サクソバンク 2023年第4四半期アナリスト予想を発表 〜債券投資の好機と、さらなる米ドル高の可能性を予想〜

サクソバンク証券株式会社のプレスリリース

サクソバンク証券株式会社は、サクソバンクグループのアナリストチームによる2023年第4四半期の予想を発表しました。今回のテーマは「債券」です。当予想では、景気減速やピークに達すると思われる政策金利が今後どのようにしてスタグフレーションのような状況を生み出し、また、債券市場にスポットライトが当たるようになるのかについて考察します。

2023年第4四半期予想の全文は下記のサイトからご覧いただけます。

https://www.home.saxo/ja-jp/insights/news-and-research/thought-leadership/quarterly-outlook

注目は債券の”再検討”です。債券は長い間、投資対象ではありませんでしたが、現在の利回りを考慮すると魅力的な投資対象です。FRB(連邦準備制度理事会)とECB(欧州中央銀行)の利上げにより金利環境全体が変化し、現在の実効利回りを踏まえると、利回りの低い資産クラスだった債券は魅力のある投資対象へと変貌を遂げました。当グループは、特に米国は利上げのほとんどを終えたと考えています。そのため、債券価格の下振れリスクは限定的で、それが現在の利回りを魅力的なものにしています。また、金利上昇が金利低下に転じるシナリオの下では、保有債券の価値が上昇することすらあります。債券をポートフォリオに追加するメリットも詳しく紹介しています。

詳細はこちら https://www.home.saxo/ja-jp/content/articles/quarterly-outlook/time-to-reconsider-bonds-03102023

為替については、米ドルが強いと他のすべてがうまくいかず、厳しい状況に陥っている国をさらに厳しくしています。米ドル高は行き過ぎのようにみえますが、欧州と英国のスタグフレーション・リスクと中国経済の持続的な弱さは、さらなる米ドル高もあり得ることを引き続き示唆しています。日銀は第3四半期、日本円の防衛にやや積極的となり、マイナス金利から脱却する時期を前倒しするとほのめかしました。しかし、抜本的な金融政策の明確な兆しが見えない限り、基本的な状況は発言とずれたままです。これは、いかなる円高傾向も長続きしないことを意味します。

詳細はこちら https://www.home.saxo/ja-jp/content/articles/quarterly-outlook/king-dollar-and-its-far-reaching-repercussions-03102023

2023年第4四半期予想のトピック

債券投資を(再)検討する時期

債券は長い間、投資対象ではありませんでした。しかし、この2年間でその流れは劇的に変わりました。債券投資は、現在の利回りを考えると魅力的ですし、それだけでなく株式より低いリスク、ポートフォリオの分散効果、経済変動の影響を受けない安定した金利収入などのメリットがあります。

担当:ピーター・シクス

為替:王様である米ドルとそれが及ぼす影響

米ドル高は行き過ぎのようにみえますが、欧州と英国のスタグフレーション・リスクと中国経済の持続的な弱さは、さらなる米ドル高もあり得ることを引き続き示唆しています。米ドル高は米国のインフレ抑制に役立ちますが、米国経済にとって、あるいは米ドル建てでない外貨建ての資産を多く保有する投資家にとっては好ましくないことかもしれません。

担当:チャル・チャナナ

債券投資の好機

実質金利が過度に高い水準にある中で、3つのシナリオが考えられるでしょう。それは、1)世界の政策金利がピークに達すること、2)政府の行き過ぎた介入、3)創造的破壊による経済リセットです。

担当:スティーン・ヤコブセン 

 

債券の強気相場の条件は整ったが、課題は残る

インフレは依然として投資家にとってリスクとなっていますが、中央銀行が利下げを行う必要に迫られる可能性がある年末に向けて、ポートフォリオに債券を加える好機が訪れるかもしれません。

担当:アルテア・スピノッツィ

 

株式:資本コストの上昇は痛みを伴う

資本コストの大幅な上昇により、スタグフレーション懸念が再燃し、グリーン・トランスフォーメーションの脆弱な現状が浮き彫りになっています。一方、それは原子力発電の追い風となり、AI関連株の成長の脅威となるでしょう。

担当:ピーター・ガンリュー 

 

ピーク金利や供給ひっ迫に支えられコモディティ・セクターは堅調

エネルギーのみならず、コモディティ・セクター全体において供給がひっ迫しているため、コモディティ価格の上昇の勢いは続き、中央銀行に実質金利の引き下げを迫る可能性があります。その場合、金、銀、そしてプラチナを含む貴金属セクターにとって好材料となるでしょう。

担当:オーレ・ハンセン

米国債における流動性リスクとFRBの限界

変化しつつある米国債市場で、FRB(連邦準備制度理事会)はプライマリー・ディーラーに対する資本制約や増大する含み損などの問題に取り組んでいます。変化する金融情勢の舵取りをする一方で、これらの課題の間でバランスを取ろうとする際、行動の方向性を検討する必要があります。

担当:レドモンド・ウォン

レポートの全文は下記のサイトで無料で閲覧することができます。

https://www.home.saxo/ja-jp/insights/news-and-research/thought-leadership/quarterly-outlook

サクソバンク(Saxo Bank A/S)について

1992年に設立されたサクソバンク(Saxo Bank A/S)は、オンライントレーディングのリーディングカンパニーとして積極的なIT投資を行い、テクノロジーに注力してきた金融機関です。デンマーク金融監督庁の認可を受け、同国コペンハーゲンに本社を置き、現在ではロンドン、アムステルダム、シンガポール、上海、香港、シドニー、東京、パリ、チューリッヒ、ドバイなど、世界中の金融センターに2,500人以上の従業員がいます。サクソバンクの取引・投資プラットフォームは世界180カ国以上の顧客やパートナーに70,000以上の商品を提供しています。

サクソバンク証券株式会社について

サクソバンク証券株式会社は2006年に設立され、サクソバンク(Saxo Bank A/S)の100%子会社であり、金融庁の認可を受けたオンライン証券会社です。150種類以上の通貨ペアを提供する外国為替証拠金(FX)、9,000銘柄以上を取り扱うCFD、米国・欧州・中国をはじめとする11,000銘柄以上を取り扱う外国株式など多彩な商品を競争力のある取引手数料で提供しています。より詳しい情報はホームページをご覧ください。

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金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第239号、商品先物取引業者

所在地 :〒106-6036 東京都港区六本木一丁目6番1号 泉ガーデンタワー36階

加入団体:日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会、日本投資者保護基金、日本商品先物取引協会

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