民間版の世界銀行を目指す五常・アンド・カンパニー、海外需要開拓支援機構から30億円の追加資金調達を実施

五常・アンド・カンパニー株式会社のプレスリリース

五常・アンド・カンパニー株式会社(代表執行役:慎泰俊、本社:東京都渋谷区)は、シリーズEラウンドの一環として株式会社海外需要開拓支援機構から30億円の追加調達を実施し、同ラウンドの累計調達額は104億円、2014年7月の創業からの累計資本調達額は252億円に達しました。引き続き、五常は国内外の金融資産を活用し、世界中で金融包摂の取り組みを推進します。

本件の意義

五常は、2022年11月にシリーズEラウンドとして公表した70億円に続いて、海外需要開拓支援機構から30億円の資金調達を実施しました。五常は、2014年7月の創業以来、真善美と首尾一貫を中心とする経営理念と日本の相互扶助の考えを解釈した価値観(Values)を中心とした行動規範(Guiding Principles)に則り、途上国の低所得者層である顧客に寄り添った小額金融サービスを提供してきました。海外需要開拓支援機構は、我が国の生活文化の特色を生かした魅力ある商品・サービスの海外における需要と供給の拡大を通じて我が国経済の持続的な成長に資することを目指して、2013年11月法律に基づき設立された官民ファンドです。

今回の出資は、社会的インパクトと収益性の両立を目指す金融包摂・インパクト領域での五常のグローバルな取組みや、当該領域における日本の認知度・信頼度向上に係る貢献について、海外需要開拓支援機構の政策的意義に資するものとして信任をいただいたものと考えています。今後は、海外需要開拓支援機構との連携を通じて、本邦の金融機関や海外展開する日系企業との協業拡大に取り組みます。

なお本件資金調達は、プライベート領域でスタートアップの資金調達を支援している野村證券株式会社より助言を受けております。

創業者・代表執行役 慎泰俊からのメッセージ

日本で生まれ育った私が一番尊敬する事業家は二宮尊徳です。彼は1820年に五常講という金融制度をつくり、それは彼が手掛けた農村復興にも大きな役割を果たしたそうです。五常とは仁義礼智信、すなわち人を思いやること(これが儒教における正しいことの定義です)、正しいことをすること、正しいふるまいをすること、何が正しいのかを判断できること、そしてこれら四つのことを通じて人々から信頼されることを意味しています。二宮尊徳がそう信じていたように、私たちもこれが金融機関の運営において最も重要な価値であると信じています。私たちは、事業展開を通じて各国でこの価値を伝え続け、これらの価値観が全ての国のマイクロファイナンス機関運営においても普遍的であるということを示したいと思います。

私事ですが、私は仕事の傍ら、日本の社会的養育の現場活動や政策提言に15年以上関わってきました。児童福祉の現場で財政の重要性を見てきたからこそ、今回出資頂いたお金の重さをよく知っているつもりです。出資頂いたお金は、事業を通じて現地の家計向上に役立てるのみならず、きちんとリターンを出し国富を増やすために努力します。

五常・アンド・カンパニーについて

五常は5カ国9社のグループ会社を通じ、途上国において中小零細事業向け小口金融サービス(マイクロファイナンス)を展開するホールディングカンパニーです。金融包摂を世界中に届けることをミッションとして、2014年7月に設立されました。低価格で良質な金融サービスを2030年までに50カ国1億人以上に届けることを目指しています。2022年12月末時点でインド・カンボジア・スリランカ・ミャンマー・タジキスタンに8,600名を超えるグループ従業員を擁し、融資顧客数は150万人、融資残高は1,000億円を突破しました。

ビジョン:誰もが自分の未来を決めることができる世界
ミッション:金融包摂を世界中に届ける
長期目標: 低価格で良質な金融サービスを2030年までに50カ国1億人に届ける
本社所在地:東京都渋谷区
代表執行役:慎泰俊
設立日:2014年7月4日
問合わせ先:info@gojo.co
会社HP:https://gojo.co