JARC 沖縄振興開発金融公庫とのエンゲージメントを実施(SDGs債マーケットの質向上に期待)

JARCのプレスリリース

 公益財団法人自動車リサイクル促進センター(所在地:東京都港区、代表理事:細田衛士、以下「JARC」)は、2023年11月27日、サステナビリティボンド*1の発行体である沖縄振興開発金融公庫(以下「沖縄公庫」)とのエンゲージメント(目的を持った対話)*2を行いました(場所:沖縄公庫本店)。
*1 沖縄公庫のサステナビリティボンド https://www.okinawakouko.go.jp/ir_info/sustainability/
*2 エンゲージメントの情景(提供:共同通信)https://youtu.be/vGWRf7uCYnE
 
 当日、沖縄公庫理事の屋比久盛徳氏とJARC業務執行理事(CFO)の大久保英明による対談形式でエンゲージメントが行われました。JARCは、沖縄公庫からサステナビリティボンド発行の目的や資金の使途などについてお話を伺いました。そして、持続可能な社会に貢献するために、ESG投資の発行体と投資家の役割や姿勢などについて意見交換を行いました。
 JARCは、今回のエンゲージメントにより沖縄公庫の沖縄振興を通じたサステナビリティの考え方に触れ、また多くの気づきを得ることができました。これからも、これまで以上にエンゲージメントに取り組み、発行体との共創関係を築いてまいります。

(左) 大久保理事 と(右) 屋比久理事 との対談の様子
 
<JARCのESG投資方針>
 JARCは、2000年に設立されて以来、資源の有効利用及び環境保全に寄与すべく、自動車のリサイクル及び適正処理の促進に関する事業等を実施しています。2018年からは、更に持続可能な社会の実現に貢献するために、自動車ユーザーから預託されたリサイクル料金の管理運用を実施する事業においてESG投資を開始しました。*3 2023年10月末時点で、SDGs債の投資残高は281億円となっています。
 また、JARCは、環境保全に関する事業を実施する公益法人として、債券の分野においてもエンゲージメントを拡げることが日本のサステナブルファイナンスにとって重要であると考え、発行体とのエンゲージメントを積極的に推進しています。*4
 
<過去のエンゲージメント一覧>
 
実施年月 発行体 主な対話内容
2022年11月 北九州市 「SDGs 推進に向けた世界のモデル都市」としての取組について
2021年12月 長野県 気候変動がもたらす自然災害の激甚化及びその対策について
2021年 9月 川崎市 川崎市の脱炭素戦略である「かわさきカーボンゼロチャレンジ2050」について
2021年 3月 独立行政法人国際協力機構(JICA) 「開発途上国を中心とした海外における自動車リサイクルのインフラ構築」という国際貢献に向けた事業協働について
2020年11月 東日本高速道路株式会社(NEXCO 東日本) 「切迫する巨大地震・津波や激甚化する気象災害へのリスク軽減」という社会的意義について
2020年 7月 独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT) 運輸部門が占める CO2 の排出量及びその削減努力について 

*3 JARCのESG投資の方針  https://www.jarc.or.jp/automobile/designated-corp/fund/esg/
*4 発行体とのエンゲージメント https://www.jarc.or.jp/automobile/designated-corp/fund/engagement/