【DXスペシャル対談】エムティーアイ×中国銀行 デジタルトランスフォーメーションが生み出すシナジーとは

株式会社エムティーアイのプレスリリース

 (株)エムティーアイは2019年3月より、中国銀行とモバイルを活用したデジタルトランスフォーメーションを支援するための共同プロジェクトを立ち上げ、地方銀行の新しいデジタル戦略に携わっています。
 今回の「FinTech News」では、本プロジェクトでタッグを組むエムティーアイと中国銀行の対談を通じて、ICT企業と金融機関が協業することで得られた新たな気付きや、デジタル戦略にかける想いをお届けします。

News Point
①   共同プロジェクトへの道のり これからはモバイルを通してお客様と接点をつくる時代へ!
②   “エムティーアイスプリント”で得られた感動と人財
③   地域に合わせた今までにない革新的なサービスを、エムティーアイ×中国銀行から!
④   ICT企業と地方銀行が考える、これからの金融業界の未来とは?

 

①   共同プロジェクトへの道のり これからはモバイルを通してお客様と接点をつくる時代へ!
 中国銀行では生活者と接する機会が確実に少なくなっており、この課題は多くの地方銀行に共通しています。今後、スマートフォンがお客様とのメインチャネルになっていくことは明らかであり、スマホに合わせた適切なコミュニケーションをとるための具体的なアイデアを形にする必要があるため、今回モバイルの知見を持つエムティーアイと共同プロジェクトを立ち上げました。
 本プロジェクトでは、テクノロジーや外部環境の変化に加えて中国銀行の本店がある岡山県の生活者の行動パターンなどを分析し、中国銀行が目指すべきデジタルサービスのビジョンやロードマップを約半年の期間を用いて共同で構築します。また、従来のマーケティング分析と並行し、中国銀行が抱える課題の解決につながる可能性のある具体的なスマートフォンアプリのプロトタイプを先行して構築しました。1カ月という限られた期間の中、中国銀行のプロジェクトメンバーがエムティーアイ本社に集結し、エムティーアイのデザイナーやエンジニアと共に高速でサービスを創り上げる取り組みである“エムティーアイスプリント”を行いました。
具体的なプロトタイプを用いて顧客調査の深掘りを行うことで、より効果的かつ実現可能なサービスとロードマップの構築を目指していきます。

②   “エムティーアイスプリント”で得られた感動と人財
 ICT企業×金融の共同プロジェクトでは、中国銀行はモノづくりの経験を通し、「感動」と「貴重な人財の育成」が得られたと言います。今回のエムティーアイスプリントでは、1カ月で3つのアプリケーションのプロトタイプを作成し、課題である「お客様との接点」をつくるサービスが生まれました。手で触って動かすことができるアプリケーションサービスが誕生したことで、イメージが具体的になり、行員たちも「これが自分たちの新しいサービスか」という実感と感動が得られたと桒田部長は語りました。
 また、エムティーアイのプロジェクトリーダー塩本は、約1カ月間東京でのエムティーアイスプリントに参加していた中国銀行のメンバーについて、「最後はエムティーアイの社員のようになっていた」と言います。桒田部長も、行員たちはICT企業と共にモノづくりを行うという本当に良い経験をし、銀行のデジタル戦略に活躍する、次に生きる人財が育ったと語ってくれました。

③   地域に合わせた今までにない革新的なサービスを、エムティーアイ×中国銀行から!
中国銀行桒田部長は、今回のエムティーアイスプリントで誕生した、中国銀行が抱える「生活者との接点が少ない」という課題を考慮したアプリをできるだけ早く提供し、地域生活者に貢献していきたいと、意気込みを語りました。一方、エムティーアイ塩本は今回のようなサービス開発のみに留まらず、今後はサービスを届けるアプローチまで行うビジネスモデルを提供し、地域の特性を生かしたサービスの訴求にも挑戦していく構想を描き、ICT企業×金融機関で新たなサービスをつくり、届けていくことで地域貢献を目指しています

④エムティーアイと中国銀行が考える、これからの金融業界の未来とは?
 金融機関には、地域生活者とのコミュニケーションが希薄になっているという共通課題があり、今後は今までのように店舗に生活者が自然と来店するような時代ではなく、金融機関側がどう生活者に寄り添っていくべきかを追求する必要があります。その接点を構築するため、生活者に最も身近なモバイル端末を活用することと、それを活用するためのアイデアや実行力を金融機関の中に定着させることが必要で、エムティーアイはそのビジネスモデル全体を確立するための支援をしていくと塩本は語ります。
 また、中国銀行の桒田部長からは、モバイルを活用した金融サービスの提供は勿論だが、「あなたに頼んでよかった」という人としての商売は地方銀行としても残っていくと語り、人を育てるのは地方銀行の仕事であり、「デジタル」と、「人」によるリアルなサービス提供の両立が、地方銀行の未来に必要な要素だという話が印象的でした。

 今後も当社は、「ICT×金融」のデジタルトランスフォーメーションによって、コスト削減だけではなく、新たな金融サービスの創出を実現していきます。
引き続き、エムティーアイと中国銀行のモバイルを活用したデジタル戦略に向けた新たな挑戦にご期待ください。