サクソバンク『2024年大胆予測』発表 日本のデフレが終焉して賃金と民間設備投資が上昇し、景気が底打ちすると予測

サクソバンク証券株式会社のプレスリリース

サクソバンクでは、毎年12月にアナリストによる翌年の『大胆予測』を発表しており、本日『2024年大胆予測』を発表しました。当予測は、実際に起こる可能性は低いものの、実際に起こった場合には世界市場に多大な影響を及ぼすテーマについて述べたものです。

2024年大胆予測

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2024年の注目は、「日本の経済の急成長、インフレ、賃金の押し上げ」という大胆予測です。当大胆予測によると、日本では長いデフレの時代が終わり、賃金の上昇が戻ってくると予想します。2023年の春闘では賃金が3.6%上昇しましたが、2024年には4%以上上昇する可能性があります。消費税率の引き下げ案という財政的な後押しにより、日本の消費者は貯蓄志向から脱却することでしょう。日本は労働力不足の一方、生産性向上を促す技術普及の枠組みを採用することで、経済変革を推し進めています。世界のサプライチェーンは依然として流動的ですが、フレンドショアリングの傾向が強まっているため、日本にとっては追い風となり、投資が増加します。政府の後押しを受け、多くのテクノロジー企業が2024年に日本に投資することを発表しています。技術コストの削減により、日本政府は債務に対処し、財政緩和を継続することが可能になります。その結果、成長、インフレ、賃金を持続的に押し上げることができるようになるでしょう。

イールドカーブ・コントロール政策が実施されているため、名目金利に上限が設けられている中で、インフレ期待が高まると実質金利は低下し、日本経済は過剰な刺激を受けます。よって、日銀は2024年にイールドカーブ・コントロール政策の終了を迫られることになります。このため、日本の投資家が自国に資金を戻し、世界の債券市場が暴落します。

『2024年大胆予測』8大テーマ

1. 原油価格150ドルを受け、サウジアラビアがチャンピオンズリーグのフランチャイズを買収

原油価格の高騰に後押しされたサウジアラビアが、UEFAチャンピオンズリーグのフランチャイズ買収に成功した後、ワールド・チャンピオンズリーグを創設して国際舞台で波紋を呼びます。

2. 抗肥満薬が運動不足を招き、世界は深刻な健康危機に

GLP-1抗肥満薬は、世界的にはびこる肥満の問題を解決するものとみなされています。しかし、錠剤を飲むだけという手軽さが、運動不足やジャンクフードの消費量増加を招いてしまいます。2024年にGLP-1抗肥満薬の供給が需要を下回ると、肥満率や肥満関連の健康問題が世界で急増し、結果として世界の生産性が低下します。

3. 米国における資本主義の終焉

米国政府は2024年の選挙期間中、経済状態を維持し社会不安を回避するため、やむを得ず財政支出を大幅に拡大します。長引くインフレ圧力と外国人投資家の資金引き上げにより、米国債の需要は低迷が続き、米国債利回りの急上昇を引き起こす結果となりました。借入コストを正常化しようとする必死の試みの中、米国政府は国債からの収入を非課税にします。

4. 生成AIによるディープフェイクが国家安全保障の危機を招く

生産性向上の手段として期待されている生成AIが、先進国の高官を狙った大胆なAIディープフェイク情報窃取事件を受け、国家安全保障上の脅威となります。政府が新たな規制でAIを取り締まり、ベンチャーキャピタルが業界に背を向ける中、AIへの期待度は急速に低下します。AIが生成したニュースに対して一般市民からの不信感が高まり、政府は新法を制定し、公共のニュースを発信できるのは一部の機関に限られるようになります。

5. 赤字国、貿易条件の交渉に向け「ローマクラブ」を結成

黒字国と赤字国の間で経常収支の乖離が継続・悪化しているのは、通貨管理の結果であり、長期的に持続する性質のものではありません。米国の債務状況が制御不能になったため、新たな世界貿易の取引条件について黒字国と集団で交渉することで、赤字削減のために協力すべく、赤字国6か国が「ローマクラブ」を結成しました。世界の準備通貨が先行き不透明となっている環境や、赤字国で経常収支が持続不能となっている状況では、金、銀、暗号資産が非常に好調になる見込みです。

 

6. ロバート・F・ケネディ・ジュニアが2024年米大統領選に勝利

2024年、米国史上初めて、第3政党の候補者であるロバート・F・ケネディ・ジュニアが大統領選に勝利します。戦争を煽る民主党や企業エリートに反発する同氏のポピュリスト的な公約は、不満を抱いている従来の民主党支持者とトランプ支持者の両方に共感をもって迎えられます。深刻な不平等・不公正の解消、永遠に続く戦争の終結を有権者が求める中、米国の政治の新時代は金権政治からの劇的な転換で始まります。

7. 日本のGDP成長率が「ラッキー7%」となり、日銀がイールドカーブ・コントロールを終了へ

1991年にバブルが崩壊し、長い不況の時代が始まるまで、日本は長年にわたり経済大国の地位を維持していました。以後、企業収益と賃金は停滞し、高齢化社会が労働力不足を招き消費の足を引っ張りました。しかし、デフレが終焉して賃金と民間設備投資が上昇し、生産性が向上して景気が底打ちします。

8. ロビン・フッドとなったEUが富裕税を導入し、高級ブランド株が急落

気候変動の緩和、医療、教育などさまざまな政策目標実現のため、EUはさらなる資金を必要としています。超富裕層が実際に支払っている税金の少なさに国民も気付いていることから、EU委員会は資産の2%に毎年課税する法律を施行します。同法は欧州の高級品業界に衝撃を与え、高級ブランド大手のLVMHは40%も株価が下落します。

サクソバンク(Saxo Bank A/S)について

1992年に設立されたサクソバンク(Saxo Bank A/S)は、オンライントレーディングのリーディングカンパニーとして積極的なIT投資を行い、テクノロジーに注力してきた金融機関です。デンマーク金融監督庁の認可を受け、同国コペンハーゲンに本社を置き、現在ではロンドン、アムステルダム、シンガポール、上海、香港、シドニー、東京、パリ、チューリッヒ、ドバイなど、世界中の金融センターに2,500人以上の従業員がいます。サクソバンクの取引・投資プラットフォームは世界180カ国以上の顧客やパートナーに70,000以上の商品を提供しています。

サクソバンク証券株式会社について

サクソバンク証券株式会社は2006年に設立され、サクソバンク(Saxo Bank A/S)の100%子会社であり、金融庁の認可を受けたオンライン証券会社です。150種類以上の通貨ペアを提供する外国為替証拠金(FX)、9,000銘柄以上を取り扱うCFD、米国・欧州・中国をはじめとする11,000銘柄以上を取り扱う外国株式など多彩な商品を競争力のある取引手数料で提供しています。より詳しい情報はホームページをご覧ください。

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金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第239号、商品先物取引業者

所在地 :〒106-6036 東京都港区六本木一丁目6番1号 泉ガーデンタワー36階

加入団体:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、日本投資者保護基金、日本商品先物取引協会

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