リフィニティブ・ジャパンのプレスリリース
ロンドン発 - 金融データを190カ国以上で4万社を超える企業・機関に提供しているリフィニティブは1日、同社株主がロンドン証券取引所グループ(以下LSEG)との間で、LSEGが全株式を交換する方式でリフィニティブを取得することで最終合意に達したと発表しました。企業総価値は約270億米ドルと算定されています。LSEGからの発表はこちらからご覧になれます。
この取引が完了すると、英国に本社を置く世界的な金融市場インフラ(FMI)プロバイダーが誕生します。世界をリードするデータ・分析ビジネスに、多数のアセットクラスにまたがる資本市場を支える重要な機能と、広範なポストトレーディングサービスを有し、将来的な成長に向けて有利な立ち位置につくことになります。
この株式交換に伴い、ブラックストーンならびにトムソン・ロイターと関連する投資ファンドのコンソーシアムから成るリフィニティブ株主は、最終的にエコノミックインタレストでLSEGのおよそ37%、そしてLSEGの総議決権の30%未満を保有することになります。候補者に対する規制当局の異議がない等の諸条件が満たされた場合、リフィニティブ株主は、非業務執行取締役3名をLSEG取締役会に指名することができます。このうち2名はブラックストーン、1名はトムソン・ロイターからそれぞれ選出されます。
リフィニティブ株主は、統合後の事業にも重要なこれまでの投資を継続し、2020年後半に見込まれている取引完了当初2年間は、ロックアップ期間とすることで合意しました。3年目と4年目はそれぞれ、リフィニティブ株主は取得した株式のうち3分の1までの売却が可能となり、4年後にはロックアップ期間は終了します。
リフィニティブのデイビッド・クレイグ最高経営責任者(CEO)は現職にとどまり、LSEGの執行委員会に参加します。統合後の事業は、LSEGのドン・ロバート会長の下、LSEGのデイビッド・シュワイマーCEOがLSEGの最高財務責任者(CFO)デイビッド・ウォーレン氏と共に率いることになります。
デイビッド・クレイグCEOは、今回の買収について次のようにう語りました。「LSEGが手掛ける事業は、リフィニティブの主な事業であるグローバル・データ・プラットフォーム、トランザクション、情報配信ネットワークと極めて高い補完的な関係にあります。われわれの目標は、世界の金融界において前例のない変化を成し遂げていると考えるデータの機会を捉えることです。統合した事業で、すべての地域においてお客様により良いサービスを提供できるようになるでしょう。」
さらに、「両社は共に、強固な伝統を持ち、オープン・アクセスとパートナーシップへのアプローチを共有しています。LSEGチームと協力して, トップクラスの金融市場インフラ・グループを創りあげ、ビジネスへの投資を継続することを大変うれしく思っています。」と付け加えました。
リフィニティブについて:
Refinitivは世界有数の金融データのプロバイダーで、190カ国以上で4万社を超える企業・機関にサービスを提供しています。先導的なデータとインサイト、トレーディング・プラットフォーム、市場データ・インフラストラクチャー、オープン・テクノロジー・プラットフォームの提供を通じて、世界の金融市場コミュニティを相互に接続し、発展を支えます。それによりトレーディング、投資、ウェルスマネジメント、規制およびマーケットデータ管理、企業が抱えるリスク、金融犯罪対策などの分野において進化をもたらす先駆者としての役割を果たしていく所存です。詳しくはウェブサイトをご参照下さい。https://www.refinitiv.com/ja
以上
注)本稿は、2019年8月1日発表された英文プレスリリースの抄訳です。内容に相違がある場合には原文が優先します。 なお、リフィニティブのグローバルサイトにて原文をご覧いただけます。