日本初のデジタルバンク「みんなの銀行」初の著書『イノベーションのジレンマからの脱出』発売

株式会社みんなの銀行のプレスリリース

株式会社みんなの銀行(取締役頭取 永吉 健一、以下「みんなの銀行」)は、初の著書『イノベーションのジレンマからの脱出 日本初のデジタルバンク「みんなの銀行」誕生の軌跡に学ぶ』を、全国書店にて2023年3月9日より順次発売スタートすることを、記念日制定した本日「みん(3)な(7)の銀行の日」に合わせて発表します。

本書は、日本初のデジタルバンクとしてGoogle Cloudに勘定系システムを構築し、サービス、ブランド、組織づくりに至る全てをゼロ→イチのアプローチで設計してきた「みんなの銀行」の挑戦を描いた一冊です。堅実・保守的な印象のある銀行員たちがいかにして新銀行の設立にまい進し、イノベーションのジレンマと闘ったのかを、5つのテーマ「逃れられない大企業の論理」「小さく始めるアジャイル型ビジネス」「銀行であって“銀行らしくない”ブランディング」「ゼロからの組織づくり」「フルスクラッチのシステム開発」に分けて詳しく解説します。
 

  • 推薦コメント

破壊されるか、する側に回るか!これぞ銀行DXと「両利きの経営」の道しるべだ
早稲田大学大学院 ビジネススクール教授 入山章栄氏

勘定系システムをフルクラウド開発、身震いするほどワクワクしました。
グーグル・クラウド・ジャパン合同会社 日本代表 平手智行氏

みんなの銀行は世界的にも稀有な存在。今後もイノベーションの震源地になるでしょう。
アクセンチュア株式会社 金融サービス本部アジア太平洋・アフリカ・ラテンアメリカ・中東地区統括本部長 中野将志氏
 

  • 出版社より

★日本初のデジタルバンクをつくった人たちの奮闘​
★イノベーションを起こす秘訣が解き明かされます​

イノベーションを起こしたい――。そう願う人は多くいますが、成し遂げている人はほんのわずかです。特に大企業では「イノベーションのジレンマ」といわれる状況に陥りがちで、それが日本でイノベーションが生まれにくい要因の一つとも考えられます。​

「日本にいてはイノベーションを起こせない」と悲観しているとしたら、ぜひ、本書を手にとってもらいたい。「日本人でも、日本にいても、イノベーションを起こせる――」。そうした元気が湧いてくるはずです。​

本書は、「みんなの銀行」という日本初のデジタルバンクをつくった人たちの話です。みんなの銀行とは、大手地方銀行の「ふくおかフィナンシャルグループ」から生まれた新たな銀行で、デジタルネイティブ世代を主な想定顧客に、スマホだけですべてが完結する、これまでにないタイプの金融サービスを提供しています。日本ではあまり聞かないかもしれませんが、世界では「チャレンジャーバンク」「デジタルバンク」と呼ばれる注目分野です。​

ふくおかフィナンシャルグループという後ろ盾はありますが、サービスも、基幹システムも、すべてゼロから設計・開発しています。みんなの銀行を起こした中心人物は、ふくおかフィナンシャルグループの行員です。この話を聞いた誰もが、「大手企業にいながら、どうやってイノベーションを起こせたのか?」と疑問に思うでしょう。その謎に迫ろうと、本書が生まれました。​

「イノベーションのジレンマといかに闘ったのか?」というテーマに沿って5つの分野を設定し、ドキュメンタリーと関係者の振り返りから、イノベーションを起こせた本質を探っていきます。ドキュメンタリーでは銀行の話になりますが、読むのに前提知識は不要で、金融機関に勤めていない人でもすらすらと読むことができます。​

第3部では「『イノベーションのジレンマ』に陥っている読者への提言」として、本書のエッセンスを5つにまとめるなど、ただのドキュメンタリーではない構成になっています。「日本人でも、日本にいても、イノベーションを起こせる」、その秘訣をぜひ多くの人に読んでもらいたい。本書の読者が新たなイノベーターとなり、日本経済が変わるきっかけになるかもしれない。そんな期待を抱かせる1冊です。​

 

  • 書籍情報

イノベーションのジレンマからの脱出
日本初のデジタルバンク「みんなの銀行」誕生の軌跡に学ぶ

価格:2,200円(税込)
著者名:みんなの銀行
発行元:日経BP
ページ数:312ページ
判型:A5
発行日:2023年3月13日(全国書店にて3月9日より順次発売)
ISBN:9784296201655
日経BP書籍ページ:https://bookplus.nikkei.com/atcl/catalog/23/03/01/00698/
 

  • 目次

第1部 実践「両利きの経営」ふくおかフィナンシャルグループの経営戦略
第1章 大企業の模索~ふくおかフィナンシャルグループの狙い
1-1 「10年後の銀行のあるべき姿を考えよ」、すべてはこの言葉から始まった!
1-2 ルールチェンジとパラダイムシフト
1-3 金融機関を取り巻く環境の変化

第2章 「知の探索」苦難の道~デジタルバンク戦略「みんなの銀行」へ
2-1 iBankマーケティング新設 “iPhoneのようなイノベーティブな金融サービスをつくりたい”
2-2 みんなの銀行新設 “Appleのようなイノベーティブなプロダクトを生み出す『銀行』をつくりたい”

第2部 「イノベーションのジレンマ」と闘ったみんなの銀行の奮闘
第3章 逃れられない大企業の論理
3-1 銀行の将来像の探求に向けて
3-2 ゼロベースから設計するデジタルバンクの初期プランニング
3-3 総論賛成・各論是々非々のハードルを越えるために
3-4 デジタル時代に即したシステム開発子会社の設立
3-5 銀行設立準備会社としての船出
対談:イノベーションのジレンマから逃れる

第4章 小さく始めるアジャイル型ビジネス
4-1 銀行グループでありながら、手探りの新銀行設立
4-2 銀行「らしさ」からの脱却を目指して
4-3 システム開発の予算コントロール
4-4 海外の先進事例を肌で感じるために
対談:ビジネスをアジャイル化する

第5章 銀行であって「銀行らしくない」ブランディング
5-1 デジタルバンクのビジネスモデルを考える
5-2 新たなブランドの確立に向けて
5-3 デジタルバンクらしいマーケティング戦略
5-4 唯一の顧客接点であるスマホアプリへのこだわり
5-5 パートナー企業とのアライアンス推進
対談:本気で変えると思うこと

第6章 ゼロからの組織づくり
6-1 アジャイル型ビジネスを実現するための組織設計
6-2 銀行の屋台骨を支える銀行員のアサイン
6-3 プロジェクトに共感したメンバーの結集
6-4 新銀行の志となる「ミッション・ビジョン・バリュー+INSIGHT」の策定
対談:イノベーションを起こせる組織とは

第7章 フルスクラッチのシステム開発
7-1 次世代バンキングシステムを開発するパートナー(SIer)選定
7-2 フルクラウド型バンキングシステム構築への挑戦
7-3 マイクロサービスアーキテクチャーの採用
7-4 あらゆる制約の中で、スピーディーかつハイクオリティーなシステム開発を行うために
対談1:その仕事は社会を変えられるか
対談2:怒鳴り合うほどの仕事とは

第3部 「イノベーションのジレンマ」に陥っている読者への提言
第8章 イノベーションのジレンマからの脱出メソッド
Escape Method 1:次の「顧客」、顧客が求める「次のニーズ」を探索する
Escape Method 2:“Time is Money”で小さく、早く始める
Escape Method 3:「アジャイル」の考え方を、「開発」プロセスだけでなく、「ビジネス」全体に適用する
Escape Method 4:目指すビジネスを定義し、人、組織、カルチャーをつくる
Escape Method 5:小さなキャズムをいくつも越える

付録 「INSIGHT」仕事の流儀

【本件に関する報道関係者からのお問合せ先】
株式会社みんなの銀行 広報担当:今村・市原・中原
TEL:092-791-9231 E-mail: pr@minna-no-ginko.com