられるため、2019年比で移動費用が約60%減少しています。公共交通機関の利用促進は、炭素排出量の削減にも貢献しています。Alipayは、旅行客による収益の一部を地元の中小企業に還元することで、地域経済の活性化に寄与しています。

春節は中国だけでなく、アジア圏全体で広く祝われる主要な節日です。2023年には、Alipay+が新たなEウォレットとの提携を強化し、世界的な旅行需要も相まって、Alipay+の提携Eウォレットによる越境決済額は前年比で252%も増加し、1日の平均決済回数は304%増という著しい成長を遂げました。Alipay+の提携するEウォレットユーザーにとって最も人気のある5つの旅先は、日本1、韓国、マカオ、タイ、シンガポールです(中国本土を除く)。

訪中観光客の決済需要に対応し、海外のEウォレットおよび海外カード対応のAlipayアカウントは、中国本土で大成長を遂げています。2023年9月以降、Alipay+はアジアの主要な10のEウォレットと支払いアプリに対応し、8,000万以上の加盟店でローミングユーザーに対応しています。Visa、Mastercard、JCB、Discover、Diners Club Internationalなどの海外クレジットカードやデビットカードも旅行者の需要を見据え、Alipayとの提携を拡大しています。今年の春節期間に中国本土へ旅行をした観光客の決済額2は、2023年同期比で500%以上増加しました。レストラン、観光名所、公共交通機関でのAlipayの利用が最多です。

訪中旅行者、Alipayで簡単に決済

アントグループのシニアバイスプレジデント兼Alipay+責任者のダグラス・フィーギンは、下記のように述べています。

「モバイル決済は、年齢や収入に関わらず多くの人に利用され、特にアジアを中心に世界中で越境決済を促進しています。2024年には、主要な決済企業や国の観光機関、加盟店との提携を拡大し、さらなる成長を期待しています。」

  1. 日本では、Alipay+を通じて、下記の16海外Eウォレットが使用可能。(順不同)

    Alipay(中国)、AlipayHK(香港)、GCash(フィリピン)、HelloMoney(フィリピン)TrueMoney(タイ)、Touch ‘n Go Eウォレット(マレーシア)、MyPB by Public Bank(マレーシア)、Kakao Pay(韓国)、Toss Pay(韓国)、NAVER Pay(韓国)、MPay(マカオ)、OCBC Digital(シンガポール)、Changi Pay(シンガポール)、EZ-link(シンガポール)、Hipay(モンゴル)、Tinaba(イタリア)

  2. 中国本土の加盟店ネットワークにて、海外カード対応のAlipayアカウント所有者の決済額をもとに算出。

■Alipay(アリペイ)について

デジタル時代において、Alipayは信頼と利便性を基盤に、決済ツールから企業と消費者をつなぐオープンプラットフォームへと進化を遂げました。Alipayは、あらゆる業界の加盟店が、安心かつ快適な決済体験を提供することを可能にしています。また、Alipayのミニアプリやライフスタイルアカウントなどのツールを通じて、パートナー企業は中国の消費者とつながり、多様なデジタルサービスを提供することができます。Alipayは、8000万以上の企業と10億人を超える消費者をつなぐ架け橋として、デジタル社会の発展を牽引しています。

■Alipay+(アリペイプラス)について

Alipay+は、アントグループが提供する越境デジタル決済および包括的なマーケティングソリューションです。消費者は、海外旅行中でも普段から使い慣れた決済方法を使用してシームレスに支払いを行い、様々な特典を受け取ることができます。さらに、中小企業はAlipay+のデジタルツールを活用し、運営効率を向上させることで、オムニチャネルでの成長を実現することができます。