新NISAの利用意向:66.2%が「利用予定あり」 過半数はつみたて投資枠と成長投資枠を「併用する予定」と回答、制度改正が好意的に受け止められたか(オリコン顧客満足度®調査 新NISA利用意向データ)

「利用予定あり」 旧NISA利用者の70%以上に対し、未利用者は33.5%に留まる 口座開設先は92.2%が「証券会社」と回答、「銀行」はわずか

オリコン株式会社のプレスリリース

実際のサービス利用者を対象に第三者の立場で顧客満足度調査を実施する株式会社oricon ME(本社:東京都港区 代表取締役社長:小池 恒 略称:オリコン)は、『ネット証券』についての満足度調査を実施し、その結果を「オリコン顧客満足度®」公式サイト内( https://life.oricon.co.jp/ )にて発表いたしました。
本調査では、ネット証券利用者5,013人に対し、2024年1月より始まる新NISAの利用意向を聴取しました。

《TOPICS》

  • 新NISAの利用意向:66.2%が「利用する予定がある」、「知らない・わからない」も16.1%

    ■利用意向のある人のうち、

    ・投資枠別の利用意向:過半数がつみたて投資枠と成長投資枠を「併用する予定」

    ・年代別の利用意向:年代を問わず約半数が「併用する予定」と回答するも、20~40代では20%以上が「つみたて投資枠のみ」、60代以上では46.0%が「成長投資枠のみ」と投資傾向に違いあり

  • 旧NISA利用状況と新NISA利用意向:「利用する予定がある」 旧NISA利用者の75.0%以上に対し、未利用者は33.5%に留まる

  • 新NISA利用予定者の92.2%が「証券会社」で口座開設すると回答、「銀行」はわずか

NISA(ニーサ・Nippon Individual Savings Account)とは・・・

〈旧NISA〉 一般NISAとつみたてNISAの併用は不可

■一般NISA(2014年創設)…

年間投資枠が120万円で、上場株式や投資信託などを投資対象とした非課税制度

■つみたてNISA(2018年創設)…

年間投資枠が40万円で、長期の積立・分散投資に適した投資信託を投資対象とした非課税制度

〈新NISA(2024年導入)〉 つみたて投資枠と成長投資枠の併用が可能

■成長投資枠…

年間投資枠が240万円で、上場株式や投資信託などを投資対象とした非課税制度

■つみたて投資枠…

年間投資枠が120万円で、長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託を投資対象とした非課税制度

参照)『金融庁 NISA特設ウェブサイト 新しいNISA』

https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/nisa2024/index.html

  • 新NISA利用意向:66.2%が「利用する予定がある」、「知らない・わからない」も16.1%
    そのうちの過半数が「併用する予定」と回答

インターネット経由で投資商品(国内株式、外国株式、投資信託、債券、先物・オプション)を運用する、過去1年に年1回以上取引をした5,013人を調査対象者とし、2024年1月より始まる新NISAの利用意向と2023年以前の一般NISA、つみたてNISAの口座開設状況を聴取しました。

新NISAの利用意向を聞いたところ、「利用する予定がある」66.2%、「利用する予定はない」17.6%、「新NISAを知らない・わからない」16.1%と回答しました。                                  
「利用する予定がある」と回答した3,321人に、つみたて投資枠と成長投資枠のどの枠を利用する予定か聞いたところ、31.6%が「成長投資枠のみ」、14.9%が「つみたて投資枠のみ」、53.5%が「併用する」と回答しました。

  • 年代を問わず約半数が「併用する予定」と回答するも、
    20~40代では20.0%以上が「つみたて投資枠のみ」、60代以上では46.0%が「成長投資枠のみ」

年代別に利用枠についての意向をみると、20~50代では過半数、60代以上でも40%以上が「併用する」と回答し、これは「つみたて投資枠」と「成長投資枠」を併用可能とした新NISAの制度改正が、好意的に受け止められた結果と考えられます。                                 
一方、併用しない人の比率は年代別で傾向が見られ、20~40代は20.0%以上が「つみたて投資枠のみ」、60代以上は46.0%が「成長投資枠のみ」を利用予定と回答しました。これは、リスクを抑えつつ長期的な資産形成を重視する若年層の投資姿勢と、より積極的な資産増加を目指す高齢層の投資傾向の違いが表れているものと考えられます。

  • 旧NISA利用者の70%以上が「利用する予定がある」に対し、未利用者は33.5%に留まる

ネット証券利用者5,013人のうち、旧NISAの「つみたてNISA」の口座を開設している人は18.8%、「一般NISA」は58.0%、いずれの口座もない人は23.1%となりました。

旧NISAの口座開設状況ごとに、新NISAの利用意向をみると、いずれかの口座をもつ人の70%以上が新NISAも利用する意向を示しているのに対し、いずれの口座も持たない人の利用意向は33.5%に留まりました。
また、利用意向のある人に対し、どの枠を利用する予定かを尋ねたところ、「どちらも併用して利用する予定」との回答が最多で、その後の傾向として、一般NISA口座をもつ人は「成長投資枠のみ」、つみたてNISA口座をもつ人は「つみたて投資枠のみ」との回答がつづきました。

  • 新NISA利用予定者の92.2%が「証券会社」で口座開設すると回答、「銀行」はわずか

 ネット証券利用者で新NISAを利用予定と回答した3,321人に、新NISAをどこの口座で開設する予定か聞いたところ、「証券会社」と回答した人が92.2%となりました。

みずほ銀行、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行、りそな銀行など大手銀行で開設すると回答した人はそれぞれ1%未満で、すべて合わせても4.4%でした。保険会社や信用組合、農協、労働金庫を含むその他は3.5%となりました。

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《調査概要》 2024年 オリコン顧客満足度®調査 ネット証券 利用実態調査

■発表日:2024/01/04 ■調査主体:株式会社oricon ME ■調査方法:インターネット調査

■サンプル数:5,013人 ■調査企業数:28社

■定義:投資商品を取り扱っており、以下いずれかの条件を満たしている証券会社

1)Web経由での投資や取引を中心とするネット証券

2)ネット証券以外の証券会社が提供するWeb取引サービス

3)金融庁の認可を受けているサービス

■調査期間:2023/10/02~2023/10/16

■調査対象者 性別:指定なし 年齢:18~84歳 地域:全国

条件:証券会社で現在投資商品を運用しており、以下すべての条件を満たす人

1)インターネット経由で行っている人

2)過去1年に年1回以上取引をした人

3)主に、国内株式、外国株式、投資信託、債券、先物・オプションのいずれかの投資商品を取引している人

ただし、運用商品数は問わない

■『ネット証券』ランキングURL: https://life.oricon.co.jp/rank_certificate/
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