オリコ、インドネシアでクレジットカード事業を展開するHonest Financial Technologies International Private Limitedへの追加出資のお知らせ

オリコのプレスリリース

株式会社オリエントコーポレーション(東京都千代田区、代表取締役社長:飯盛 徹夫、以下「オリコ」)は、シンガポールに本社を構え、インドネシアにおいてクレジットカード事業を展開するスタートアップ企業Honest Financial Technologies International Private Limited(共同創業者Peter Panas、Will Ongkowidjaja、以下:「Honest」)に追加出資することを決定いたしました。

オリコは今年6月に、インドネシアにおいて高いデジタルケイパビリティを活かしクレジットカードの分野で革新的な取り組みを展開しているHonestに対し、第一弾の出資を行いました。その後の継続的な協議を通じ、両社は各々のビジネスにおける幅広い領域においてシナジー効果が見込まれることを確認することができたことから、ビジネスパートナーとして、今回のシリーズBファイナンスへ、リードインベスターとして参画することを決定いたしました。

インドネシアは、東南アジアで最大の人口を誇るとともに、経済発展に伴い中間所得層が増加する中で、急速なデジタルインフラが普及する所謂リープフロッグ現象がみられています。一方、銀行口座保有率は人口のおよそ5割、クレジットカード普及率も5%程度にとどまるなど、増加する中間所得層に対する金融サービスへのアクセスは必ずしも十分とは言えない状況です。

このような中、Honestは、インドネシアでクレジットカード事業ライセンスを保有する唯一のフィンテック企業として、デジタル化された社会インフラを活かしたオンライン本人確認サービス(eKYC)の実装により、スマートフォン完結の申込みプロセスに加えバーチャルカードやナンバーレスカードの発行など、いずれもインドネシア初となる新しいクレジットカードを発行しています。さらに、HonestはAIやビッグデータを活用した与信判断モデルを開発し、従来の銀行が積極的に与信を行わなかった、インドネシアの人口の70%を占める中間所得層へクレジットカードを提供しています。

こうしたビジネスモデルを通じ、Honestは今年4月の商品リリースから6カ月で、月間クレジットカード発行枚数がインドネシアにおけるクレジットカード発行会社の中で最大規模となるなど、顧客ニーズに合致したサービス展開により、同国のマーケットにおいて存在感を高めています。

今回の出資を通じ、オリコは主軸事業の一つである「クレジットカードビジネスのグローバル展開を通じた事業拡大」に加え、先進テック企業への変革に向けた「デジタルケイパビリティの獲得」や、既にインドネシアにおいてオートローン事業を展開している「PT Orico Balimor Financeとのシナジー」を実現してまいります。またHonestに対しては、オリコが培ってきたクレジットカードビジネスのノウハウやグローバルなビジネスケイパビリティなどを提供することで、その成長を後押ししてまいります。

オリコは、2025 年 3月期を最終年度とする中期経営計画において、社会価値と企業価値の両立をめざす「サステナビリティ」を経営の軸に据え、海外事業を「重点市場」と位置付けています。今回の追加出資は、デジタルとオープンイノベーションによって、海外事業における事業領域を拡大する案件であり、また東南アジアにおける金融包摂(Financial Inclusion)に貢献するものとして「サステナビリティ」の経営方針にも合致した取り組みです。

今後もオリコはデジタルテクノロジーによってお客様ニーズに応え、従来型の信販モデルから発展的に脱却し、「グリーン」「デジタル」「オープンイノベーション」を切り口として、お客さま起点で価値を創造し、新時代の金融サービスグループをめざしてまいります。

【Honest 会社概要】

会社名:Honest Financial Technologies International Private Limited

所在地:1 Coleman Street #09-11, The Adelphi, Singapore 179803

代表者:共同創業者 Peter Panas、Will Ongkowidjaja

設立:2019 年 4 月

事業内容: コンシューマー向けクレジットカードイシュイング事業