損保ジャパンと日新、貿易のデジタル化で業務提携を開始 ~レジリエントなサプライチェーン構築に向けた取組みの推進~

損害保険ジャパン株式会社のプレスリリース

 損害保険ジャパン株式会社(代表取締役社長:白川 儀一、以下「損保ジャパン」)と株式会社日新(代表取締役社長:筒井 雅洋、以下「日新」)は、貿易手続きのデジタル化の推進を目的として、両社の基幹システムを相互連携し、荷主の利便性を向上させる新たなスキームを、2023年度中を目途に展開することで合意しました。
 損保ジャパンは、日新が新たに立ち上げたデジタルフォワーディングシステム「Forward ONE(フォワードワン)」上に専用保険を提供し、荷主のシームレスな保険申込みを可能にします。

1. 相互連携の背景
 近年、レジリエントなサプライチェーンの構築に向け、※1デジタル技術の活用が注目されています。サプライチェーンのデジタル化促進の課題の1つとして、貿易取引の過程で多数のアナログな手続きが発生し、手作業での書類作成や整合性の確認、保険の手配などに多大な時間を要するということがあります。
 このような課題を解決するため、損保ジャパンと日新は、API連携を通じた新しいスキームの構築により、荷主(輸出入者)のサプライチェーン構築の課題解決に向け検討してきました。今回の相互連携により、まずは、貿易実務・輸出入手配のデジタル化による荷主の業務効率化に貢献するとともに、輸送途上での万が一の事故を補償することで、安心・安全な物流をサポートします。また、これをきっかけに、レジリエントなサプライチェーンを目指し、デジタル化の取組みを推進していきます。

※1:経済産業省「通商白書2021」 https://www.meti.go.jp/report/tsuhaku2021/2021honbun/i2140000.html

2. 相互連携の概要
 日新の「Forward ONE(フォワードワン)」と、損保ジャパンの「MARINE My Page※2」の連携により、従来それぞれで手続きが必要であったフォワーディングサービスと保険の申込手続きをデジタルで一気通貫に完結する仕組みを提供します。
 「Forward ONE(フォワードワン)」のフォワーディングサービスを利用する荷主が外航貨物海上保険の手配を希望される場合に、同プラットフォーム上の情報を「MARINE My Page」にAPI連携することで、フォワーディングサービスと保険の申込みがシームレスに完結します。
 これにより、荷主は申込みに関する煩雑な手続きが省略されるとともに、専用の保険プランに加入することが可能になります。両社は今後、本サービス拡大による申込以降の保険サービスの開発を進めていきます。

※2:インターネットを通じて外航貨物海上保険のお申込み手続きと保険証券等の印刷ができるシステム。
ご契約内容の確認や保険事務に関する各種照会等も本サイト内で行うことが可能。

【概要イメージ】

. 今後について
 損保ジャパンは、「“安心・安全・健康のテーマパーク”により、あらゆる人が自分らしい人生を健康で豊かに楽しむことのできる社会を実現する」というSOMPOのパーパス実現に向けて、ブランドスローガン「Innovation for Wellbeing」に即した独自色のある商品・サービスの開発を通じ、サステナブルな社会の実現に貢献していきます。
 日新は、「物流サービスを通じて社会の持続的な発展に貢献すること」を使命とし、世界24か国のネットワークと85年間にわたる国際物流のノウハウを落とし込んだ、デジタルフォワーディングサービス「Forward ONE(フォワードワン)」を通じて新たなサービス・付加価値をお客さまに提供し、諸外国と比較して後れを取っている日本の貿易実務・輸出入手配の効率化に貢献していきます。

参考:Forward ONE(フォワードワン)」の概要
 「Forward ONE(フォワードワン)」は荷主とフォワーダーの間の「国際輸送費の算出、本船スケジュール・輸送スペースの確認、ブッキング依頼、書類のやり取り、船積み作業の進捗管理、本船のトラッキング」などをオンラインサイト上で一貫して行うことで、各関係者の業務効率化・負担低減を図るサービスです。

以上