株式会社外為どっとコムのプレスリリース
目次
1.一般社団法人金融先物取引業協会FX投資家動向まとめ
2.株式会社外為どっとコムFX投資家動向まとめ
2-1. FX取引における実現損益
2-2.通貨ペア別取引者数
2-3.平均取引数量
2-4.口座の開設期間
2-5 .FX投資の年齢分布
2-6 .FX口座開設者動向
3.まとめ
1. 一般社団法人金融先物取引業協会FX投資家動向まとめ
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店頭FX取引、USD/JPY(米ドル/円)・GBP/JPY(ポンド/円)の取引が増加
金融先物取引業協会が6月14日に公表した資料によると、2023年5月の店頭FXにおける取引金額は911兆円と、4月から約18.0%増加した。また、月末時点の未決済ポジション合計は約8.9兆円と、前月末比約6.1%増となった。取引金額の増加は、USD/JPY(米ドル/円)を筆頭に、主要通貨ペアであるGBP/JPY(ポンド/円)やAUD/JPY(豪ドル/円)の取引増加が貢献した。
そのほか、未決済のJPY(円)ロングポジションは金額ベースで前月の4兆2578億円から、4兆596億円へ減少した。減少幅は4.6%だった。
また、取引金額上位の5通貨ペアは、USD/JPY(米ドル/円)・GBP/JPY(ポンド/円)・EUR/JPY(ユーロ/円)・AUD/JPY(豪ドル/円)・EUR/USD(ユーロ/米ドル)の順で、変動はなかった。
(出所)金融先物取引業協会の「店頭FX月次速報」をもとに、当社が作成。
左軸-取引金額、右軸-ポジション計
グラフ中のデータ単位は百万円。
2. 株式会社外為どっとコムFX投資家動向2023年5月
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個人投資家は5カ月連続で収益を確保
FX口座数が56万件を超える株式会社外為どっとコム協力の下、2023年5月のFX投資家動向を調査した。
【調査概要】
調査対象:株式会社外為どっとコムのFXサービス「外貨ネクストネオ」利用者(約56万口座)
調査機関:株式会社外為どっとコム総合研究所
調査対象:調査期間中にFXサービス「外貨ネクストネオ」の新規口座開設およびFX取引をした顧客
調査期間:2023年5月1日7:00 ~ 2023年6月1日6:00
調査方法:対象期間中の取引データより抽出(特定の個人を識別できないよう個人情報を匿名化した上で行っております。)
2-1.FX取引における実現損益
FX取引における実現損益でプラスは56.8%、マイナスは43.2%となった。プラスは前月比2.4%ポイント低下したものの、今年に入り5カ月連続で収益を確保し、個人投資家が着実に収益を積み上げている様子が窺えた。
2-2.通貨ペア別取引者数
通貨ペア別取引者数のトップ10は、USD/JPY(米ドル/円)・AUD/JPY(豪ドル/円)・GBP/JPY(ポンド/円)・EUR/JPY(ユーロ/円)・EUR/USD(ユーロ/米ドル)・MXN/JPY(メキシコペソ/円)・TRT/JPY(トルコリラ/円)・NZD/JPY(NZドル/円)・ZAR/JPY (南アフリカランド/円)・GBP/USD(ポンド/米ドル)の順。
上位に大きな変動はなかったが、前月好調だったEUR(ユーロ)は上昇の勢いが鈍ったこともあり、EUR/JPY(ユーロ/円)が順位を一つ後退させた。また、トルコ大統領選挙の行方が注目されたことで、TRY/JPY(トルコリラ/円)を取引する投資家が増え、TRY/JPY(トルコリラ/円)は7位へ浮上した。
2-3.平均取引数量
FX投資家の1注文あたりの平均取引数量は3.8万通貨(38Lot)と前月と変わらず。昨年秋以降、拡大傾向が続いていたがその勢いは一服している。
USD/JPY(米ドル/円)は、1Lotあたり5,700円の必要保証金(6/14時点、法人口座除く)がかかるため、1注文あたりの必要保証金額は約21万6,600円となる。MXN/JPY(メキシコペソ/円)は、1Lotあたり400円の必要保証金(6/14時点、法人口座除く)がかかるため、1注文あたりの必要保証金額は1万5,200円となる。
2-4.口座の開設期間
取引をしたFX投資家の口座開設後の期間は、平均106カ月(8年10カ月)と前月から2カ月伸びた。昨年12月の105カ月を頭に今年初めにかけて縮小したが、再び拡大し始め、調査を開始した2021年1月以降で、最長を記録した。長期にわたり、取引を継続する個人投資家が増えつつあると思料。
2-5.FX投資の年齢分布
FX投資家の年代別では40代が33%と最多で、次に50代、30代、60代と続いた。40代は若干ではあるが、シェアを拡大した。
2-6.FX口座開設者動向
新規にFX口座を開設した投資家は、30代が最多となり、続いて40代、20代、50代の順となった。4月は15カ月ぶりに40代の口座開設者が30代を上回ったものの、5月は30代の口座開設者が増え、シェアトップに立った。
3.まとめ
2023年5月のFX取引はJPY(円)ロングの縮小が目立った。日銀のYCC(イールドカーブ・コントロール)修正期待、米中堅銀行の経営不安や米債務上限引き上げ問題などの不安材料が後退し、JPY(円)上昇圧力が緩和した。こうしたことを受けて、当初の目論見とは違いJPY(円)安が進む格好となったが、個人投資家はコストの悪いJPY(円)ロングを早々に解消して、新たにJPY(円)ショートを構築し直し収益を確保していたようだ。個人投資家が流れに逆らわずに小回りを利かせた様子が垣間見られた。
過去の調査結果は、マネ育ch( https://www.gaitame.com/media/ )よりご参照ください。
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■会社概要
株式会社外為どっとコム総合研究所( https://gaitamesk.com/ )
所在地:東京都港区東新橋2-8-1
代表取締役:竹内 淳
事業内容:(1) 国際金融市場・経済に関する調査、研究、及びその情報の提供、販売 (2) 外国為替取引等に関する調査、研究 (3) 投資に関する各種セミナー、講演会、イベント等の企画、運営及び実施 (4) その他
資本金:50,000,000円
主要株主:株式会社外為どっとコム
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