エヌエヌ生命保険株式会社のプレスリリース
生命保険を通じて日本の中小企業を応援するエヌエヌ生命保険株式会社(代表取締役社長:マリウス・ポペスク、本社:東京都渋谷区、以下「エヌエヌ生命」)は、7月20日の「中小企業の日」を前に、全国の中小企業経営者(※)を夫に持つ女性263名を対象に、「中小企業経営者の夫を支える妻の本音調査」を行いました。
(※本調査では、従業員2人以上300人未満の規模の「会社経営者(社長、会長、取締役)」または「従業員のいる自営業者」を中小企業経営者と定義しています。)
<調査結果まとめ>
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「経営者の妻」になった時の心境1位は「経営者の夫を応援したい気持ちだった」(38.0%)
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経営者である夫は妻の誇り 約7割(73.8%)、経営者としてがんばっている夫は素敵 約8割(79.5%)
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経営者の夫を精神面で支えていると思う 約6割(63.1%)、健康面で支えていると思う 約7割(74.1%)
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夫が家で本音を言えていると思う 約6割(62.4%)、夫に仕事の愚痴など何でも話してほしいと思う 約5割(53.6%)
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夫について本当は不満だけれど、我慢していることが「特にない」約5割(47.5%)、次いで「家事を手伝わない」約2割(19.4%)
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家庭で決定権を握っているのは夫(66.5%)、一方、財布のひもを握っているのは妻(55.5%)
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夫について心配していること1位「会社の経営は順調か」、「ストレスを発散できているか」(各43.3%)、2位「健康な食生活が送れているか」(39.9%)、3位「睡眠が取れているか」(31.6%)
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7割以上が夫を愛している(72.6%)、夫から愛されていると思う(73.8%)にもかかわらず、生まれ変わってもまた夫と結婚したい 約4割(39.2%)
<調査結果詳細>
(1)「経営者の妻」になった時の心境1位は「経営者の夫を応援したい気持ちだった」(38.0%)
中小企業経営者の妻263名に、経営者の妻になった時の心境を聞いたところ、1位「経営者の夫を応援したい気持ちだった」(38.0%)、2位「生活が安定するのか将来について不安な気持ちだった」(33.1%)、3位「経営者の妻として責任を感じた」(18.6%)となり、「『社長夫人』になれたと嬉しい気持ちだった」はわずか1.9%と、経営者の妻としての喜びよりも、自分たちの生活や社会的責任の重さを感じた妻が多いことがわかりました。
(2)経営者である夫は妻の誇り 約7割(73.8%)、経営者としてがんばっている夫は素敵 約8割(79.5%)
中小企業経営者の妻263名に、経営者である夫を誇りに思うか聞いたところ、約7割(73.8%)が「はい」と回答しました。また、経営者としてがんばっている夫を素敵だと思うか聞いたところ、約8割(79.5%)が「はい」と回答し、経営者としてがんばっている夫に対して誇りを持っている妻が多いことがわかりました。
一方、夫が経営する会社で尊敬されていると思うか聞いたところ、61.2%が「はい」と回答し、経営者である夫を誇りに思っている73.8%との差が12.6ポイントありました。経営者の妻にとって、社内からの尊敬や経営能力の高さと、夫を誇りに思う気持ちは必ずしも同一ではないようです。
(3)経営者の夫を精神面で支えていると思う 約6割(63.1%)、健康面で支えていると思う 約7割(74.1%)
中小企業経営者の妻263名に、経営者の夫を精神面で支えていると思うか聞いたところ、「はい」と回答したのは約6割(63.1%)であるのに対し、経営者の夫を健康面で支えていると思うか聞いたところ、「はい」と回答したのは約7割(74.1%)と健康面で支えているという回答が11.0ポイント高い結果となりました。
年代別でみると、70代の妻は精神面で支えていると思うが90.0%、健康面で支えていると思うが95.0%、60代の妻は精神面で支えていると思うが69.6%、健康面で支えていると思うが89.1%と、他の年代よりも高いポイントでした。
また、夫が経営者としてやっていけるのは妻(あなた)のおかげだと思うか聞いたところ、「はい」と回答したのは約3割(34.2%)で、「どちらでもない・わからない」が40.3%と最も高い結果となりました。
さらに、中小企業経営者の妻263名に、夫が経営する会社でワンマンだと思うか聞いたところ、「いいえ」という回答が約5割(52.9%)と最も多い結果でした。同様に、夫は家では妻(あなた)がいないと何もできないタイプだと思うか聞いたところ、「いいえ」という回答が最も多く約5割(46.0%)でした。
(4)夫が家で本音を言えていると思う 約6割(62.4%)、夫に仕事の愚痴など何でも話してほしいと思う 約5割(53.6%)
中小企業経営者の妻263名に、夫が家で本音を言えていると思うか聞いたところ、約6割(62.4%)が「はい」と回答しました。さらに、夫に仕事の愚痴など何でも話してほしいと思うか聞いたところ、全体では約5割(53.6%)が「はい」と回答しました。40代以下の妻は、「はい」と回答したのが6割以上(20代:78.9%、30代:65.1%、40代:63.8%)となり、若い世代ほど夫には何でも話してほしいと思っていることがわかりました。
(5)夫について本当は不満だけれど、我慢していることが「特にない」約5割(47.5%)、次いで「家事を手伝わない」約2割(19.4%)
中小企業経営者の妻263名に、夫について本当は不満だけれど、我慢していることは何か聞いたところ、約5割(47.5%)が「特にない」と回答し、次いで「家事を手伝わない」(19.4%)、「(行事や旅行など)家族サービスが少ない」(13.7%)という結果となりました。年代別では、20代の妻は「休日を一緒に過ごせない」(36.8%)、30代以上(30代:32.6%、40代:42.6%、50代:50.0%、60代:52.2%、70代:72.5%)は「特にない」が最も多い回答となりました。年代が上がるほど「特にない」の割合が高くなっています。
また、中小企業経営者の妻263名に、夫に家事を手伝ってほしいと思うか聞いたところ、約5割(46.0%)が「はい」と回答しました。また、家庭での家事の分担をきいたところ、妻の90.9%は「主に料理を作る」、89.7%は「主に掃除をする」、93.5%は「主に洗濯する」、64.3%は「主にゴミ出しをする」と回答。夫が行っている家事で最も割合が高かったのは、「主にゴミ出しをする」(31.6%)でした。
(6)家庭で決定権を握っているのは夫(66.5%)、一方、財布のひもを握っているのは妻(55.5%)
中小企業経営者の妻263名に、家庭での権限について聞いたところ、家庭で決定権を握っているのは「夫」が最多で66.5%、一方、家庭で財布のひもを握っているのは「妻」が最多で55.5%という結果となりました。
さらに、中小企業経営者の妻263名に、家庭内においてのそれぞれのポジションを会社の役職に例えて聞いたところ、夫の役職は「社長」が最も多く61.6%、妻(自分)は「部長」が最も多く26.2%でした。
妻(自分)よりも夫のポジションを上位として答えたのは約8割(79.1%)と、中小企業経営者夫婦の家庭では、夫が家庭内の上位ポジションで決定権も握っているが、財布のひもは妻が握っているという、夫婦関係が垣間見えました。
(7)夫について心配していること1位「会社の経営は順調か」、「ストレスを発散できているか」(各43.3%)、2位「健康な食生活が送れているか」(39.9%)、3位「睡眠が取れているか」(31.6%)
中小企業経営者の妻263名に、夫について心配していることは何か聞いたところ、全体では「会社の経営は順調か」、「ストレスを発散できているか」(各43.3%)が最も多く、次いで「健康な食生活が送れているか」(39.9%)、「睡眠が取れているか」(31.6%)と、会社の経営状態と夫の健康状態に関しての心配事が多いことがわかりました。
年代別の1位は、「会社の経営は順調か」が20代:63.2%、30代:58.1%、50代:47.1%、70代:35.0%で最も多く、年代が若いほど夫の会社の経営状態を心配している傾向がありました。
また、夫について、現実と理想のワークライフバランスについて聞いたところ、現実の「仕事:家庭」のバランスの平均は「7:3(74.6%:25.4%)」、理想の「仕事:家庭」のバランスの平均は「6:4(63.0%:37.0%)」と、そこまで現実と理想がかけ離れてはいないことがわかりました。
(8)7割以上が夫を愛している(72.6%)、夫から愛されていると思う(73.8%)にもかかわらず、生まれ変わってもまた夫と結婚したい 約4割(39.2%)
中小企業経営者の妻263名に、夫を愛しているか聞いたところ、約7割(72.6%)が「はい」と回答しました。また、夫から愛されていると思うかという問いに対しても、約7割(73.8%)が「はい」と回答しました。
さらに、生まれ変わってもまた夫と結婚したいか聞いたところ、「どちらでもない・わからない」が最多で40.7%、「はい」と回答したのは約4割(39.2%)となりました。
【本調査所感】
当社カスタマーエクスペリエンス部長:小橋秀司
本調査は、「中小企業の日」である7月20日を前に、日本の中小企業経営者を支える妻のみなさまの本音を明らかにする目的で実施されました。経営者の妻たちは、夫の働きぶりを応援し、家庭環境を整え、夫の健康面も気遣う役割を果たしています。これらの自己評価を通じて、妻たちの自負心が感じられました。夫が経営者として努力する姿を見て、妻たちはその姿を素晴らしいと感じ、誇りに思っています。このような妻たちの支えが、日本の中小企業経営者が事業を運営し、中小企業が存続する一助となっていると言えるかもしれません。
2023年6月に当社で発表した「『夫が社長』妻のつぶやき川柳」(※)でも、経営者である夫の努力を陰で見て支えている妻の心情が伝わる句が多く見受けられました。
(※ https://www.nnlife.co.jp/library/pdf/company/news/2023/20230612_wife-succession_senryu_award.pdf)
また、会社と同じく家庭の決定権は夫が持つ一方で、家庭の財布のひもは妻が握ることが多いようです。さらに、妻たちからの回答からは、夫が会社でも社員の意見を尊重し、家庭でも自分のことは自分で管理しているという現在の経営者像が浮かび上がりました。そして、夫に対する強い愛情を感じている妻が多いながらも、「生まれ変わっても同じ夫と結婚したい」と感じている妻が少ないという結果は、妻たちの更なる本音が隠されていることを示唆しています。
当社では、中小企業経営者の妻に向けた、「経営者の妻のための情報サイト つぐのわ」(https://www.nnlife.co.jp/wife-succession/)を運用し、経営者の妻だからこその疑問や不安にお答えし、今からできる備えやお役立ち情報をお届けしています。本調査や「つぐのわ」をきっかけに、経営者とその経営者を一番近くで支える妻が、会社やお互いについて話し合うきっかけになればと考えています。
以上
【調査概要】
調査対象:全国の中小企業経営者(※)を夫に持つ妻
(※従業員2人以上300人未満の規模の会社「会社経営者(社長、会長、取締役)」または「従業員のいる自営業者」)
サンプル:263名
調査方法:インターネット調査
調査会社:楽天インサイト株式会社
実施時期:2023年5月26日~5月31日
※回答結果はパーセント表示を行っており、小数点以下第2位を四捨五入して算出しているため、各回答の合計が100%にならない場合があります。
【経営者の妻のための情報サイト つぐのわ 概要】
全国4,600名以上(※)の中小企業経営者の妻が登録する事業承継情報サイト。(※2023年5月末現在)
一般社団法人緊急事業承継監査協会の伊勢田 篤史氏(弁護士)監修のもと、現経営者の突然の経営離脱・相続発生時における事前準備を促すことで中小企業の円滑な事業承継を支援します。