“生物多様性”を守る事で新しいビジネスを創造する株式会社バイオームに出資

三菱UFJキャピタル株式会社のプレスリリース

三菱UFJキャピタル株式会社(本社:東京都中央区)は、同社が運営するファンド(三菱UFJキャピタル8号投資事業有限責任組合)より、”生物多様性の保全を社会の当然に”をキーワードに、世界中の生物分布・データを収集・整理し保全を加速させるためのプラットフォームを構築する株式会社バイオームへ2023年3月に第三者割当増資による出資を実行したことをお知らせいたします。

  • ジャングルで感じた現実・危機感から未来を想う

代表の藤木さんは大学時代、ボルネオ島(マレーシア、インドネシア)にて2年以上キャンプ生活をしながら生物の調査を続けました。アマゾンと並ぶ生物の宝庫であるこの地は、一方で環境破壊の最前線でもありました。
『森林が伐採され利用される事がお金になり誰かの生活を支えている、当然の営みで批判されるものでは無い』。でも『環境は破壊される事でしか利益にならないわけではなく、保全される事もまた長い目でみれば人類の利益になる』。そう信じて環境保全をビジネスとして成り立たせるためにバイオーム社が設立されました。彼らは、世界中の生物データをビックデータ化し、プラットフォームを構築する事で、環境保全とビジネスが両立する事にトライしています。

写真左:ボルネオ現地の様子 中:バイオーム画面 右:データ解析の様子

  • 出資背景

世界の動植物約100万種が絶滅の危機と言われ、G7サミットでは「30by30」(2030年までに陸と海の30%を保全する事が約束される)など、生物多様性の保全が喫緊の課題となっています。そういった中、バイオームは生物多様性を効率よくモニタリングするために、モバイル端末を観測拠点とする仕組みを構築し生物データの収集方法を確立してきました。さらにそのデータやシステムをプラットフォーム化し、多くの機関が利用できるように社会実装を進めています。

MUFGの環境方針(抜粋)『私達の社会は、豊かな生物多様性の恵みの上に成り立っており、その維持・保全は、持続可能な社会を実現するための基盤となるものです。MUFGは、商品・サービスの提供を通じて、生物多様性を保全する事業を支援するとともに、グループ各社の商品・サービスが生物多様性へ負の影響を及ぼす事が無いように適切に対応します。』にも合致するものとして投資させて頂きました。
今後、日本から世界に展開していくバイオーム社にMUFGのネットワークを駆使し、支援して参ります。

株式会社バイオーム 概要
会社名:株式会社バイオーム
所在地:京都府京都市下京区中堂寺南町134番地
代表者:代表取締役 藤木 庄五郎
設立日:2017年 5月 31日
事業内容:生物情報可視化システムの提供、生物情報アプリ開発・運営、環境コンサル
U R L :https://biome.co.jp/

三菱UFJキャピタル株式会社について

三菱UFJキャピタルは、1974年に設立以来、三菱UFJフィナンシャル・グループのベンチャーキャピタルとして業界をリードするノウハウを提供し、幅広い業種に対する投資を行っています。IPOを実現されたお客さまは、幅広い業種にわたり約900社と、業界トップクラスの実績を有しています。

◆会社概要
会社名:三菱UFJキャピタル株式会社
所在地:東京都中央区日本橋2丁目3番4号 日本橋プラザビル7F
設立日:1974年8月1日
U R L :https://www.mucap.co.jp/
事業内容:ベンチャーキャピタル事業

◆三菱UFJキャピタル8号投資事業有限責任組合について
無限責任組合員:三菱UFJキャピタル株式会社
出資者:株式会社三菱UFJ銀行、三菱UFJキャピタル株式会社
設立日:2021年4月23日
ファンド総額:150億円