第10回「格付ロジック改定によるRM格付変動の影響」調査  情報収集力の強化により企業評価の精度向上!

リスクモンスター株式会社のプレスリリース

与信管理ASPクラウドサービスを提供するリスクモンスター株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:藤本 太一、以下 リスモン)は、2018年12月に実施した格付ロジック改定によるRM格付変動状況を集計しましたので、その結果を発表いたします。

リスモンでは企業をA、B、C、D、E、Fの6段階(細分化を含めると9段階)に格付しております。この格付は、倒産実績に裏付けられた独自指標で、A格の企業は倒産確率が低い、つまり倒産しにくい企業、逆にF格の企業は倒産確率が高い、つまり倒産に近い企業といえます。
約460万社にのぼる膨大な企業群を対象に格付し、倒産実績から統計的に格付ごとの倒産確率を算出して提供しています。定期的な企業データ、倒産データの更新・蓄積に留まらず、毎日の特種情報の収集分析により格付補正を続けているのもRM格付の大きな特長です。
与信管理の現場は「早い者勝ち」です。RM格付を利用することで、取引先の「今」の信用力を把握し、適時に対策を施すことができます。

[調査結果]
(1) 格付変動は154,808件
2018年12月16日に実施しました「格付ロジック改定」に伴い、154,808件の格付が変動しました。格上げとなった企業は127,265件、格下げとなった企業は27,543件あり、2ランク以上の変動が生じた企業は、全体で11,018件でした。

今回の格付ロジック改定においては、西日本豪雨、北海道地震など相次ぐ自然災害の影響、米中貿易摩擦激化や2019年10月の消費税率引き上げなど外部環境の変化を前に、先行き不透明感が強まる中、倒産のトレンドを左右する経済環境や景気動向に合わせ、格付と倒産確率の乖離が生じないよう調整を行っております。また、企業情報の開示範囲、精度、時宜などの定性面の分析を強化したほか、情報収集力の強化により、格付精度の向上を図っております。

格付変動企業のうち、2ランク以上の変動企業は少なく、全体の92.9%は1ランク以内の変動に留まっています。格付変動状況としてはC格企業が24,830社、D格企業が32,746社増加し、E格企業が40,487社、F格企業が19,226社減少しております。(図表A)

▼図表A 全体遷移状況

(2) 引き続き全体的に良化傾向
業種ごとの格付遷移状況を調査したところ、C・D格企業が増加し、E格企業が減少するという結果になりました。特に食料品製造業、繊維工業、パルプ・紙・紙加工品製造業、印刷・同関連業、なめし革・同製品・毛皮製造業、その他の製造業、その他の卸売業で同様の変動が目立ちました。(図表B)

▼図表B 業種別遷移状況

[総評]情報収集力および定性分析強化により更なる格付ロジックの精度が向上
今般のロジック改定においては、企業の開示姿勢などの定性面の分析強化したほか、情報収集力を強化しました。今回の調査結果により、概ね格付ロジック改定の趣旨に沿った格付変動となっていることが確認されています。
今後も定期的な格付ロジック改定を実施し、時勢に合った分析手法を取り入れることで、より高い倒産判別精度を目指し、安全な取引の拡大による経済への貢献に努めていく所存です。

※ 本編はダイジェスト版です。詳細な内容は、以下掲載サイトよりご覧いただけます。
http://www.riskmonster.co.jp/rm-research/

[実施概要]
・調査名称  :第10回「格付ロジック改定によるRM格付変動の影響」調査
・調査方法  :RM格付の遷移状況調査
・調査対象企業:2018年12月16日(日)時点でRM格付がA~F格である1,503,736社

■リスモンの概要(東京証券取引所第二部上場 証券コード:3768)
2000年9月設立。同年12月よりインターネットを活用した与信管理業務のアウトソーシングサービス、ASPサービス事業を開始しました。以来、法人会員向けビジネスを要にサービス分野を拡大し、各事業部門・子会社(与信管理サービス、ビジネスポータルサイト(グループウェアサービス等)およびBPOサービス)ごとに取り扱うサービスについて包括的な戦略を立案し、事業活動を展開しております。
リスモングループ法人会員数は、2018年9月末時点で11,622(内、与信管理サービス等6,050、ビジネスポータルサイト等3,088、その他2,484)となっております。
ホームページ: http://www.riskmonster.co.jp/