JAグループ広島の食農教育プロジェクト第2期「起農みらい塾」は、いよいよクライマックス!

広島県信用農業協同組合連合会のプレスリリース

JAグループ広島が昨年から取り組む「起農(きのう)みらい塾」は今年7月、第2期生の小学校4~6年生の子どもたち20名を迎えスタートしました。10年後の食と農、地域に貢献できる次世代の育成をめざし、食農教育に金融や経営の視点を取り入れ、お金のさまざまな働きを理解し、社会に関わる力や自立する力を育てるプログラムで子どもたちの未来をサポートしています。
全9回の授業は、単発のイベントでは得られない学びの質を高めるカリキュラムで構成。異なる学校・学年が集まったチームの中で、人と関わる力を磨くグループワークやプレゼンテーションの場が設けられ、農畜産物の生産・流通の現場訪問での学びから商品の企画・販売まで、お金を稼ぐビジネス型体験学習を基本に展開しています。

販売活動は、塾生の晴れ舞台

10月22日(日)、今までの学びの成果を販売活動で披露しました。場所は、JA全農ひろしまが運営する直売所「とれたて元気市 広島店」のイベントブースの一角。販売したのは、焼肉弁当『ぶちうまい!広島和牛の宝箱(50個)1個/税込1,100円』と広島菜漬で巻いたおにぎり『まじでうまい!和牛おにぎり(70個)1個/税込400円』です。子どもたちが商品の企画やネーミング、目標の40,000円の利益を出すために原価を踏まえて、売値と販売数を設定しました。

 午前11時、販売・呼び込み・調査・販促PRの4つのグループに分かれてスタート。子どもたちは慣れない作業に手間取ることもありましたが、仲間どうしで助け合い乗り越えていました。

お客様の声:

「子どもたちが生き生きしていて、こちらまで元気がもらえました。メニューを見ると広島県産の食材を大事にしていることが伝わってきて、私自身、食に対して見直さなければと教えられた気がしました」

頑張った甲斐あって、予定よりも早く約2時間40分で完売しました。

塾生〈4年生/女〉の声:

「呼び込みで大きな声を出すのがちょっと疲れた。でも、たくさんのお客さんの笑顔が見れてうれしかった」

塾生〈6年生/男〉の声:

「注文がたくさん入って、お客さんを待たせないように手際よくやるのが大変だったけど頑張った。早く完売したのは、みんなと協力できたからだと思う」

子どもたちは達成感に満ち溢れ、活動を通じて自信とビジネスに必要なチカラを得て、一段とたくましさが増していました。

ここに辿り着くまでの学びの道のり

さまざまな授業を経て販売活動の日を迎えました。金融教育と食農教育の基盤になる、お金の働き(モノ・サービスに対しての価値)や「地産地消」「国消国産」など命に関わる食や農業の大切さについての学びから始まり、商品の材料となった広島和牛やお米の生産現場に訪問しての体験学習、販売場所でのライバル商品のチェックや来店者へのアンケートなどです。販売活動も間近になり、コストに配慮した商品の材料選びや利益を生む仕掛け、販売するためのツール制作に悪戦苦闘。ビジネス感覚を磨きお金を稼ぐ、お客様目線の商品企画に役立てる、すべてがそのためのプロセスでした…。

「起農みらい塾」は未来を創る、子どもたちの挑戦です。ここで学び成長していく塾生が、どのようなソーシャルイノベーションを起こしていくのか、ワクワクするプロジェクトにご注目ください。

学びの様子は、ホームページにて「授業レポート」として随時紹介しています。

起農みらい塾 HP:https://www.jabankhiroshima.or.jp/mirai/miraijuku/

■    —食と農で学ぶ、生きるチカラ—「起農みらい塾」について

「起農みらい塾」は食や農、地域が直面する課題に子どもたち自身が気づき、問いを立てることからはじまります。実際に現場でリアルな声を聞き、お金の働きを意識してビジネス視点で解決への手がかりを探し、解決策を立案、実践、検証、すべてのプロセスを自主的に行います。学びの楽しさと達成感を得ながら発想力・思考力を養う、変化と成長を促す探究サイクルを基盤にしたカリキュラムです。社会とのかかわりを理解し、起業家的な素養や能力を磨き、これからの未来のため、社会に役立つ行動を積極的に起こせる力をもつ子どもたちを育てます。

◎カリキュラム作成・運営/ディレクター:大野圭司(おおの・けいじ)氏

株式会社ジブンノオト(本店:山口県大島郡周防大島町) 代表取締役 キャリア教育デザイナー 

 

◎運営サポート:豊永大将(とよなが・だいち)氏〈他 大学生スタッフ〉

学習塾エデュパーク(本部:広島市南区)、キャリア教育講座『ミラコラプロジェクト』統括責任者

地元メディアと連携した次世代教育

「起農みらい塾」は、地元メディアの中国放送(本社:広島県広島市)が昨年開局70周年を迎えて始まった記念事業「RCCスクール」と連携しています。「RCCスクール」は広島県内の小中高生を対象に、著名人やその道のプロを講師として迎え、スポーツ・文化芸術・環境問題など様々なジャンルをテーマに、広島の未来を創造する学びを提供する仮想学校で、次世代教育をともに担っていきます。

 

「起農みらい塾」の授業にはRCCのアナウンサー・田村友里(たむら・ゆり)さんも訪れ、子どもたちといっしょに学ぶ機会もあり、その様子や子どもたちの成長をメディアで紹介しています。

 RCCスクールHP:https://rcc.jp/rcc70th/rcc-school/

  • 「起農みらい塾」の概要

    名称:JAグループ広島 食農教育プロジェクト 「起農みらい塾(第2期)」

    開催日程:2023年7月~11月

    開催場所:広島県内(広島市、安芸高田市、三次市、世羅町)

    主催:JAグループ広島

    協力:エデュパーク、広島県商工労働局イノベーション推進チーム 連携:RCCスクール(中国放送)

    公式Instagram:https://www.instagram.com/kinoumiraijuku/